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#1664 ゴルフ5のインパネを外して再認識した、ベンチマークたる所以。

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 気がついてみると、最近、インパネ外しをしていませんでした。まぁ、外す必要がない車両に乗っていることもありますが、そもそも、オーディオやら、そんなあれこれへのこだわりもなくなり、交換することもなくなりましたし、何よりも、あれやこれやとトラブルで交換することもなくなりまして、昨今のクルマは。というわけで、久しぶりに、インパネ外しをしました。それにしても、今は楽ですね。誰のためを思ってか、詳細に手順を紹介してくださるホームページやらがありまして、工具さえあれば難なく、進めることができます。  というわけで、今回は、実家のゴルフ5のオーディオを交換。交換といっても社外品へではなく、純正品へ。あのですね、これは、旧車の常といいましょうか、懐かしさとも言えるんですが、あれです、プラスティックパーツの表面がベトベトになってしまう、あれ、に見舞われましてね(写真右)。しかも、液晶表示部もトラブルがあって見えないという始末。さて、どうしたものかと思ったらですね、これが、オークションやらフリマーケットアプリに、取り外して行き場のなくなったユニットが転がってる、転がってる。しかも、かなりの安値で。  考えてみますとね、なんで、こんなに転がっているかといいますと、ゴルフそのものが売れていたこともありますが、GTIの影響でしょうね。そう、パーツ取りで探している人が多い、だから、出品しても人気がある、つまり、出品数が多い、と。というわけで、交換と相成りました。ちなみに、写真はボタン部分がシルバーになっていますが、ここがブラックであるゴルフE純正品は見当たらず、って、当たり前か。これ、GT以上か、特別仕様車用か、それとも、後期のTSI用か、そんなところでしょうね。いずれにしても、オーディオパネルだけ、ちょっと偉そうになりました。  さて、今回のオーディオ外しですが、これまで外してきたインパネとは違いを感じました。まぁ、大したモデルではなかったというのもありますが。簡単にいいますとね、インパネの素材に対するコストは大きく落としたものの、その取り付けは、さすがベンチマークを感じました。ボルトの数、パネルの支え方やらが違う。違う上に、ネジ取り付け位置に余裕代がない。つまり、そもそも取り付け精度がある程度高く、ネジ取り付け位置で調整する必要がない。かつて所有していたグランドチェロキー(ゴルフ5よ

#1663 改めていいクルマだよなぁと感心しきりだった、フォルクスワーゲン・ゴルフ5。

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 突然ですが、ゴルフ5の話。フォルクスワーゲンのスタンダードモデルであるゴルフの5世代目モデルの話。日本では04年にデビューして、09年まで販売が続けられたモデルの話です。これ、実家の両親が乗っているクルマでして……、って、そう、老夫婦が赤い、外観から艶が失われたゴルフ5を乗っています。なぜ赤なのか、ゴルフだったのか……って、実は、今は嫁に出た妹が独身時代に購入したクルマでして、当時、輸入車を購入する女性が選ぶ代表格だった、赤、を選んだがゆえのことです。  そんな実家のゴルフ5ですが、登録から14年以上が経過しているものの、最近は、近所のスーパーへの買い物の足として、そして、大学病院までの行き来が活躍の場となっていまして、ゆえに、走行距離は6万kmにも満たず。なるほど、それは極上な個体ですな、と思われるかもしれませんが、あの頃の直噴エンジンの常、エンジン周辺がかなりくたびれてきているようで、アイドリング不安定からの走行中のエンジン停止といったトラブルが見られるように。まぁ、EGRバルブのクリーニングとプラグ交換やらで、復活はしましたが、少し負荷を掛けただけでノッキングが出ていますので、さてはて、どこまで延命できるのだろうかと、思ったりもしています。  さて、と、前置きが長くなりましたが、そんな実家のゴルフ5。諸事情から、自分のフィエスタと入れ替えて、八王子へと持ってきています。そもそも、ゴルフ5は、御存知のとおり、走りに関する部分にかなりコストをかけたモデルでして、リアサスはマルチリンクになるし、6速ATを組み合わせるし、さすがはベンチマークとされるだけあって、当時は、その先を往くポテンシャルに、恐れおののいたものです。で、久しぶりに乗った、実家のゴルフ5ですが……、これがですね、良かった。サスペンションのストローク感にですね、しなやかさと剛性感が同居していて、とにかくうっとり。14年以上経過した個体ですけど、うっとり。ロールもキレイに出てくるし、美しく収まる。リアのグリップがいいもんだから、コーナーではついついアクセルを開けていってしまう。それでいながら、乗り心地がいい。ゴルフ4のころのようなストローク感をとことん使ったゆったり感ではありませんが、的確な減衰がしっとりとした乗り心地を作り上げています。そう、昨今のモデルのような、ストローク量不足が、まだ見当た

