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#583 新型エクストレイルにみる、クロスオーバーSUVたる本来の方向性。

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 予想されていたとおり、フランクフルトモーターショーにて、エクストレイルの3世代目モデルが発表されました。その落とし込みどころについては、いいんじゃないかなと思います。いや、嫌みじゃなくって、ほんとに、素直に。というのも、なぜにエクストレイルは、オフローダーを気取るのだろうかと不思議に思っていたものですから。  そもそも、擬似的なLSD効果のみで、本格的オフロード走破性を語ってしまうには無理があるように感じていました。もちろん、あるだけで走破性はアップしますが、これだけでスゴイんだ、という点についての話。これは、フォレスターのX-MODEも同じくでして。そもそも、本質的なクリアランスが不足しているボディと、タフさに欠けるシャシーでは、いくらソフトウェア的なデバイスを用いても限界がありますから、それを全面に打ち出してしまうのもいかがなものかと思っていていたわけです。逆に言いますと、三菱はまじめすな嫌いがあり、オフロードを走れる、走れないを、きっちりと語り過ぎだったりしますが(商売が下手ともいう)。ま、パジェロやジープを作っていたメーカーゆえだとは思いますが。  まぁ、オフローダーがいいともいかんとも思いませんが、そのモデルがオフローダーを語れるのかどうかは、自動車雑誌はチェックすべきだと思います。と、進言しても、なかなか聞く耳を持ってもらえないのですが……。ならば、ここで紹介しろ? そうか、その手があったか。 というわけで、新型エクストレイル、いいんじゃないですかというところに、つながるわけです。公開されたプレス写真に、オフロードを走っているシーンはありませんし、リリースにもオフロードという表現は見当たりません。ただ、これはヨーロッパ仕様だからなのか。日本仕様になった途端に、オフロードを強く謳わない(少しはいいですが)ことを希望します。

#582 夏は去り、秋が到来した八ヶ岳にて、五行歌を詠んできた話。

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 なんで集中するかな、という思ってしまうほどに、締め切りが重なっています。いや、仕事があるというのはありがたいことなんですが、ここのところ2か月に一度、必ずと言っていいほどなもので、編集者に仕事量の限界を伝えておかないとならない、状況が歯がゆくもあったりするのですが。  まぁ、そもそも、自身が バッファも、メモリも不足しているだけではなく、同時処理も不得意という柄ゆえに……、って、こんなことを書いている時間があるならば、原稿書きせよって話なんですが、まぁ、それは別腹ということで。  と、さんざんにいい訳をしておいて本題に。昨日は八ヶ岳にいました。おいおい、って感じですし、原稿書きとは直接的に関係なかったことなんで、こうして公にすべきかも迷ったのですが……、って、いい訳だらけだなや。  何をするために足を運んだのか。ここでは、書いていないかな、まだ。最近、五行歌を詠むことを楽しんでいます。そう、歌を詠んでいる、と。このヨシダが。まぁ、歌会は、品があることは確かなんですが、歌そのものは堅苦しさがなく、基本ルールも五行ならば、なんでもいい、と。で、誘われての参加でしたが、これがなかなか楽しい。自分の歌はともかくとして、歌会には、いろんな意見が飛び交い、それらにマイナス面が見当たらない、という、なんとも心地よい時があります。へー、ほー、なるほど、そうか、そうだよな、ばかり。  前置きが長すぎましたな。昨日は、そんな五行歌の歌会@カフェ花豆がありまして、参加してきたわけです。ただし、目前に迫った締め切りがありましたから、日帰りで。昨日の八ヶ岳は夏空が少し戻っていましたが、その雰囲気には、強く秋がありました。日差しも木々も、空気感も。そして、夏は完全に去っていったんだな、を感じました。  あ、どんな歌を詠んだのかを書いておきましょうかね。     金は天下の回りもの?     我が家に回ってくるのは     クリップ      クリアファイル     そして保冷剤  八ヶ岳を前にして、品のある方々を前にして、こっぱずかしかったことはいうまでもなく。といっても、今更気取るわけにもいかず、もはや開き直っています。

