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#1526 何にもないのに、いや、何もないから、心地いい、能登滞在2日目。

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 まだ能登にいます。さて、今日は何をしようかと思ったところで、これといってしなきゃいかんこともなく。と言いつつ、何かを考えていたわけでもなく、しばし日本海を眺めていたら、おっと1時間が経過。なんにもないところでの過ごし方って、こんなもんなんです。  で、せっかく釣竿を持ってきたのだからと、釣りに出てみることにしました。って、釣場は眼下。ただ、釣りエサが必要でしたから、と、聞いてみれば、いちばん近いホームセンターにて販売しているとのこと。そういえば、かつてはホームセンターでも釣り道具を扱っていましたが、昨今は……、って、へ? ホームセンターで釣りエサ? まぁ、釣り具店がないがゆえのことなんだろうなと思いつつ、足を運んでみれば、釣りコーナーがあって、しかもルアーまでそれなりに用意されていました。需要があるんですな。ちなみにこのホームセンターまで13km。東京駅から新宿駅までが下道で約8kmですから、まぁ、そう考えると、近くはないんですけども。  さて、で、無事に釣りエサも手に入れて、釣りへと出かけました。って、話は飛びますけど、実は釣り少年でした。中学生のくせに4:30発車の始発電車に乗って、クロダイを狙いに出掛けていたといえば、いかに生意気だったかがおわかりいだけるかと思います。ただ、財力もありませんでしたし、足(クルマ)もありませんでしたから、釣れたためしはありませんでしたけども。それでも、道具は中学生なりに揃えました。安くはない竿に、安くはないリール、安くはないラインを巻いたりして。その後、釣りとは距離が離れまして、実は今日握った竿、あれから30年以上使っていなかったもの。デザイン的には古びているんでしょうけど、思ったほどに使い辛さはなく。久しぶりに針にエサを付けて、仕掛けを振り出してみれば、戸惑いはまったくなく、当時の感覚はそのままに残っていました。  というわけで、過去を思い出しての懐かしさもありましたが、ぼけっとしていることの気分のいいことったらありゃしないとばかりに、ウキを眺めていたら17時に。そうなんですね、糸を垂れているだけで、自然の中にいるだけで、もう気分爽快。しかも、東京湾のように近くに釣り人など、まったくおりませんし。ちなみに、釣果は芳しくなく、アイナメ3尾、ウミタナゴ1尾。そこそこのサイズだった3尾は塩焼きになりました。  あまりの気分

#1525 そうだろうと思ったけど、やっぱり何にもなかった、奥能登。

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 今年の大型連休は特段予定がないかと思っていましたので、早々に予定を入れていました。そう、能登へ出掛けるという予定を。しかも、東京にいなきゃいけない理由もなかったので、予定を前倒しにして出掛けました。東京にいる時には、そうしてまで能登へ出掛ける意味あるんだろうか、と思うところもあったんですが、でも、能登にはたしか何かがあったことを覚えていましたから、行っちゃえとばかりに、勢いついでに出掛けたというわけです。ら、やっぱりですね、能登は能登のまんまで、何もないが、あいかわらずに広がっていました。何もないといってしまうと住んでいる方々には申し訳ないんですが、何もしなくていい、何もいらない、これでいい、それを思い出させてくれる、って、いつも言っている、プラスな意味合いでも、何もないですので、御了解をば。  何もないといえば、先日、ロケハンで、とある山間地へと出掛けたんですが、同行した方が道中に「ほんとに何にもないんですね」を発しました。この場合はマイナスイメージ的な何にもない、ですな。いや、山はあるし、川はあるし、たくさんあるんですけど、と思ったものですから、たくさんありますよー、とついつい言葉にしてしまいましたが、その方は不可思議に受け取ったようです。そうなんですね、観点が違うと、何もないの意味そのもの、捉え方が違う。花咲く桜並木はなくても、山に点在している桜に、春を感じるだけでも……、と思ったものの、なんだか面倒になってしまって、口を閉ざしてしまいましたが。  というわけで、何もない奥能登へ来ました。明日の予定も、これといってありません。いちおう、釣竿だけ持ってきました。いうまでもありませんが、仕事は置いてきました。ビジュアルは今日の奥能登の夕暮れを、タイムラプスにて。ページを開くとムービー再生可能となります。

