#1676 カードウォレットに絶望を見たiPhone12な話。
いずれにしてもですね、何を伝えたいかと言いますと、あの頃から、個人的にiPhoneというデバイスに対して多くを求めなくなっており、まぁ、分かりやすく言いますとね、インストールしているアプリ数もどんどんと減って行き、なくてはならないというよりは、外出先で活用する半ばエマージェンシィ的なデバイスとなっていっていました。ゆえに、新型iPhoneに対しても興味はそれほど強くなくなり、今回にいたっては発表会ストリーミングすら見ていないという始末。ま、だいたい、リーク通りで、目新しさもないですし、何よりもプレゼンそのものに魅力がないし。
充電器を確実なポジションへと導き、充電ミスを少なくしながらクールなスタイルで使えるMagSafeの採用は大賛成です。しかしですね、MagSafeを利用してくっつけるカード入れのレザーウォレットも同じじゃないか、と思われるかもしれませんがね、これがね、逆。そもそも、iPhoneってのは……、って、昔はねを語るオジサンになっていきますが……、ハダカで使う、これ１台で十分、それを訴えてきたデバイスでして、ApplePayという支払い方法を手に入れたことで、これですべての支払いを完了しなさい、これを許さないショッピングスタイルはApple流クールとは異なるものなのでやめなされ（すべて妄想）と言っているかのようなところがありました。そういう観点からしますとね、Apple的には物理的なウォレットを付けるのではなく、すべてApplePayで完了するシステムを世の中に強く押し付けたはずですし、過去にはそういう頑固さがあれこれと散見されてきました。
というわけで、今回、久しぶりに採り上げることにしたiPhone12シリーズ。デザインやらは好みのテイストに戻っていますし、まぁ、内容もいいんじゃないでしょうか、というレベルではありますが、ああー、もうAppleって、昔と違うんだな、を強く感じさせたアクセサリーにがっかりしました。言い換えますとね、ああー、終わったな、Apple感を覚えました。それが、あれです、レザーウォレット（画像下）。
もちろん、モノを広くに普及させていくため、つまりは商売として儲けを考えた時に、ユーザーの使い方を広く採り入れていくスタイルが有効であることは承知しています。でもね、Appleの魅力って、そこにはなかった（と思ってるオジサン）。特に今回は、MagSafe推奨スタイルと、そこにレーザーウォレットを設定してユーザーに迎合したスタイルが同居しており、大きな矛盾を感じ、そこに、ああー終わったな、を感じたわけです。ま、このあたりは、薄いことを称するために用意したAirというサブネームの使い方、Proというサブネームを与えながら一般が手に出来てしまうプライス（性能）設定など、そのスタンスにめちゃくちゃを感じます。というか、常に試しては止めて、試してを続けている、昨今のAppleに対して、魅力を感じなくなってきています。
そうそう、アメリカのAdobeで最先端な仕事をしている友人は、こう言います。iPhoneProにおいては、プロシュマーが、外で作業をする際に十二分の性能を与えていることが大切なんだ、と。Adobeが、iPadだけではなく、iPhone用に既存アプリケーションをリセッティングしているのも、そういった前提があってのこと、と。なるほどね、なるほど。AppleもProシリーズにはそこまでのポジションを与えようとしているんでしょうね。カメラが３つ付いていてすごそうとか、高いから偉いとか、そういう理由で所有するのは、亜流であると。そう捉えると、LiDARが付いていることがどれだけ凄いことか……、理解していていないんだろうなぁ、ああいう方々は。
とか、いいながらですね、毎夕に、Onlineストアを眺めながら、店舗受け渡し分入荷に一喜一憂していたりします。え？ 買うならば、どれにするか？ 12miniでしょうな（写真上）。理由は、自分の生活においてサブ的な端末になっていること。最新ながらSE2よりも意図的にコンパクトに仕立ててあること。さて、どうするんでしょうかね、とりあえず、２週間使ってみようかなという気にはなっていますが。ブルーもいいんですが、やっぱり、真っ黒クロスケがいいので、ブラック一択ですな。はい。
