#1381 ストレスを感じさせないという居心地の良さがある、能登。

 東京にいると、これでいいのかなと思いながら、周囲を見て、こうしたほうがいいかなと、靡かなければならないような気が芽生え、でも、それは違うのではないかという葛藤が生まれます、常々。葛藤とは大げさですな、スタンスの違いにストレスを感じます。東京を離れられない人がいる一方で、馴染めない人もまたいるもの。横浜育ちゆえに、都会の生活が嫌いというわけではないのですが、どうも、東京の皆さんと一緒という生活ができません。
 能登はそれがありません。って、書くと、能登の地域すべてが、人たちすべてが、と捉えられてしまいますな。違います、似た感覚をもった人たちがいます。そう書くと、能登でなくてもいいんじゃないかってことになりますが、それも違う。能登の気質に惹かれ、自然に焦がれた人たちが集まっている、そのコミューンに、居場所を見つけたとでもいいましょうか、ま、そんな感じ。
 つまり、ラクチンでいられる、地であって、以前にも書きましたが、ストレスを感じさせないところです。たとえばですね、って、具体的に挙げると、なんか違うんですが、今日感じたのはクルマのすれ違いシーン。対向車線に路駐しているクルマがあって、対向車とすれ違うに、互いにそのままの速度ではすれ違うことができない時、こちらを優先してくれるんですね(写真は逆パターンですが)。ま、当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、このスタンス、都会にはありません。こちらも、先方の動きを読みながら減速(ブレーキじゃない)して、上手くすれ違う。なんていうんでしょうね、インタラクティブとも異なる、見ず知らずのドライバーとの阿吽の呼吸とでもいいましょうか。ま、つまりはストレスがない。
 と、簡単な例をピックアップしましたが、そんな感じ。もちろん、例外もありますが、いずれにしてもストレスを感じることが少ない。あのですね、心地よさってのは、何も感激や感心から感じるものではないと思うんですね。そう、ストレスを感じさせないこと、これが心地よさの根幹にあるんだと思うんですね。
 能登に出掛けて、接する人たちは、まさにこの感覚がある人々ばかり。だから、居心地がいい、そして、これでいいんだを、再認識させてくれる、と。あれ、何を書くつもりだったんだっけかな。というわけで、この章は、これにて。

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