#1662 ひとつを除いて、すべてが整っていた、マツダ3(スカイアクティブX)の話。

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 マツダ3ですよ、マツダ3。かつて、ファミリアを3台購入したことがある者としてはですね、随分立派になってしまったとはいえ、ファミリアの後継であるマツダ3に対して、かなりの想い入れがあります。いや、それはアクセラ時代からでしたし、ターボだけじゃなく、スポルト20やら、限定のマツダスピードバージョンやらにも狂喜乱舞してきました。で、なんでしたっけけ、そうそう、マツダ3。周囲では高評価です、このクルマ。そもそも自分の周囲は、クルマに対して、乗降性がどうのこうのなんてことを語る人が少ないってのもあって、高評価。だから、デザインは、皆、大絶賛。どう考えたって、Cピラー周辺の作り込みは好き嫌いが分かれそうなもんですが、皆、好印象。美しい、美し過ぎます。これ、すごくお高い価格帯のモデルならばまだしも、ファミリアですよ、ファミリア……、と、ついつい言葉にしてしまいますが、スタンダードモデル、メインストリームとなるモデルで、実現してしまったところ含めて、もう、天晴れ、としか、言葉にできません。  さて、そんなマツダ3ですが、例のスカイアクティブXユニット搭載モデルを借りる機会があり、ちょっと乗ってきました。スカイアクティブXに対してはですね、試乗するまではですね、環境・燃費性能とパワーをさらにハイバランスさせるとか、ガソリンのいいところと、ディーゼルのいいところを両方取りするなんて、謳い文句に、疑いを感じていたところもあったんですが、乗ってみるとですね、あ、なるほど、こういうことね、としっくりきました。とにかく、トルクが太い。全域で太い。大排気量エンジンのように太い。それでいながら、フィーリングがNA的、つまり、トルク変動が連続的であり、さらにそのきめ細やかさったら美しいったらありゃしないといった感じ。しかも、それが高回転まですっーっと続いていく。いやー、素晴らしい。燃費とか、価格とか、そんな数値にこだわっていることが、実にツマラナイと言わんばかりの価値が、そこには表現されていまして、もはや、うっとり。ちなみに燃費は、高速半分(リード気味)、バイパス的な国道半分といった道のりで、ラフではないけど、丁寧過ぎないドライビングで、17.8km/L。もちろん、そこにはエンジンと対話しながらといった走らせ方が求められます。しかしですね、燃費が悪化するところでフォローに入るというこのユニットの