#1524 予想以上にいい仕上がりだった、新型MINIクロスオーバー。

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 MINIクロスオーバーのプレス向け試乗会がありました、本日。ベースとなったClubmanがあれだけの仕上がりを見せていましたから、まぁ、悪いわけはないですわな……、と、意気込んで出掛けてみれば、打ちのめされて帰ってくることになりました。  あのですね、このモデルですね、SUVスタイル(BMWが言うところのSAV)に設えたこと、以前に、クルマとしての進化、熟成を大きく果たして。ボディの剛性感からシャシーの剛性感、そしてトルクを生かした走りがベースにあって、その上にSUVテイストがあるとでも言いましょうか、そんな感じであって、クルマとしての仕上がりが実にいい。快適性をしっかりと設えてあるという点からしても、クーパーSDを堂々と選べる。いわゆるMINI的なヤンチャっぷりは影を潜め、スタビリティ重視といった印象が強くあり……、なんていうんですかね、後部座席に人を乗せて、皆で楽しみながらのドライブをしたくなる、と、そんな感じにあふれていました。  で、何に感心したって……、まぁ、全て。で、で、特に感心したのはハンドリング。FFなのにハンドリング。コーナーではクイックを感じさせることなく、素直に曲がるといった印象をドライバーに伝え、粘りに長けているとでも言いたくなるシャシーが、路面を捉えて離さない。そう、離そうとしない。ロールを許しますが、スピードと剛性とハイバランス。ストロークにもこまやかな質感がありまして、って、ストレスなく動きながら、徹底的に手懐けられているといったフィーリング。もう、うっとり。ちなみに試乗したクーパーSDは、225/50R18サイズのタイヤを採用していたのですが、バネ下がドタバタ動く印象は見られず、ゴトンという固さをキャビンに伝えてこなかった。たとえ固さらしきを伝えてきても、ストローク1往復でいなし、ボディを僅かに震わせて、すぐに収束させる。ちなみにタイヤの銘柄はピレリーのPZERO。最近、書きましたやね、同銘柄のタイヤゆえに固いとか。あれ、タイヤだけではありませんな。それを調えるシャシーさえあれば、なんら問題なく、タイヤだけのせいにするのは早急だったことまで実感しました。エンジンフィールも400Nmというトルクも叩きつけるのではなく、フラットに仕立てて、どこからでも意のままの加速を可能にしています。トルク好きにはまさにうっとりといったフィーリ

#1523 ダブルマロン? と思いつつ、懐かしさを覚えたありあけのハーバー。

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 幼少期を横浜で過ごした者として、想い出深いお菓子があります。それが、ありあけのハーバー。藤棚商店街にあったスーパーまるやまの贈答品カウンターに並んでいたそれは、いつも手に届かぬ、いや、ギリギリで手に届く、しかし、なかなか手にできないという憧れにありました。  いや、なんてことはない、中は白あんベースで、周囲を小麦粉でコーティングした焼き菓子。ただ、なぜか、外側にあたる薄皮が第一層とばかりにわずかに剥がれていて、そこに張りといいましょうか、固さがあって……、って、これが妙な違和感に近い、食感を作っていたのですが、そこに特徴を、感じていました。まずいんだか、美味いんだかわからない表現ですが。  といいつつ、幼少の頃に食した焼き菓子ですから、基本的に美味い、といいましょうか、好みだったわけですが、あの頃の憧れは、少年の心に憧れそのままに刻み込まれ、あれから40年近くが経過。で、昨今、再びの出会いとなりました。それは、多摩川沿いにある川崎市内のいなげやでのことでした。やはり、贈答品カウンターに並べられたありあけのハーバーは、パッケージデザインを変え、小さくなったような気がしました。後で調べてみたら、当初の有明製菓は倒産したものの、その後、復活し、現在に至っているそうで。  というわけで、早速、購入。食したものの、当時と何かが違う。確実に違う。これ、なんだろう、と思うこと、2つ目を食している辺りで気が付きました。ノスタルジーな味わいが見当たらない。なんていうんでしょうかね、毒された舌ではすでに感じ取ることができなくなっていた、ほのかな味わいとでも言いましょうか、焼き菓子としての高級感とでも言いましょうか、そんな、あれこれ。というわけで、たぶん、味は、当時と大きくは変わっていないんだろうなと思いつつ、変わり過ぎた自分に対して、あれこれと想いを馳せてみたわけですが。  ちなみに、サイズはやっぱり小さくなっているような気がします。価格は1つ165円。40年前は100円しなかったと思いますが……。個人的には通販すらせず、県内だけで販売というスタイルにしてくれると、もっと嬉しかったんですけどね。

