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#331 オドロキという鳥肌が立つほどのやられた感を期待している、WWDC2012。

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 最近、なんだかしっくりきていませんでした。といいますか、何か予感がしていました。Appleがオドロカシをやらかしそうという、予感が。もちろん、それが何なのかはわかりませんが。  今朝(日本時間)、 9to5Mac に右のような記事が出ていました。Macシリーズ、ほぼ一新って内容ですな。 前にも言ったかもしれませんが、 Jobs没後、Apple流の クリエティビティは、その 勢いを失っていないことを強くアピールするだろうことは、予想されていましたし、予感していました。もちろん、 それは先の理想やら近未来を語るといった絵空事ではなく、現実に具現化された製品として。ですから、この一新というスタイルを使った発表も、ひとつの手法、演出であり、十分考えられることでしたし、これもまた予感してました。  振り返ってみれば、3月のiPadの後、4、5月に新製品発表がなかったことからも、それがうかがえます。毎月、何らかの発表を行ってネタを切らさなかったこともありますから、そう考えると、この数か月は策略的な何かを感じます。つまりですね、 新製品を発表せずにユーザーを散々いらつかせておいて、一気にドーン、で、拍手喝采、称賛の嵐というストーリー。 あ、貧相な日本語ですね。まぁ、いいや。 これはTimではなく 、Jobsが仕掛けているような気もします。いずれにしても、やられた感に浸れることを期待しているわけです。皆(Appleファン限定)。  で、自分はどうするのかって? 新型に打ちのめされてしまえば、その場でクリック(即決)。そう感じなければ、旧世代(つまり今の現行型)のiMacのボトムか、同じくMacminiの中間グレードを、整備済で手に入れようかなと。と言いますか、Jobs没後、初めてのWWDCが、打ちのめされる内容でなければ、Apple、さよならって感じがしています。あ、iPad7インチ、iTVなんてものが発表されたら、なおさらかもしれません。  それにしても、今日の午前中のMacmini(旧型・ボトム・光学ドライブ付き)の登場には驚き、かなり揺れました。もう出てこないと思っていたので。ああいうフェイントはやめて欲しいものです。はっ、これも演出の一部かも。

#330 自らを合わせられるようになると、大人を愉しめるようになる、ってな話。

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   よく足を運ぶ八ヶ岳北麓の小海町では、この時期に夏至祭という、夏至の到来をお祝いする祭りが開催されています(画像上)。そもそも、日照時間の限られた北欧で行われている祭りですが、 小海町では フィンランドとの交流があることも手伝って毎年開催されております。 今年で11回目か。 ただ、本当の夏至時期ですと日本では梅雨に当たるため、少々早い時期の開催となっています。と、夏至祭の説明終わり。  もちろん、今年も出掛けてきましたが、夕暮れ時からスタートするこの祭りは、ローカル色豊かなイベントやら、出店など、ある種のいい加減さ、いやいや、その緩さ加減がたまらなくいい。何もすることなくどっかりと座って、あれやこれやと人やらイベントやらを眺めつつ、時に会話していることが愉しい。素にされてしまうとは少々違う、なんていうんでしょうか、やっぱいい、これでいいを強く感じさせてくれるお祭りだったりします。 って、これは個人的な想い。  今年は、知人2名を誘いましたが、ふたりとも初対面にも関わらず、ともに黄色いオープンカー乗り。ちなみに、体がデカイという共通項もありましたが、それはさておき、彼らに共通するのは、自分流の クルマを見つけ、そしてクルマととっても良い関係を築いていること。 何ていうんでしょうかね、彼らは、決して最期のクルマと捉えているわけでもなく、つまり、上がりのクルマとしているわけでもなく、だからといって手放すことを今は考えているわけでもありません。まぁ、それもそのはず、 自分に合うクルマを探し当てた上で、 自分をクルマに合わせ、それを愉しんでいるから、手放せないその理由はとてもよく理解できます。そう、 これこそが大人流の愉しみ方なのかもしれません。 って、周囲を見渡してみると、そういう人だらけですが。  その誘った友人たちは、この 夏至祭に 大満足の様子でしたので、祭にあふれていたあの緩い雰囲気は、彼ら大人流の愉しみ方とどこかリンクしていたのでしょう。 で、ふと考えると、こうした大人を愉しめるイベントやらクルマは数少ない。しかし、数少ないからこそ、何かを探し出す愉しみがあるわけで、それもまた大人の愉しみ方なのかもしれません。  話が逸れてきた。えっと、なんでしたっけ。あ、かなり久しぶりに乗った306カブリオレは、大人が愉しめる緩さだらけでした。サスのストローク感とシ

