投稿

#1425 ひたすらに待つことが回答だった、macOS10.12の怪。

イメージ
 そういえば、macOSも、iOSも、新しくなったようで。って、β版を夏前から使っているため、もはや、ミュージックのフォントのだささにも、シャッター音のでかさも慣れており、いまさらに言われても、あ、そうだったっけね、程度にしか捉えていません。そう、まさに、慣れですな、慣れ。慣れといえば、最近、プリウスのデザインにも慣れました。たぶん、その慣れと同じ、慣れなんだと思います。はい。  で、そういえばと思い出したのが、macOS10.12にアップした時のあれこれ話。当初、バグかと思い込んで、懸命にアップルにレポートをアップしていましたが、どうやら違うようで、そう、仕様のようなので、その時の解決策といいましょうか、気づいたことを記しておきましょう。役に立つ方もいるかもしれませんから。  macOS10.12の、写真アプリがですね、あれこれと進化というか、機能が加わりまして、そのひとつにメモリーという、勝手に過去を整理してくれるという機能がプラスされました。そう、勝手に解釈して、勝手に整理してくれるという、すばらしいようで、あまり使えないというか、実用性に欠けるような、なんだか分からない機能。ま、その機能の採用は、いいです、なんか、勝手にあれこれしてくれるのが楽しいので。問題は、その機能を使うの下準備にありました。 macOS10.12にアップしてから何やら裏で懸命に処理をしているようで、つまり、負荷がかけられているようで、電源オンから少し立つと、ファンがフル回転になっておりました。で、アクティビティモニタでタスクをチェックしてみると、右のような方々が上位にいらっしゃいましてね。そのCPU占領率ったら凄いのなんの。ただですね、写真関係のタスクについては、そうなんです、メモリー機能を利用するために懸命に分析を行っているようで、なるほどね、いつだったか、spotlightが加わった時に裏で下準備をしていた時と同じやね、と思いましたが、ちょっと負荷の掛け方が違う。さらにあれこれ観察すると、写真ファイルがあるHDDを懸命にアクセスしています。ま、そりゃそうですな。  ところがですね、そんな作業をしているというのに、そこにTimemachineによるバックアップが加わります。そうなんですね、同じハードドライブに2つの読み出し(片や書き込みも)処理が……。ここまでくると、さす

#1424 なんだかんだで、よくがんばりましたを感じた、日産・セレナ。

イメージ
 さて、日産・セレナです。ロングとまでは行きませんでしたが、500kmほど走ってきましたので、観察できたあれこれを。えっとですね、何から書こうか。あのですね、ハンドリングは乗用車的なフィーリングを目指そうとしたようで、それが理想にとっても近づいていて、好印象でした。端的にいいますと、操舵時にリアのテンポ遅れがない。ホイールベースが長いことを感じさせながらも、遅れて付いてくるというフィーリングを消し去っています。それは、低速域から高速域におけるまで。ワインディングではスタビとバンプラバーとの加減も整えられており、スピード、量ともに、適度な規制を伴ってのロールに素直さを表現していますし、姿勢を決めてからのリアのグリップはすこぶる高く、ほほぅ、ここまで走らせますかと感心しきりでした。  ただですね、不足も感じました。それが、グリップ感。ステアリングフィールを軽くしたのはいいんですが、グリップ感が見当たらない。見当たらないから、日常でのステアリング操作に、やがて疲れを感じる。探って見えてこないから、疲れてしまったといった感の疲れであり、それは交差点でのステアリングの戻し時にやがて感じるようになります。って、これは、このクラスの国産ミニバンに共通していることでもあり……、あるんですが、なんかね、もう少し煮詰められないものかと思うわけです。  サスペンションは素直に動くようになっていますが、いるんですが、シャシー支持剛性に少しの不足があるため、タイヤが路面をトレースしきれいないシーンが多々。トタトタとした揺れが実用域で出てきます。って、そうなんですよ、例によって、高速域になるとフラット感が出てきたりしますから、あと少しなんですね、あと少しの煮詰め。ただですね、フォローするわけではありませんが、この手のモデルは、走りよりも、両側オートスライドドアとか、シートアレンジなどが優先されてしまうものですから、あと少しが多々残ってしまうのは致し方ないこと。ただね……、と思うわけです、あれこれを。ま、そんなことしたら、重量が増え、価格もさらに上昇して、乗り出し400万円オーバーが当たり前になってしまいそうですから、これはこれで、上手くまとめたと評するべきなのかとも感じました。  ちなみにですね、自動運転"技術"によるプロパイロットですけど、高速道路、もしくは有料道路