#1661 ダイハツ・ロッキーでのスノードライブ動画、裏話編。

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 1月に取材したダイハツ・ロッキーのスノードライブ取材、なんと1月末にはアップされていました。編集作業はたいへんだったことでしょう、関わった皆さま、お疲れさまでした。ということで、その動画撮影の表に出てこない話をあれやこれやと記してみましょうかね。今回の撮影に対して、個人的な想いはですね、なぜこのセグメントのモデルに、高価な電磁クラッチをカップリングに用いたシステムを採用したのか(4WDは約20万円高ね)、そして、その制御がダイハツオリジナルであること、何故にいわゆる切り替えスイッチやモードスイッチを設けなかったのかとか、そんなロッキー4WDの意義を紹介したかった、ところにあります。悪路走る走らないじゃなくってね。  ロッキーの4WDを紹介する撮影の話は、デビュー早々にありましたので、早々からダイハツの開発陣にどこをどういうふうに見せたいのかを聞き出し、ならばこういう見せ方がいいのではないかという提案を行っていました。で、結論としては、オフロードではなく、雪がいちばん分かりやすいということに。というのも、ロッキーの4WDシステムのキーのひとつに、予め路面μを推定しての後輪へのトルクのプレチャージ機能がありましてね。路面μの推定といっても、カメラでじっと路面を見つめているわけでもなく、天気予報を確認しているわけでもありません。たとえば、スノードライブしていると、クルマは、タイヤのグリップ状況や各センサーからの情報を元にして、ああ、今、凍結路を走っているのかと推測し、次に上り坂で停止し、んで、発進するような際には、予めリアへのトルクを掛けておいて、発進を手助けしてあげよう、という、そんな機能のこと。もはや、珍しくはない機能ではなく、パートタイム4WDに乗り慣れた身からすると、何それ? 当たり前じゃん、状態なんですが、だからこそ、その当たり前を分かりやすく説明したいという想いがありました。ましてや、ロッキーの価格帯、セグメントのモデルでこれだけの機能を採用しているわけですから。  ただですね、一方で、この手の特殊な環境下を走る際、走行シーンをモードとして設定し、それを切り替えられることで、そこまで走らせられますという、価値を提供することもできます。付いているかどうかで、走れるかどうかを判断するには、とっても分かりやすいですし、売りやすい。しかし、シーンったって、そ

#1660 ダイハツ・ロッキーは4WDを是非ともお勧めしたい理由。

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 今朝の起きたら八王子はそれなりに積雪しているとの予報が出ていました。ですから、昨夜の八王子はわりと大慌てしていました。ま、いつもの風景ではあるんですけどね……。たとえば、とある団地では、急坂を下った先にある街道にぶつかる交差点手前に、大量といいますか、それ、撒きすぎでしょといわんばかりの融雪剤をばらまいていました。ただ、それは雪国でも見かけたことがないほどの量でして、そこを通過せねばならなかった時に、下回りがさびるーと思ってしまったほどではあり、そこに雪国とは違う、不慣れを感じたりもしましたが。ま、それだけ対策をしなければならないというか、緊張が街に走っていたこともあり、個人的には、今朝の積雪にある種の期待をしていました。いましたが、ワクワクして午前3時ぐらいに起きて外を見ても、雪の気配はなく……。  さて、前置きが長くなりました。雪ネタを。昨日まで雪を求めて、東京を離れておりました。今回は仕事で。で、取材対象はタイヤではなく、昨年 デビューしたばかりのダイハツ・ロッキー。そもそもロッキーの素晴らしさは……、って、ここにも……、書いていないので、執筆(たとえば Men's_EXオンライン )を参照いただくとして、個人的には天晴れだと感じているモデルです。ただ、ちょっとスポーティを狙い過ぎたところに個人的な好みの違いを感じてもいますが、イマドキという意味合いでは絶品です。ま、その評価軸には、こういう括りは最近ではあまり意味をなしていませんが、いわゆるセグメントで括るとAセグメントなモデルながら……という前提もあります。つまりですね、その上のクラスを感じさせる性能、仕立てから、リーズナブルという表現を用いたくなる、そんなところも評価しています。  ま、表現を変えますと、欲張りとでもいいましょうかね、あれですね、現行型ヴェゼルが用いた手法とも言えますな。で、今回は4WDシステムも欲張りましてね。なんとこのクラスながら、カップリングに電磁クラッチを採用。さらに制御を自前とすることで販価に迷惑をかけないというスタンスと、オリジナルという色合いを表現していまして、……、結論からいいますとね、これがなかなかやるじゃん、でして、その実力を試すために、雪を求めて走ってきたわけです。  その詳細は今月中にはお目見えする動画にお任せしますが、まぁ、天晴れでした。い