#329 何事も多少の勘があっても、キーとなることは守らんといけないって話。

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 口に入れるものに対して、自らでできる限り知っておく、調べておく、そして作ることで、食事がより深いものになるなんて、偉そうな話をここで何度かしております。今回は、その偉そうな話からはちょっと外れた、例のヨーグルトを作るって話の続きをば……。  牛乳代が掛かり実はお得ではないという衝撃の事実を知ってからというもの積極的にヨーグルト作りをしていませんでした。でも、ある時、気付いたのです。スーパーで安売りされてしまうヨーグルトで作るからいけないのだということを。そう、安売りされることのない、少々高いヨーグルトをベースにすれば、お得感が増すことに気付いたのです。  というわけで、随分と昔にやはりここで触れたヨーグルトをベースにチャレンジしたのですが、これが何故だか失敗の連続でヨーグルトドリンク状態で固まるにまでは至らず。しかも、ベースになったヨーグルトは滑らかを謳っているのですが、出来上がった未完成品に滑らかさは見当たらず。 これ、どうやら、ただ菌の繁殖をしているだけではなく、その後に、滑らかにするための処理をしていますな、きっと。と思いつつも、いずれにしても、かなりの牛乳を無駄にしてしまいました。  しかし、それは逆にチャレンジするかいがあるというもの。まずは温度計を手に入れ、45℃を外さないように徹底的に温度管理を行うことに。で、時間経過とともに温度が下がることを考え、多少、高めにしたところ、これがなかなか増えず。ところが、自然に温度が下がった途端に一気に増殖してヨーグルトが完成。たかが温度、されど温度。こればかりは、いつものいい加減さは通じないようです。ちなみに、滑らかさの件も、単純に濾すだけで解決しました(写真は濾していない状態)。  ヨーグルト作りは、ある意味いい加減でも出来ますけど、温度管理だけは外せないことを悟りました。ちなみに、最近、パン作りもいい加減ですが、やはり、イーストの量だけはしっかりと計量しております。