#1423 実用性に惹かれ、走行性能に感心した、ムーヴ・キャンバス。

イメージ
 取材したその日に、原稿を書き上げて納品しなければいけないという仕事が、今週は2件あります。いや、これ、先伸ばしした結果ではなくて、取材日(試乗会日程)が締め切り直前にしか設定できなかっただけのこと。だけのこととはいえ、その2件ともに慣れた連載であるとはいえ、やはり緊張があります。  というわけで、そのひとつ目、ムーヴ・キャンバス。今回の執筆は、主査へのインタビューだったので、ここではそれ以外について記しておきましょうかね。このモデルですね、女性向けが強く謳われたこともあってか、個人的にはなんとも捉えようのないモデルと感じていました。ただですね、思うにですね、いうほど女性向けなんだろうか、と思うところもあって、そんな視点をもって試乗会へと出掛けてきました。  ら、ま、たしかに、写真にあるメインカラーのモデルは、色遣いやらに女性っぽさを感じるところはあるんですが、外装にしても、内装にしても、造形がしっかりと作ってあってですね、意外にも嫌いじゃない、どころか、シックな色合いのモノトーンとか、ボディカラーを上下で挟み込んだツートーン(3トーンか)は、結構、いいと思ってしまったほど。フロントフェイスもグリル下部があるので、ファニーフェイスには見えないし、何よりもスタンスがいい。  で、あとは、めったに語らない実用性が、いいと感じました。そう、珍しく。このクラス、つまり、ムーヴ、ワゴンRクラスとしては初採用となるスライドドアがですね、簡単にリアシートへアクセスできるという面で、とてもいい。大型ではないので、軽く開く(といってもオートだけど)といった印象があり、それはなんていうんですかね、ミニバンのような大げさ加減がなくて、なんとなく好感触。さらには、リアシート下に用意されたトレイを利用することで、荷物があっちへこっちへと移動する心配がなくなるという、この点も好印象。  いや、よく足を運ぶ、農産物売り場なんですけどね、とても美味しい卵も売っているんですが、これが、いわゆる卵ケースに入っておらず袋にきっちりに詰められていましてね、リアシートにどう丁寧に置こうとも、シートベルトで抑え込もうとも、荷物が動いたがゆえに、帰宅すると、ひとつは必ず割れていまして。そうなんですね、荷物を大げさではなく、気軽に固定できるギミックが欲しいと思っていましたので、まさに、このムーヴキャンバス

#1422 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その3

イメージ
 我が家にやってきてから、はや2か月が過ぎたフィエスタですが、乗り込めば乗り込むほど、説明がつかずといいましょうか、不可思議といいましょうか、フォードのシャシーの仕立ての妙を感じます。最近の観察はまさに細かなところにまで到達しています。いますが、分からないことは多々あります。  ここでは、分かってきたことをあれやこれや。先に述べてきたことは変わらずで、シャシー剛性とそれを支えるボディ剛性にフォーカスした設定がベースとなっています。サスペンションのコイルスプリングレートは少々高めに設定されていますが、それを硬さと感じさせないのは、先に述べた理由によりストレスを感じさせないストロークを許しているから。そして、初期の動きを許しながら、それ以上はダメといわんばかりにダンパーが減衰力を立ち上げて規制に入ります。このあたりは、ダンパーがコイルスプリングを躾けているといった感がありまして、実に気持ちいい。しかしですね、ここで、ブッシュでの動きを許すんですな、このクルマ。Bセグなんですが、大きめたる容量を感じさせるブッシュ。ただ、それがですね、いわゆるぐにゃぐにゃではないんです。入力方向へと受け止めるだけで、妙なベクトルへの動きを発生させない。そうなんですね、動く要素がこれだけありながら、それらが役割を明確にしていまして、うまく動きをバトンタッチさせていく。ここからは先はよろしくといわんばかりのバトンタッチ。しかし、それは協調ともいえるフィーリングでして、このあたりが、言葉で説明仕切れない。  ただ、先にも述べましたように、大入力に対しても正直に動いて、衝撃をいなそうとするため、リバウンドが大きく出てしまうといった嫌いもありますが、すっぽ抜ける感ではなく、逃がしている感に止めていますから、このあたりも実は秀逸だと感じるところ。以前に、乗り味に雑味を感じると、書いたかもしれませんが、それはタイヤのハイグリップたるキャラクターと、3気筒エンジンによる雑感が織りなすものであり、それを取り除くとしなやかさが前面に出てくるような気もしました。  標準サスか、スポーツサスなのか、の件は、いまだ判断できず。今日、観察していたら、ここまで整えられていると考えると、スポーツサスか? と感じつつ、コーナーでのタイヤの役不足から判断するに、やっぱりノーマルサスに、オーバースペックタイヤの組み合わせ

