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#915 しおサイダーとは出会ったのに、その販売所には立ち寄らなかった、不思議。

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 能登のあれこれ話は数多くあるのですが、ま、書いたところでおもしろくないので、撮影した写真の中からおもしろいモノをいくつかピックアップしてみました。  いちばん上は、砂浜を走れる“なぎさドライブウェイ”にて。ま、ゴミが落ちていないことも感心ですが、 このように毎朝、ホイールローダーにて整地することで、 普通乗用車でも大型バスでも走れるように整備されています。まさに、おつかれさんです、のヒトコマですな。  2番目は、奥能登のパン屋のたまごパン(名称は違っているかも)。夕陽を眺めながら食べようと購入しておいたのですが、気付いたら荷物の下敷きになっており、ぺしゃんこにつぶれていました。そもそもは、メロンパンのようなふっくらとした形状をしていたのですが。ちなみに、この時はまだ陽は高く、沈むまでには時間がありました。  3番目は、バックバーならぬ、ドアポケットバー。いや、捨てる機会がなかったので、こうして並ぶことに……。もう1瓶入りそうでしたが。ちなみに、いちばん奥にあるのが、4番目の写真にある“しおサイダー”。奥能登の珠洲市(すずと読む)のスーパーでたまたま見つけたのですが、個人的には地サイダーとして惹かれたのではなくて、そのボトルデザインに惹かれて購入。走って行くうちに分かったのですが、この地は、揚げ浜式製塩(汲み上げた海水をまいて、天日で乾燥させて塩を得る手法)で有名。探ってみると、その製塩法は、とても手間がかかるがゆえに、 今の時代にそぐわずにいつしか廃れていたようで、それを継承しようと行動を起こしたその製品のひとつがこのしおサイダー。そんな想いが込められているとは知らず、しかし、そのパッケージには想いが込められていたようで、それに惹かれての購入だったようです。  ちなみに、この企画を立ち上げたというか商品を作り上げた株式会社奥能登塩田村が経営している道の駅(写真5番目)を通過していた(後で知った)のですが、立ち寄ることはしませんでした。道の駅とは思えぬモダンな建物と、その隣にはあまりに雰囲気のある塩田がありまして、そんなシーンに何か惹かれるところがあったものの、あまりにそれらが整えられすぎていたためか、アクセルペダルを緩めはしなかった。どうだったんでしょうかね、立ち寄ったほうが良かったんでしょうかね、わかりませんが、

#914 能登に来る理由に出会い、そして、それを自然に言葉にした、話。

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 能登半島を一周しようと思うと、丸1日ないと足りません。ってか、1日でも足りません。今回は輪島から東側を巡り(能登島より北側ね)、夕刻に半島の西側にて夕陽を眺められたらいいやと、そんな軽い気分で向かいました。行きはズルして、のと里山海道を終点まで走りましたけど、それでも、金沢発ー金沢着で400km。8時前に出て、20時過ぎに帰着。単純にのと里山海道の往復100km分を除いて、下道300km。いつもより少ないじゃんと思われるかもしれませんが、今回の下道は漁港やら民家やら、そんな海岸線の下道でして、疲労レベルはかなりのものになりました。  ただ、出会いは数多く、いちばんの収穫は、気付いたら地元の方に対して、“また、能登に来る理由が見つかりました”と、自然と言葉にしていたこと。場所が見つかったことだけではなく、そんな表現を自然にできるようになっていた自分が、いちばんの収穫でした。ま、そういうことなんですよ、そういうこと。素直でいると、全てをすんなりと受け入れられ、そして自然と自らを表現できる、表現したくなると。そう考えると、能登は、とっても居心地がいい地である気がしてきました。素直になれる、素直にさせられてしまうという意で。ただ、冬は避けたいものですが。って、冬も来てみないとわからんですな。  いちばん下の写真は日没を待ちつつ撮影した夕景。ここは、地元の人しか知らぬ場所ではなく、わりと有名なスポットなんですが、いたのは犬の散歩に来た人ぐらいで、ほかは誰もいなかった。住んでいる人々にとっては、あえて見るべき景色ではないんでしょうね。とても、もったいない気がしつつ、それゆえに独り占めできたのも事実なんですが。ちなみに、太陽が沈むところは見られませんでした。クルマの写真を撮るのに夢中で、気付いたらば、沈んでいました。

