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#1386 あれこれあるけど、ひたすらに大絶賛な、MINIコンバーチブル、その3。

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 そろそろまとめましょうかね、MINIコンバーチブル話。クルマとしての仕上がりがいいことを書いてきましたが、それはコンバーチブルだから……という嵩を上げたがゆえのことではありません。MINIらしさを見失うことなく、コンバーチブルらしさを愉しめるモデルとして作り上げているという意味での、評価です。  さらにですね、オープンモデルならではの愉しさがあるという点では、必要もなくオープンにしたくなるという衝動に駆られます。それは、自分の性格的なところが大きいような気もしますが、流れ往く風ではなく、流れ往く景色とともに走りたい、と、言葉の使い方としてはおかしなところがありますが、まさに、そんな気分となります。そう、景色を堪能するんじゃなくって、自然そのものの溶け込みたいといいましょうか、そんな感じ。余計に分からんですな。  そして、それが気軽、そして、快適にできることもプラスです。もちろん、スイッチ操作だけで開閉できるソフトトップはもちろん、ウインドウを下げてのフルオープン状態での風の巻き込みが少ないこと、さらには、ウインドウを上げてしまえば外界の風に乱されることは少なくなり、会話も普通にできるし、音楽も聴ける。なんていうんですかね、クローズドとフルオープンの中間に、もうひとつモードがあるかのよう。  ちなみに、頭上だけオープンにできるルーフスライドモードも備えていますが、実は、開口部先端にディフレクターがないもんですから、頭めがけて風が進入。髪の毛を前に流しているヘアスタイルだと、ちょっと辛いですな。これを避けるために、サイドウインドウを下げてしまうという手段がありますが、それでも、頭めがけて入ってくる風は避けられません。そういう意味では、先のルーフはオープンなれど、ウインドウは上げているという状態のほうが、意外にも室内を風に乱されることがなかったりします、はい。  いずれにしても、このモデルはオープンにできることに意義があるわけで、日焼けやら気にしない人向けとも言えるな、なんてことを感じました。  まとめに入ったはずなのに、まだまだ続く……。

#1385 あれこれあるけど、ひたすらに大絶賛な、MINIコンバーチブル、その2。

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 で、エンジン。クーパーですから、直3/1.5Lターボを搭載していますが、これが、いい。もちろん、3気筒なりの振動や音はありますが、むしろ、隠そうとせず、MINIらしい音に仕立てていましてね、その潔さというか、演出がいい。ターボラグは、まぁ、あるんでしょうけど、そもそも、唐突なトルク変動を与えていないため、そのあたりをまとめて、ラグという言葉を使いたくないほどのもの。で、日常のアクセルワークでも、低回転域から十分なトルクを発生させ、いうことなく、2000回転あたりから豊かと表現したくなるトルクフルさがあります。このあたりの仕立ては、いまさら語るべくもなく、BMWに限らず、ヨーロッパのモデルの得意、いやいや、譲らない、いやいや、違う、走りの本質たる確固たる表現方法ですが、……、つまりは、スポーティに走らせることもできるし、扱いやすい走りにも対応できるという、まさに理想があります。1.5Lという排気量からイメージする非力感は見当たらず、って、上を見たらキリはないと思いますが、個人的にはこれで十二分だと思いました。ちなみに、燃費は、能登まで往復して、15.0km/L。標高2000mオーバーの峠、1800mほどの峠を越えて、途中、刺激的な走りをしながらの結果ですから、優秀といえると思います。  というわけで、このパワーフィール、#1384で書いたボディとシャシーのポテンシャルやら、どれひとつとして出しゃばることなく、また、劣ることなく、さらにはオープンボディたるキャラクターを引き立てて、MINIコンバーチブルというバランスを作り上げています。いやー、スゴク、いい。とっても、いい。ちょっと感激といわんばかりの、良さ。  最初にも書きましたが、ウィークポイントはありますよ。まず、オープンボディゆえに振動を抑え切れないところは、いたしかたないところ。ただ、シャシーを支える剛性はすこぶる高く、たとえば、路面トレース性を乱されることも少なくてですね、コーナーでグリップを感じながらアクセルオンしていく際でも、舵を修正する必要などない。って、言い切るとあれですけど、それぐらいに剛性感を確保してある。右の写真は、乗鞍から白骨温泉へと抜けるルートですが、ご存知のとおり、このルート、路面はかなり荒れています。いや、相当に。トレースを誤るとホイールに傷がつくんじゃないかってぐらいに、荒れ