#328 敬遠してたけど、見所というより、オドロキがとても多かった、埼玉県は秩父。

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 ワタクシを良く知っている人ならば、皆体験していると思いますが、言いたいことを語ろうとしながら、そこへたどり着くことなく、いつの間にか違う内容を語っていることが、良くあります。いやいや、言い換えますと、頭に浮かんだことを言葉にして口から発しているうちに、思い浮かばなかった結論へと導かれることが良くあります。いやいやいや、会話のキャッチボールをしているうちに、思いがけない発想へと導かれることが良くあります。 #327もそうでした。最初は、秩父へドライブ取材に出掛けて発見が多かったってことを書こうとしていたのですが、いつの間にやら、大げさな内容になっていました。というわけで、ここではその秩父について。  秩父は、過去にキャンプで訪れ、情報誌で執筆し、少し下流でカヤックしていた地であり、馴染みがなかったわけではありません。でも、じっくりと訪れたことはありませんでした。で、今回、取材をきっかけに足を運んだのですが、思いのほかよかった。自然豊かな地だとか、食べ物が美味しいとかってレベルの話ではなく、オドロキが多かったとでも言いましょうか。ひと言で表現すれば、規模がでかくて、あれこれと考えられてました。  たとえば、上のビートルが走っている写真は、なんと公園内。丘陵に公園を作って、その尾根沿いに 景色を楽しめる 道路を作ってまして、これがいいのなんのって。園内には、意味不明なオブジェ的なものもありましたが、それはさておき、よく整備されており、何もせずにそこにじっと居たくなる雰囲気があふれていました。何かを与えて愉しませるのではなく、何もないことを愉しみましょうとでも誘われているとでも言いましょうか。いや、園内にはテニスコートからカート場、野外ステージまであるんですが。  下のダムは、重力式コンクリートダムとしては日本で2番目の堤高があるというダムですが、その規模はもちろんのこと、なんと見学させることも考えて、設計されておりまして、あれやこれやと驚きました。たとえば、クルマを停めたダム下から上まではエレベーター(無料)が用意され、ダム上にある資料館までも無料。と、これは一例で、ほかにもいろいろとありまして、秩父やるじゃん、いやいや、埼玉県やるじゃんと、見直してしまったほど。  ただ、そう感じたのは、ザ・ビートルに乗って出掛けたことも大きいような気がします。特に先公園で

#327 上から目線的な教えてあげるではなく、皆に伝えたいというマスコミな初心。

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 ここ数日、The Beetleを借り出しておりました。#324でも書きましたけど、いい。とてもいい。あちこち細かなところに注文はありますが、トータルとしての愉しさを感じ取ってしまうと、細々とした指摘がつまらないと思えてくるレベルのものばかりです。分かりやすく簡潔に言いますと、自然と笑みがこぼれてくるとか、笑顔になれるとか。  The Beetleは、クルマとしてのスペックだけをなぞると、つまらないと評価されてしまうモデルです。リアには旧世代のシャシーを流用し、1.2LターボというVWの中ではベーシックなエンジンを採用。でも、作り上げた走りは、そんな単純なものではなく、ビートルとはこうあるべきという明確な指標があり、それを実現していました。ハイスペックを与えてはいないのにスポーティと呼べる軽快感があふれ、コンフォートセダンではないのに、快適性を強く感じました。もちろん、ゴルフとは明らかに違うビートルというキャラクターがありました。たとえ、 質感が高いとは言えない部分があったとしても不満とは感じないレベルに収まっていて、だから、すべてを納得させられてしまう。 そして、オーナーは、すべてを少しだけ抑えることによって、走りに愉しさがあふれてくることを見つけ出し、このビートルを選び、その緩さこそが人生を豊かにしてくれることにやがて気付きます。もちろん、その逆の方もいるとは思いますが。  クルマは移動手段に過ぎないといってしまえばそれまでです。でも、クルマから教わることはたくさんあります。それはドライビングから、移動する愉しみ、そして、ライフスタイルやら、モノゴトの考え方に至るまで。 僕らは、こうしたクルマ(クルマに限らず)を紹介していかなければならないと思うのです。  大げさでしょうかね。でも、マスコミに携わりたいと思った者たちの初心は、ここにあったと思うのですが。少なくとも僕はそうでした。なんてことを思い起こさせてくれるほどに、いいクルマでした。