#582 これまでどおりでも、そう見せぬことで、注目を浴びているXVの話。

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 たぶん、うちらから見たら、インプレッサの派生車種であって、やっぱりグラベルEXだよね、って言ってしまうんでしょうけど、一般的には斬新さあふれるモデルのようです。って、SUBARUのXVの話 です。この度、インプレッサが取れて、ただのXVになりましたが、それがまた功を奏しているようで、ハイブリッドに至っては年内納車どころかいつになるかわからない盛況ぶりとか。  で、やたら訊かれるんです、このクルマについて。それほどに注目度が高いってことなんですが、先ほども、京都の知人からどうなのよ? と訊かれました。というわけで、ここらで、ヨシダ的な視点を書いておいたほうがいいのかなと思いますので、少々、あれやこれやとまとめておきましょうかね。  そもそも最近のスバル車は、デビューするモデル毎に大きな進化を果たしています。つまりですね、最新のフォレスターが、現時点ではスバル最良かなと。逆にいえば、フラッグシップであるはずのレガシィに、おや? が多くあったりします。そうなんです、 それはクラス感を超えた部分であり、クルマたる基本性能のこと。 というわけで、このXVにしても、インプレッサよりも後にデビューしていますから、インプレッサよりも好印象だったりします。そもそも、インプレッサの上というポジションもありますけども。  たとえば、それがいちばん分かりやすいのは、やはり乗り味の質感でしょうかね。なんといっても、シャシーの動きにしなやかさがあります。ギャップのない路面においては、ダンパーの減衰力にじんわり感があふれており、 その動きにもはやうっとりしてしまうほど。もちろん、 4輪が個々に動き、そしてそれぞれに路面を捉え、それを粒さにドライバーへと伝えてきますから、そういう面からもうっとり。で、結果、しんなりした動きから、さっと足を伸ばすところまで、すべてに質感があります。だから、運転しやすいし、運転が楽しいし、そして快適さがあると。そして、あまり強くアナウンスされていませんが、4WDが大きく進化しておりまして、ハンドリングとトラクションをベストバランスしているところも好印象。VTD的なハンドリングを、ACT-4で実現しているといえば、分かりやすいでしょうかね。  ほほぅ、そこまで褒めるならば、もはやXVじゃないかと思われるかもしれませんが、少々の懸念もあります。まずは225/

#581 ドアのパネルだけを交換できるのに、修理見積もりが高い、ゴルフ5な矛盾。

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   実家のゴルフ5がドライバーの不注意から負傷しました。場所は、リアドア、クォーターパネル、サイドシルと、見事なまでに費用のかかる3点セットで、ゆえにその見積もりが30万円ほどになりました。まぁ、見積もってもらったのがディーラーゆえに仕方ないかなと思いつつも、見てくれとその修理費用を天秤に掛けた結果、我慢するとの結論に至ったようです。まぁ、30万円あったら、違うことに使ったほうがいいと思います。  で、そこで話は終わらない。修理方法を聞いてびっくりしたんですが、なんとゴルフ5から、ドアユニットは外側のパネルだけ交換できるようになっているそうで。そう、ドア本体から、外側のパネル部分だけがパコっと外れる構造。つまり、ビス留めされているだけ(画像)で、その交換を容易にしているそうです。分かりやすく言いますとね、ドアの内張を外さなくても、パワーウインドウレギュレーターが見えるっつーわけですよ。いや、レギュレーター交換は内張を外すんでしょうけど。  意外なところで感心しました。これならば、鈑金できないからとドアユニットごと交換せずに済みます。エコロジーだし、エコノミーだなと思いましたが、ふっと気づきました。それなのに、見積金額が30万円とはいかがなものかと。結局、ドア交換と変わらないんじゃないか、と思うんですが、いかがなものでしょうかね。  ちょっとびっくりな、ゴルフ5でした。

#580 理由が分からないけど、探ろうとはしていない、このホームページの話。

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   ここのホームページへの来訪者が増えているって話を以前にしましたが、やはりクルマネタに集まる傾向があります。まぁ、そもそもクルマネタといっても、自動車雑誌に寄稿するようには、つまり解説的にはキチンと書いていません。ですから、期待される方には申し訳なく思うのですが、ただ、そういう期待に応えようとすると、素直さが消えていきますから、このままで行くことにしようかなと。  もちろん、見てもらうことを意識して、職業柄を全面に出しながら、もう少し作り込んだほうがいいのかなと考えたこともあります。あれやこれやとアイディアを知人に相談したりもしましたが、結局、あいかわらずです、そう、あいかわらずに、適当です。  さて、月当たりのアクセス数が右肩上がりという話をしましたが、7月が天井だろうなと思っていました。8月は夏休みもありましたし、当初から7月には届かないアクセス数だったこともありましたし。まぁ、逆に1日あたりのアクセス数の乱高下が少なくなり、一定になってきていたので、いい傾向なのかなとそんなことを思っていたのですが、そんな8月末のこと、とんでもないアクセス数を記録しました。しかも、1日だけ。それがグラフの突出したところ、8月30日。その日に何があったかといえば、ゴルフ7について2アーティクル分を一気に書き上げた日でした。そうか、ゴルフ7について知りたい人が多いのか、と思ったらば、翌日にはいつものアクセス数に戻り、まさに一瞬の出来事。どこかで誰かがキーボードにうっぷして寝てしまって、キーボードを連打してしまっただけではないか、というぐらいの不思議な状態でした。まぁ、寝てキーボードを押したらば、アクセス数はもっと多いか。そして、その1日によって、つまり最後の駆け込みで、月あたりのアクセス数は、またも記録更新となりました。いやはや。  なんなんでしょうね、このホームページ。自分でもよく分かりませんが、まぁ、このまま続けていきます。ご意見、ご感想ありましたら、遠慮なくどうぞ。