#1384 あれこれあるけど、ひたすらに大絶賛な、MINIコンバーチブル、その1。

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 肝心なMINIコンバーチブルについて、インプレッションを記しておきましょう。言いたいことはすでにあふれていますので、これは長文になります、たぶん。結論から言いますとね、ベースとなったMINI3ドアのポテンシャルの高さと、オープンエアモータリングたる愉しさの演出が、うまく仕上げられていまして、とても良かった。つまりは、不足もありますよ、ありますけど、そんなもんどうでもいいと言わんばかりのつまらんことばかりで、ほんと、どうでもいい。そういった良さにあふれていました。  何がいいって、ボディとシャシーでしょうな、まずは。実は、この直前までロードスターに乗っていましたが、ボディの剛性感という面では、MINIコンバーチブルのほうがコストが掛かっているという印象がありまして、ま、ロードスターは軽量化を狙ったがゆえのデメリットもあるんですが、それってのは、実は上屋だけではなく、ボディ下部の剛性感。ただ、剛性があるからといって、ハンドリングがいいとも限りませんから、そのあたりは誤解なきように。で、乗り換えて感じたのは、まずそれ。Bセグとしてはオーバーサイズ気味となる205/45R17をしっかりと抑え込んでいて、明確な凹凸のあるシーンでは45扁平ゆえの硬さを感じることはありますが、それとて、ドタンバタンとはさせず、トタン、パタンにほどなく近いレベルに収めます。そうですか、スゴイですね、と感心しきり。このあたりは、抑え切れていないモデルもある中で、さすが、それらモデルよりも価格が高い分、ありますね、といった印象となっています。  もちろん、MINIらしさも健在。やっぱりですね、必要はないとはいえ、リアサスペンションにマルチリンク式を採用していることのメリットはかなり大きい。リンクをあーだ、こーだと動かして、タイヤの接地面をフラットにしたままに駆け抜けていく。これですね、慣れてくると、アンジュレーションのあるシーンでは、サスペンションとタイヤがどう動いているかを感じ取れる(推測できる)ほど。もちろん、バネレートは硬めですし、ストローク量も大きいとは感じませんが、だからといって規制されている感はなく、むしろその代の中で、自在に動き回るフィーリングがあります。ま、感心しきりは、コーナリング。ヨー→ロールはもちろん早めなのですが、スタビライザーの躾けが実に美しい。重心に見合った量だけ

#1383 目の前で移り行く自然の変化に、歴史に圧倒された、能登。

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 キミはいつまで能登にいるんだと思われるかもしれませんが、ぼちぼち帰ります。いや、いい加減、帰らないと。ただ、東京はここのところ梅雨空が続いているようで……、って、こちらは晴天とまではいかなくても、青空が見える日が続いていまして、オープンで走っているもんですから、手も顔もさらに真っ赤に。梅雨空なんて聞くと、帰りたくありませんが、ま、仕方ない。  それにしても、この気分爽快感。どうやったら、伝えられるんだろうと思って、写真であれこれと撮ってみたものの、アルプス越えの時のような青空ではないため、なかなか表現できず。難しいですな。  そういえば、今朝は3時半過ぎに突然に目がさめました。ま、最近、トイレに起きることがおおいんですが、その時はちょっと違った。起きて外を見なきゃいけないという感覚に襲われましてね、で、外を眺めたら、上の写真のような光景が広がっていました。そうなんですね、朝焼けです。宿は日本海、つまりは北側に面しているので、日の出も日の入りも、太陽そのものは見えないのですが、こうした空が何かに焦がれるかのような色合いになります。  で、続いて、今日の夕景。なんなんでしょうね、これ。もう、勘弁してくださいと言わんばかりの美しさ。移り行く様を眺めているだけで、幸せになれる、この不思議さ。やっぱりですね、自然の中にいると、思うんですね、自然の一部といいましょうか、一員といいましょうか、溶け込んでいるってことを。そうそう、この夕景の移り変わりを、iPhone6sのタイムラプスで撮影したんですが、ある程度光が落ちてくると、露出や感度を変えてしまうようで、途中で明るくなってしまったりで、上手く撮影できず。途中まではかっこいいんですけどね。ま、いい部分を編集してそのうちにアップしましょうかね。  そうそう、3枚目の写真は、今日、訪れた、縄文時代の遺跡跡。写真に見える大木は、どうやら祭事が行われた跡らしいという環状木柱列。建てた木に神が宿るという、諏訪大社の御柱と同じような意味合いがあったとされるんですが、ここに立ってみると、想像以上のダイナミックさがありまして、圧倒。というか、何か懐かしさを感じたのは何故でしょうか。そうそう、この遺跡では、なんと4000年も生活が営まれていたとかで、4000年ってすごいですな、4000年もです。弥生時代前、つまり耕作が始まる前のことです