#1421 イマドキの人たちのスマートフォンがなくてはならない、理由。

イメージ
  #1420 を書きはじめたら、何を書こうと思ったのかを忘れてしまっていました。でも、思い出しました。前回はヨタを書いているうちに分からなくなりましたので、そうなる前に書いておきます。若者のスマートフォンの使い方です。  マスコミという大枠はもちろん、そして出版系、さらには専門ジャンルが自動車ともなると、スタッフの中に若者が見当たりません。それは、若者から好まれない職業だから。マスコミには、苦労してでも一人前になりたいという考え方、体育会系的なスタンスがあります。ありますが、昨今の若者は、そんなスタンスは好まないこともあって、この業界には若者が多くいません。さらに、マスコミの中でも、ましてや出版、さらには自動車となれば、なおさらのこと。というわけで、周囲のスタッフに若者はおらず、若者と話しをする機会がほとんどありません。いや、年下はいますよ、いますけどね、いちばん若いといっても30代後半ですから、もはや、若者とは言えませんやね。  さて、先に書いた床屋さんで、いつも切ってもらっている人が30歳になったばかりと書きましたが、自分からしたら、十分に若い人。ただ、彼も、若いやつらはーといいますから、自分が捉えている以上にもっと若い世代があるようで……。ま、そこまでの若い世代はさておき、その散髪の時の彼との雑談が、自分にとって若者と話す貴重な機会だったりします。  で、今回の散髪会話にて、スマートフォンの契約というか使い方ってのがありました。結婚もするし、毎月の支払いが……、って話が出てきたので、それならばMVNOでいいんじゃない? って話をしたところ、最低でも月に7GBはデータ通信をするから、おおむね3GBが標準のMVNOでは不足すると。ほほぅ、動画を見るのだね、と訊いてみたところ、見ていないと。ゲームをするのだね、と訊いたら、そうでもないと。おや、それなら、なぜだい? とあれこれと話を訊いてみたら、わかりました。自宅(ひとり暮らし)にネット回線を引いていない上に、PCを所有していないと。ほほぅ、なるほど。データ通信はすべて携帯電話で行い、写真やらムービーまで、すべてスマートフォンの中のまま。いま、アンドロイドでiPhoneにしたいとは思いつつも、外部記憶媒体(SDカード)を利用できないために移行できないと、そんな理由も、ま、分かりますわな。かといって、クラウ