#1522 ひたすらに生真面目だった、スバル・インプレッサG4。

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 さて、スバルのインプレッサ。そう、先日、新型XVに試乗して、あまりに調えられたそのバランスに感心したもので、果たして、ベースモデルであるインプレッサはいかがなものだったかを再チェックすることに。スポーツ(ハッチバック)でも、G4でもどちらでもいいとリクエストしたら、2.0LのG4に乗ることになりました。  それにしても、このG4、正統派といった印象が強く、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞する理由も良くわかります。実に良くできている。ハンドリングも操舵(アシスト)力も的確だし、オンセンターからの移行も実に繋がりがいい。タイヤのグリップは少々高いかなと思うところもありつつ、まぁ、これもひとつの解と捉えられる、と。ロールは剛性感、スピードともに素直。サスペンションが自在に動いている感があって、これまたいい。ストローク感があるものの、実際のストローク範囲は狭められたといった感があり、つまりですね、大きな入力に対してはトタンが顔を出す。ドタンではなく、ト・タン。ただ、205/50R16サイズのタイヤを装備していたことを考えると、上出来。入力を支えるボディも剛性感に富んでいますし、ドライバーに違和感として伝えてこない。ただ、リバウンドストロークで乗り心地を作っているところ(当たり前)に、もう少し減衰を与えて、質感を出せたらいいのになぁと思うところがあったのも事実。って、そこまで作り上げると、Dセグレベルに届いてしますが。  つまりですね、走り込んでいくうちに、かなりスポーティな躾けを見つけましてね。って、いや、それは意図的なスポーティな仕立てではなく、素によるスポーティさ。実のところそれほどに期待していなかった2.0LNAエンジンも、レギュラー仕様ながら、ずいぶんとトルクとパワーを手に入れていまして、それをフラットに仕立てているところが好印象。特に2000回転あたりからのトルク感はすこぶる高く、かつてのEJ20型NA(レギュラー仕様)からは想像できぬほど。  言い換えますとね、燃費悪化はこのあたりにありますので……、って、やはり従来どおり、1500回転以下、無理でしたら2000回転を超えぬところでのアクセルワークが、実燃費向上には大きく貢献します。そう考えると、ACC使用時にコンフォートをセレクトしても、先行車の動き次第とはいえ発進時に2000回転を上回ってそこから落と

#1521 ムーヴ・キャンバスの実用燃費、思ったほど悪くなかった、話。

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  #1519 にて、ダイハツのムーヴ・キャンバスの話をしましたが、燃費について記すのを忘れていました。取材は、あちこち立ちよって、大回りして、山を一気に上って、下ってだったので怪しく。というわけで、広報車を返却しながら計測しました。高速道路は高尾山から高井戸まで渋滞なし。高井戸からは環八を渋滞にはまりながら、しかし後半は快適に走行といった感じ正直、NAながら頑張っている感のあるあの走りからして、それほどに実燃費は優れないだろうと思っていました。いましたが、予想よりはいい数値を記録したかなといった印象があります。  下道5kmを含む、ほぼ高速道路となる最初の42.5kmでは、飛ばさず、あまり無理せず(追い越さず)、でも、エコし過ぎずといったいつもの走りで、28.8km/L。もう少し速度を落とすと確実に30km/Lを超えるかなといった印象ですが、意外に伸びたといった感があります。  で、高井戸ICからの環八経由の高島平まで16.7km/Lでの平均燃費は計算によると20.41km/L。環八で完全停止を幾度も行い、しかもアイドリングストップしたのに、ブレーキペダルを踏む力を緩めたり、踏み込んだりして、停止のままにも関わらず、エンジンを再始動させてての結果。後半は法定速度上限で走ったとはいえ、いいんじゃないでしょうか、20km/L超えれば。  って、計算していて気が付いたんですけどね、59.2km走って、ガソリン約2.26Lしか消費していないって……、スゴイですね、最近のクルマって。こうやって数値にすると改めて感じますが。

#1520 絶賛ってわけでもないけど、悪くはなかった、おもてなし処 小栗。

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 街の情報とか、店の情報とか、あまり書きません。って話は、散々してきました。理由は、教えたくないから、という、とってもケチな考え方にあります。ケチっていうと、ちょっと違うんですが、まぁ、そんな感じです。  そんな中で、まぁ、記してもいいかなと思えた食事処がありました。それが、「道の駅くらさわ小栗の里」にある「おもてなし処 小栗」。まぁ、道の駅にある食事処ですから、期待はしていませんでした。メニューにオリジナルを謳っていても、ただ、地元産の素材を使用しているだけで、そこに工夫がないのが、常でしたから。食したのは写真の「冷やしおきりこみ」ですが、って、まぁ、いわゆる熱い、熱い、上州名物のおきりこみが、冷やされて出てきただけ。それだけなんですが、これが意外美味かった。って、ただ、冷やされたことで美味くなったってわけではなく、そもそもが美味かった。  発案した方とちょっとだけお話したんですが、昨年に作り上げたメニューだそうで、まぁ、良く良く眺めると、たいした工夫には見えませんが、ナスやら、ニンジンやら、ミョウガ含めて、手を加えています。で、そこに、ゴマを上手に加えていたりして、バランスが良かった。具材の飾り方も上品でしたしね。  まぁ、右側にちらりと見えている、定番ともいえるサラダには、がっかりを覚えましたが、まぁ、この程度は許しましょう、かね。テーブルの上のメニューには、やはりオリジナルを謳うソフトクリームの写真が写っていましたので、帰りがけに……、と思いきや、その会話の後に、再度、表へ出て食券を購入して、また、注文しなきゃならなかったもので……、そう、諦めました。ちなみに、そのソフトクリームは、地元産の黒豆を煮出したジュースにちょいとクエン酸を加えたというもの。こういう、なんていうんでしょうかね、手を加えた感にあふれるメニューって、あまり見かけませんやね。