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キャプチャー E-TECH |
アルカナからスタートして、ルーテシア、そして、このキャプチャーと、ルノーのハイブリッドシステムであるE-techユニット搭載3モデルすべてが日本デビューを果たしました。当初、プラットフォームが同じですから、フィーリング差はそれほどないだろうと思われましたが、これがですね、さすが、ルノーと唸らせるほどに作り分けをしています。最近のクルマ作りには、エアロ違いな別車種扱いでも同じサスペンションとか、ターボであろうとNAであろうと同じパーツとか、クルマ好きにとっては好ましくない集約化が見られます。今回、ルノーもその手法に倣った作り込みをしているんですけどね、結果ですね、とんでもないものを作り分けてしまいました。そう、それぞれの世界観を、性能差という面でもしっかりと提供しています、この三兄弟。
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アルカナ かっこいいんだけどね
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このハイブリッドユニットの解説は述べてきたとおりなので、省きますが、さて、どの組み合わせがいちばん好みかについて、記していきたいと思います。想像としては、キャプチャーに乗るまではキャプチャーかなと思っていましたが、通して比較すると、ルーテシアでした。やっぱりですね、基本となるモデルだけに、しっかりと作り込んでいて、その手順書どおりといわんばかりの設計を行っている。つまりですね妥協がない、というか、ここまでを見据えて作り込んでいるので、破綻がない。アルカナのようなアッパークラス感に繋がるようなスポーティさの演出をしなくていいし、キャプチャーのようなやんちゃ的なテイストも不要であり、まさにお手本となるようなベンチマークをしっかりと作り込んだ、そのスタンスに、ルノーらしさを感じたりもしました。
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ルーテシア E-TECH |
もう少し具体的にいいますとね、現行型ルーテシアはそもそもオーバーパフォーマンスを手に入れていまして、それを高く評価して、振り返ると、月刊ドライバーの輸入車ドライバー大賞2020-2021にてトップに選んでいました。そして、今、それが、ルノースポールのベースになることだけではなく、このハイブリッドユニットを搭載した際のバランスまで考慮しただったことが分かると、なるほどなー、ここに帰結していたのか、と納得し、あの時残っていたモヤモヤが澄み渡っていきます。って、ぜんぜん具体的になっていないな、えっとですね、単純に、ハイブリッドユニットによる重量増が、車両性能に対して、つまりハンドリングから乗り心地まで、すべてにしっとりといった質感を作り上げています。アッパークラス感といえば分かりやすいでしょうか。特にシャシーの剛性感をあそこまで引き上げていたのは、この重量増に対応するため。サスペンションが動けば、タイヤ接地感は高まりますし、すると同時に操縦性も引き上げられて、ハンドリングに愉しさが生まれる。そんでもって、直進性もよくなって、乗員は安心感を覚えます。そうなんですね、正攻法なんです、正攻法。正しい、クルマの作り方。
と書いていて気付きました、この手法、最近、日産・サクラ&三菱・eKクロスEVでも感じたことでした。そうなんですね、各メーカー、フルEVにならぬとも過渡期にあるロードマップを見据えた作り込みを行っているようで、こちらもそこまで見据えた評価をしていかなきゃいけないかなと思った次第。それは言い換えると、これまでの、ライフサイクルが経過した際に感じていた、作り込みたる熟成は、もはや、こっちの勝手な思い込みになっていくのだろうか、なんてことも思いました。ほら、ダイハツ・ムーヴ キャンバスの際に、タフトでできなかったことが実現できているーと、開発陣の前でひとり盛り上がって、ひとり寂しい想いをしていますので。 そうそう、このルーテシアE-TECHが好みという話、単純に、クルマとして眺めた結論。パッケージングやらは、まったく考えていない評価です。ちなみに、キャプチャーも、アルカナも、すこぶるいい仕上がりを見せてます。といいますか、乗り味においてちゃんとキャラクターを分けた作り込み、さすがはルノーだと思います。