#1420 高尾から押上まで、はるばる散髪へ行っている、その理由。

イメージ
 突然ですが、ワタクシ、髪を切るのに、高尾から押上まで出掛けています。押上って、そう、東京スカイツリーのある、あの押上。浅草も近いですからね、なんてオシャレな地でカットしているんだろうと思われたかと思いますが、オシャレを狙っての髪切りではありません。  あのですね、ワタクシの髪、かなりやっかいなんです。この年齢で、こういうことを言葉にすると、敵に回す人が多くなってしまうんですが、まずですね、髪の毛の量が多い。とんでもなく多い。そして、硬い。さらには台風がふたつあるといわんばかりの暴れっぷり。止めの一撃は、サイドが面に対して直角方向へと生える。そうなんです、これを整えるのは至難の業。伸ばしたところで重たくなるし、短くしたところで、サイドが直角に立ち上がる。しかも、頭のカタチはかなりいびつらしく、あっちが出っ張り、こっちがへこみ、後ろ面は絶壁状態。ヨシダさんは、坊主似合いませんからしないほうがいいですよ、と、すでに勧告されています。はい。  というわけで、この髪を整えられる方がお勤めなのが、押上にあるお店だったというだけの話。ちなみに、この方は、以前は幡ヶ谷にいらっしゃいまして移動とともに自分も移動しただけのこと。この方とのお付き合いも、もう何年になるんだろうか。で、この方、30歳になったばかりなのに、自分のことを若者と捉えていないところがあるんですが、服装やら遊び方は、どうみても若者だったりするところも、またおもしろい。ちなみに、髪形については、短い、長い、以外、細かなリクエストしません。かといって、派手にされたこともなく、その加減を分かってくれているところも、また、長くお願いしている理由のひとつでしょうな。  あれ、何を書こうとしたんだっけか。それはさておき……、この切ってくれる方、すごくてですね、どう考えても1か月しかもたない髪形なのに、2か月は引っ張れる、そんな切り方をしてくれます。いや、1か月経過したところで切りに行こうとは思うのですが、押上ってなかなか行かない、というか、行けない。以前なら、すぐそばだったんですけどね。  あれ、ほんとに、何を結論にしようとしたんだっけかな。思い出せません。最近、多いんです、物忘れ、勘違いが。そうそう、今回も8月上旬に切ったばかりだと思っていたら、実は7月だったと、後から思い出し、早々に髪を切りに出掛けました。どおりで

#1419 今に通用するあれこれと、過去のいいところを併せ持った、エスティマ。

イメージ
 突然ですが、エスティマの話を。現行型がデビューしたのは06年のことですから、すでに10年が経過したモデル。ミニバンが生まれたアメリカでは、やっぱりフルサイズじゃないと中途半端なサイズと捉えられてしまうようですし、一方、国内では飽和といいましょうか、ブームが去ったといいましょうか、3ナンバー、5ナンバーモデルともにトールタイプへの移行もあって、収束の気配を見せていましたから、エスティマも先を読んで、次期モデルの開発はストップしていました。ところが、台数は多いとはいえずとも、根強い人気があって販売をやめられない状況が続いています。って、トヨタのモデルって、意外に、これが多い。アイシスにしても、シエンタにしても。って、シエンタは終焉の後に復活させるという顛末となりましたが。で、エスティマもそんな事情から10年が経過しても、まだまだ売り続けることを決意したようで、今年の6月にフェイスリフトから、走行性能改良、そして、安全装備採用など、まさに、マイナーチェンジなのに、ビッグを付けたくなる改良を行いました。  先日、取材でそのエスティマをチェックしてきたのですが、これが良かった。いや、10年前に設計されたモデルゆえの古さは残っています。残っていますけど、まじめに改良してありましてね、ちょっと感心しました。あ、走りです。デザイン、装備については、いつものごとく二の次で……。すみません。  試乗したのは、ハイブリッドの最上級グレードで、走りに関するアイテムとしては、リアをモーターを用いて独立して駆動するE-Four、17インチタイヤ(ハイブリッドは全て)、フロントパフォーマンスダンパーの採用がありますかね。走りに関する改良ポイントは、コイルスプリングをはじめとしたサスペンションとされていますが、これですね、シャシー剛性が上がっているフィーリングがありまして、ジオメトリーの見直しも含めて、タイヤが路面にしっかりと接地している、つまり接地感があります。なので、走り出しから、路面をしっかりと捉えるという安定性を感じますし、さらにサスペンションの動き出しがきれいで、路面からの入力を確実にいなす。しっとり感とでもいいましょうか、そんなフィーリング。ただですね、やっぱり、バネ下が重いこともあるのかな、路面が荒れたといいましょうか、継ぎ接ぎのあるシーンやら、有料道路(高速道路ではなく)の継