#579 昔よく走った国道413号線(道志みち)を久しぶりに走った話。

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 東京から富士五湖方面へ抜ける道は……、あれこれありません。中央自動車道を使うか、それに並行している国道20号線を走るか、そして、国道413号線、通称道志みちを選ぶか、という3つ。いや、細かいことを言ったらキリがありません。大まかに3つです。  いずれもワインディングがありますし、アップダウンもありますから、好まれない方もいらっしゃいますが、自分は好きだったりします、いずれも。ただ、国道20号線だけは、まぁ、生活道路たる役割と、トラックの往来が多いことやら、あって、この3つの中ではボトムになってしまいますが。すみません > 国道20号線  では、どれがいちばん好きかといえば、やはり国道413号線でしょうな。実は、関わりが深く、想いでの多い道路でして、って、自らその作業に携わっていたわけではありません。夜な夜な走っていた道であり、富士五湖からの帰りに、中央道の渋滞を避けるべくよく利用していた道でもありました。あと、道志って、響きがなんとなく好きってのもあります。これだけは理由が定かではないんですが、自分の名前に似ているからなのか、ぐらいしか思い当たりませんが、そんなに自分のことを好きではないので、その理由も違うように思いますが。  って、何を書こうとしていたんだっけかな。と、と、と。そうそう、国道413号線。夜な夜な走っていたと書きましたが、走り屋していたわけではありません。夜走っていた頃はたしかファミリアターボに乗っていた頃だったと記憶。サンルーフを全開にして、山中湖まで一気に走っていった覚えがあります。それこそ翌日に仕事だというのに。この道は、いろいろな表情があります。街に入ると突然整備されてきれいなったかと思えば、すれ違いで速度を落とさねばならぬような細い道になったり、かと思えば、写真のような橋があったりと、まさに変化に富んでいます。  そんな道を、今日の試乗会の帰り、久々に走りました。すべてのコーナーは覚えていません(当たり前だ)が、いくつかのコーナーは覚えており、ふっとそれが思い浮かぶと、同時にあの時の情景も付いてきたから不思議。最近、記憶が云々と悩んでいましたが、記憶が消え去ったわけではないようで、物覚えが悪くなっただけのようです。  結論? そんなもんありません。ただ、それだけの話でした。まぁ、これからは夜な夜なは走らないと思いますが

#578 さらなるアップを果たしていた、VW up!(特別仕様車)。

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 あのですね、up!が、またアップしてました。って、シャレではないんです。日本上陸早々にASGのフィーリングが良くなったって話は #493 にて触れましたが、さらに変わってました。やはり、具体的に何が変わったとはアナウンスされていないのですが、おいおい、と思うほどの変わりぶりでした。  乗り味。上質感を高めていまして、シャシーの動き具合もしなやかさがあふれていて、その動きに精密さが加わり、タイヤとのたわみもそこに採り入れて、快感と表現したくなる心地よさを作り上げていました。まさにタイヤとシャシーが織りなす、心地よい減衰感とでも言いましょうかね。で、エンジンフィーリングがそれに見合ったものになっています。もちろん、1Lゆえにパンチはありませんが、中回転域のトルクがしっかりと出ておりまして、って、たぶん、ASGの手助けもあってのことですが、楽しいフィーリングを作り上げています。  ASGのオートモードの制御は相変わらずで、なぜ、ホールドするかね、キミは? というシーンも多々ありますが、そもそも変速フィーリングが改善されていることから、そんなの気になりません。ってか、マニュアルモードが基本と思えば、何も不満には思えません。逆に、オートで手助けしてくれてありがとうという気分になれるほど。  と、ここまで書いて、ちょいと調べて今気づいたのですが、えっと、タイヤサイズが16インチになってました。レギュラーが165/70R14→185/55R15、で、この特別仕様車はさらに185/50R16。って、スタンダードのサイズを考えると16インチであの乗り味は信じられないのですが。と言いますか、さきほど書いたタイヤのサイドウォールまで加わったしなやかさという表現が的確ではなくなります。あのプラットフォームで、あの乗り味をサスペンションだけで作り上げていたとしたら、拍手喝采だと思います。ほんとに。うーむ、 路面が良すぎたのか。再検証の必要がありそうです。