#1659 変わって、変わらない、変わりゆく、自分にとっての能登。

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 そして、今回も年越しは能登にて過ごしました。もう足を運ばないかもしれないほどのデキゴトがあったので、もう行かないかもしれないと思っていました。ま、種明かしをしますと、お気に入りの宿が行政の持ち物で、この度、その管理を任されるチームが変わりまして。いくら建物が優れていようと、周囲の景色に魅力があろうと、そこに集う(携わる)人が変わってしまうと、その魅力も一気に失われるという経験をこれまでに多くしてきたものですから、ここも、もう終わりだなとそう捉えていました。しかし、前回(昨年3月末)に訪れた際に、新たにマネージメントする方と話をし、それまでの想いを引き継ぎ、そして、新しいことにチャレンジしていきたいという話をうかがい、それならばと、今回も年越しをしてみることにしたというわけです。  ま、そんな能登に対する変化は個人的なことではありましたが、能登の自然は相変わらず。相変わらず、大雪にはならず、道中も雪に翻弄されることはなく。そして、それぞれがクルマを運転して来るなんて話を、能登へ来たことない人に説明していたら、雪でたどり着かないかもしれないというハードル(ハプニングともいう)をも愉しんでいることを再認識。なんもない平坦な日常ではなく、困難に見舞われるかもしれない、でも、それをクリアするという愉しみが、能登行きには必須であるとを。  ま、年越し能登の場合は、そのご褒美というか、ゴールが知人たちとの集いであり、元旦朝に食べられる海苔だけのお雑煮であったり、能登の人たちとの再会だったり、するわけで。……。と、文字にして、あれやこれやと納得。ということで、今後も続くんでしょうかね、年越しの能登。いや、続けないと。写真は、今年の年賀状と同じ、地にて。どんな季節であっても、奥能登へ到着したら、まずここで撮影して、で、友人と共用しています。ま、あれですな、定点観測的な、変わったこと、変わらないこと、そして、変わりゆくことを、写真を見ながら後々に語らえる、そんな場所とも言えますな。

#1658 2020年スタート、まずは年賀状の解説から……。

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 さて、新年のスタートは恒例となりました、年賀状の解説から。先頃書きましたように、昨年の春先にMINI One 3Doorで能登へと出掛けた時に撮影した写真を使いました。青空が広がる日もあったんですが、あえてどんよりとした空のものを選びました。特に意味はありませんが、赤いボディとこの暗さとのコントラストが、なんかいいなと、直感で思ったものですから。ただ、もう少し被写体の大きさ、つまり、MINIのサイズを小さくしたかったんですが、縦横比をハガキサイズに合わせるとここまで大きくなってしまって、ちょっとそこが意図とは違ったかなと。  そうそう、Happy Ner Yearが、地から天へと向かうように縦に入っていますが、意図的ではありません、これは。偶然です。そもそもデザインレイアウトを縦長(クルマのフロントが下向き)としていたんですが、文字入力をするためにカーソルをあそこにおいてとりあえず文字を入力(横方向)としたところですね、あれ、なんかいいじゃん、と、感覚的に感じまして、で、そのままに。空へのグラデーションで消えそうなポジションになったのも偶然であり、それをも意図的に残しました。というわけで、偶然の産物です、今回の年賀状は。  今回も年越しは能登で過ごしています。猛烈な寒波到来と言われていましたが、それも結局のところ北日本方面だけで、北陸はそれほどまでに影響受けず、アルプス越えもオオゴトな雪にはなっておらず、ちょっとガックシ。思うに、やっぱり今年はかなりの暖冬ですな。1月中旬に雪がなくては始まらない取材があるんですが、大丈夫でしょうかね。