#583 新型エクストレイルにみる、クロスオーバーSUVたる本来の方向性。

 予想されていたとおり、フランクフルトモーターショーにて、エクストレイルの3世代目モデルが発表されました。その落とし込みどころについては、いいんじゃないかなと思います。いや、嫌みじゃなくって、ほんとに、素直に。というのも、なぜにエクストレイルは、オフローダーを気取るのだろうかと不思議に思っていたものですから。
 そもそも、擬似的なLSD効果のみで、本格的オフロード走破性を語ってしまうには無理があるように感じていました。もちろん、あるだけで走破性はアップしますが、これだけでスゴイんだ、という点についての話。これは、フォレスターのX-MODEも同じくでして。そもそも、本質的なクリアランスが不足しているボディと、タフさに欠けるシャシーでは、いくらソフトウェア的なデバイスを用いても限界がありますから、それを全面に打ち出してしまうのもいかがなものかと思っていていたわけです。逆に言いますと、三菱はまじめすな嫌いがあり、オフロードを走れる、走れないを、きっちりと語り過ぎだったりしますが(商売が下手ともいう)。ま、パジェロやジープを作っていたメーカーゆえだとは思いますが。
 まぁ、オフローダーがいいともいかんとも思いませんが、そのモデルがオフローダーを語れるのかどうかは、自動車雑誌はチェックすべきだと思います。と、進言しても、なかなか聞く耳を持ってもらえないのですが……。ならば、ここで紹介しろ? そうか、その手があったか。 というわけで、新型エクストレイル、いいんじゃないですかというところに、つながるわけです。公開されたプレス写真に、オフロードを走っているシーンはありませんし、リリースにもオフロードという表現は見当たりません。ただ、これはヨーロッパ仕様だからなのか。日本仕様になった途端に、オフロードを強く謳わない(少しはいいですが)ことを希望します。

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