#1383 走りたくなる風景と、何処までも行きたくなる景色がある、能登。

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 能登の魅力ってのは、道にもあります。この場合は、クルマで走るという意味合いの道。ま、これは、津軽半島に重なるところもありますが、ま、そんな感じ。というわけで、今日の夕刻ドライブ(今日2度目のドライブだった)で撮影した、この風景。  クルマ好きといいましょうか、ドライブ好き、違うな、なんていうのでしょうか、この場合、クルマ走らせ好き、いや、違う、ま、どこまでも走っていくのが好きな人にとっては……、これも違う、えっと、クルマをドライブするのが好きな人って、なんか日本語になっていませんが、そういう人には、すごく惹かれる風景だと思います。走ってみたくなる、風景。コーナーが愉しそうとは異なる、走ってみたくなる、景色。実際、このシーンはコーナーも愉しいんですけどね。  こんな風景がたくさんあるもんですから、ついつい走り回ってしまう。しかも交通量少ないし……、少ないどころか、ほとんど見かけませんし。というわけで、今日もちょいとそこまでの予定が……、ついつい、あちらへ、こちらへ、と。さて、明日はどうするんでしょうね。知りません。気の赴くままにって感じでしょうかね。

#1382 期待していなかった青空と、心に残る夕景が広がった、能登。

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 能登に滞在していると、不思議と、いろんなことがあります。ま、あの点とあの点が繋がったり、とか、そういうことはまだありませんが、いろんなことがあります。そのひとつが、天気。なぜだか、晴れる。台風が来ようとも、梅雨前線が停滞すると言われようとも、青空が迎えてくれる。親友いわく、キミは能登に愛されているのだよといいますが、ま、それは大げさだとしても、少なくとも嫌われている感じは見当たりません。というわけで、今日も、青空が見えました、突然に。それが右の写真。って、能登といえば、海というイメージがあるかもしれませんが、実は海だけではなくて、山の風景も多く広がっています。ま、撮影した場所は、好きな能登とはまったく正反対な施設ではありましたけども。  そういえば、夕刻は夕刻で、とてもすばらしい夕空が広がりました。なんなんでしょうか、これ。なんて思いながら眺めていたら、宿のスタッフから、この風景もなかなか見られるもんではないですけど、冬、日本海側に虹が見えることが多々あるんだそうです。はぁ、冬に虹ですか。なんて能登のあれこれ話を訊いていたら、冬にも来なきゃいかんなと思った次第でして。  ま、こういう景色ってのはその場では心に残っても、そのままを覚えていることはなかなかできないもので……。というわけで、やはり、また、来なきゃいかんなと思うわけです。  ちなみにですね、上の写真は、個人的にとても好きな写真です。って、なんかね、こういう写真も自然に撮れてしまうんですね。不思議です、能登ってのは。

#1381 ストレスを感じさせないという居心地の良さがある、能登。

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 東京にいると、これでいいのかなと思いながら、周囲を見て、こうしたほうがいいかなと、靡かなければならないような気が芽生え、でも、それは違うのではないかという葛藤が生まれます、常々。葛藤とは大げさですな、スタンスの違いにストレスを感じます。東京を離れられない人がいる一方で、馴染めない人もまたいるもの。横浜育ちゆえに、都会の生活が嫌いというわけではないのですが、どうも、東京の皆さんと一緒という生活ができません。  能登はそれがありません。って、書くと、能登の地域すべてが、人たちすべてが、と捉えられてしまいますな。違います、似た感覚をもった人たちがいます。そう書くと、能登でなくてもいいんじゃないかってことになりますが、それも違う。能登の気質に惹かれ、自然に焦がれた人たちが集まっている、そのコミューンに、居場所を見つけたとでもいいましょうか、ま、そんな感じ。  つまり、ラクチンでいられる、地であって、以前にも書きましたが、ストレスを感じさせないところです。たとえばですね、って、具体的に挙げると、なんか違うんですが、今日感じたのはクルマのすれ違いシーン。対向車線に路駐しているクルマがあって、対向車とすれ違うに、互いにそのままの速度ではすれ違うことができない時、こちらを優先してくれるんですね(写真は逆パターンですが)。ま、当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、このスタンス、都会にはありません。こちらも、先方の動きを読みながら減速(ブレーキじゃない)して、上手くすれ違う。なんていうんでしょうね、インタラクティブとも異なる、見ず知らずのドライバーとの阿吽の呼吸とでもいいましょうか。ま、つまりはストレスがない。  と、簡単な例をピックアップしましたが、そんな感じ。もちろん、例外もありますが、いずれにしてもストレスを感じることが少ない。あのですね、心地よさってのは、何も感激や感心から感じるものではないと思うんですね。そう、ストレスを感じさせないこと、これが心地よさの根幹にあるんだと思うんですね。  能登に出掛けて、接する人たちは、まさにこの感覚がある人々ばかり。だから、居心地がいい、そして、これでいいんだを、再認識させてくれる、と。あれ、何を書くつもりだったんだっけかな。というわけで、この章は、これにて。