#326 最近やたらといやはやを連発してしまう、海外テレビのシーズンファイナル。

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 GWもあっという間に過ぎ、早いもので、もう5月も半分。アメリカではドラマやリアリティショーが続々とシーズンフィナーレを迎えています。 なるほどなという展開やら、やっぱりねという終焉、いずれにしても、出てくる言葉は、いやはや、いやはや。それは、いつも言っていますが、単純なストーリーではなく、見せ方やらなにやら、そっちのほうへの感心に対してなのですが。  まぁ、考えてみれば、放映直後に、1話毎にドラマそのものはもちろん、その中で 使用した楽曲を配信してしまう というスタイルも、いやはやのひとつ。コンテンツビジネスという面では、もはや日本はストレートには戦えないと実感してしまいます。それは、インフラ的な面はもちろん、それを視聴するためのソフトウェア的な面でも感じるところ。いくら、テレビがスマートを謳おうとも、賢さを感じることはありません、云々。  まぁ、そんな話はさておき、まだ、終わっていない番組もありますが、やはり、今シーズンはSMASHがいちばんでした。特に クリエイティブな面で 。 Katharine McPheeありきではなく、スピルバーグらしさ全開でもなく、まぁ、そこが逆に良かったのかなと思います。最終話の見せ方もなかなかで、エンディングのDon''t Forget Meがとてもよかった。なんともミュージカル的な楽曲ですが、マリリンモンローという題材をメロディと言葉で上手くストーリーとリンクさせており、ファイナル的な演出も重なって、とてもクリエティブ。 いざこざというイベントが盛りだくさんでしたが、全てを上手く収めつつ、ほんのわずかの、おや? を残したまま、次のシーズンへと繋げるというストレートな流れもいい。なんていうんでしょうかね、TheO.C.的なイライラ、LOST的なまたか……、がない。 まさにいやはや。  一方で、キャンセルになった作品もあれやこれやと多いようで。そりゃそうでしょうと思う作品もありますが、中でもRingerは、なぜ? と思ったりもします。まぁ、いろいろな大人の事情があるんでしょうね。ビジネスでもありますから。そうそう、Desperate Housewivesは高額ギャラがネックだったと言われてますが、シーズン通しての視聴率を見ると、とんでもない落ち込み方をしているんですな。  所詮はビジネスと捉えるか、エンターテ

#325 Purchased→iTunes Match→iCloudとステップを経て分かった、その価値。

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 iTunes Matchですけどね、 Appleの提案することだから、使えるというより愉しんだろうとは思っていたものの、 その存在(価値)がよく分からず、 日 本では実質的に使えないことから利用していませんでしたが、 最近、 その価値をようやく実感できるようになってきました。で、この良さを伝える言葉も発見しました。あれです、貸倉庫です。音楽というコンテンツを預かっておいてもらう貸倉庫。iTunes Storeにて購入した音楽コンテンツだけではなく、同じコンテンツをすでに所有しているならば、貸倉庫に預けたも同じにしてくれる貸倉庫。そう考えれば、年間、24.99ドルは納得できます。  なんてことを考えられるようになったのは、iTunes Storeに追加されたPurchasedをやたらと活用し、その便利さに感心するようになったから。これ、iTunes Storeで購入したコンテンツならば、どのデバイスであってもDLできるってシステムであり……、って、こうして文字だけ追いかけるとたいしたことありません。当たり前的ではありますし。  で、何故そう感じたか、ですな。そもそも、我が家のデジタルデバイスは、 メインマシンであるPowerMacG5を中心とし、iPhoneやらiPadといった個々のデバイスには、必要な時だけ、必要なコンテンツを同期させればいいという考えで、揃えておりました。ですから、それら持ち運びデバイスの記憶媒体容量は MacbookAirでは64GB、iPhoneでは16GB、iPadも16GBと製品ラインナップ上、ミニマムな選択をしていました。 今でも、その考えは変わっていませんし、これからもそうするでしょうが、意外と面倒なのがそのメインマシンとの同期。同期させる時間というよりも、同期の手間のほうですな。最新OSを使えば、ケーブルレスで同期してくれますが、何よりもメインマシンを起動しなきゃいけないことが、意外とネックになっていることに気付きました。と、そこで、このPurchasedです。メインマシンを立ち上げなくても、必要な時、必要なものだけ、PurchasedにてDLすることができる。しかも、AppleTVまでフル活用していますから、その便利さは、まさに快適さへとつながり、それらすべてはなくてはならない存在となっています。  となると、次にピンと