#913 そして、気がついたら、安房峠を越え、スーパー農道を走って、金沢にいる話。

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 別に人の裏をかいているわけではありません。唐突に行動しているだけのこと。いろいろあって金沢にいます。一昨日は米沢で、昨日は東京で、今日は金沢。ちなみに、先週も金沢にいました。祇園祭が始まったから京都にいるだろうと思った方、東京にいないだろうという推測までは正しかった。でも、まだまだ吉田に対する読みが甘いです、はい。  今回は、時間があるうちに出かけておこうと思い立ってのこと。夏になると宿も高くなるし、人も多くなるし。で、天気を見計らって、飛び出したわけですが、ETC割引が使える時間帯と距離だけ高速を利用して、あとは下道。ひたすらに。で、気付いたんですが、意図的に一桁国道を避けて走っています。 いや二桁国道もだ。ということで、選んで走るのは県道か広域農道。そうそう、今日走った広域農道はスーパー農道との名称でしたが、 この表現は富山県のみだそうで。いやー、スーパー農道って、なんかかっこいいじゃん。トラクターが爆走していそうな、そんな響きでさ。 スーパー林道に似た、かっこよさがあると思います。  写真は安房峠。そう、安房トンネルではなくって、峠。ほら、トンネルって、くぐるには優れていますが、それにおもしろみがあるかといえば、ないように感じます。そう、便利と愉しいは相反するものなのです。  

#912 結局さ、山形県の米沢まで、牛肉どまん中弁当を買いに行った、って話。

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 翌朝の新潟はゲリラ豪雨状態。この降り方だと帰路に予定している山道は通行止めになるなと思いつつ、とりあえずは、山形県は米沢へと向かうことにしました。何故に米沢か。理由は単純で、弁当を買いに行っただけのこと。いや、米沢にいる友達が勤務しているお弁当屋さんがテレビで紹介されたもので。しかも2回も。しかも、友人が出演していたし。ということで、一度は食べてみなければと思い 、出かけたわけですよ。  ただ、友達は日曜日ゆえに多忙のようでメールしても返信なし。ま、弁当を買えたらいいやぐらいに思っていたら、偶然に駅へと配達に出たところ(新幹線が到着する度にできたてを運んでいる)に出くわしたりして。互いに驚いたんですが、ま、これもまた縁というか、タイミング。不思議なものですな。ほんと、不思議。  こういうことがあると、そこから一気にいい方向、愉しい方向へと連鎖していくのが常。景色を見ながら弁当食べるべぇと思いつつ山道を走っていましたが、曇っているし、ガスも出ていまして、いい場所はなく。なので適当に停めて弁当を食べ始めたら、 なんと晴れた。それが2枚目の写真ですが、 青空がどんどん広がり、陽差しも強くなって、まさにドライブ日和になりました。  その後は疲労から予定とは異なるルートへ入ったものの、それはそれで良かったりして(写真3、4枚目)。もうこうなるってくると、エコスポーツとの一体感も完璧になり、なかなか決まらなかったシートポジションもぴたりと決まり、ちょいとハイスピード気味で疾走したりして、気分も爽快。  勢い余って、そのまま下道を走ったら、月曜朝の届けに向かって動き出したトラックの群れに巻き込まれ、それでもそのままに走っていたら、なつかしのスキー場を目にして一気に想いがあふれてきたりして。気付いたらトラックの群れは湯沢ICから乗ってしまったようで、 苗場を通過(写真最後)する際には、爽快ドライブになっていました。  あ、米沢から東京へ向かう時って、普通、苗場は通過しない? そうですね、そうでした。ということで、本日の走行距離は600km、そのうち下道が470kmほど。なんかさ、ETCの休日割引の率が減るからと、出かけたはずなのに、それほど高速道路を使わなかったというオチに……。総走行距離900kmに対して、高速350km、下道550kmか。ま、いいや。

#911 なんとなく新潟、そしたら、燕三条のアウトレットに導かれ、明日は未定。

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 ETCの休日割引5割最終週末ですので、出かけようと思っていたものの、これといった目的地が見当たらず、どこかで呼んでいる感も乏しくて、足りなくて、散々に悩みました。そして、なんとなく惹かれていたのは鳥海山でしたが、惹かれる宿がなく。ならば、米沢かと思ったものの、これも決め手に欠け。米沢といえば伊達政宗、とばかりにつながりを考えたものの、ピンと来ず。  そんなこんな考えていたもんですから、出発は11時に。まぁ、最悪日帰りでいいやと思いつつ、なんとなく新潟へ。そんな状態で出発していますから、勘もにぶく、これといった出会いもなく、どころか、よくない出会いばかり。ま、こんな日もあるやね、と思いつつ、新潟に入ってから下道に下りて、あれこれと考え事をしながら軽トラの後ろをのんびりと走っていたら、知り合いに教えてもらった燕三条にあるキッチンウェアのアウトレットのことを思い出しました。そこは、地元メーカーや工場で作られた製品のB品を取り扱っているところ。で、行ってみたら、不思議な品揃えやら、驚きな価格やらあってとても愉しい。というわけで、気がついたら、あれこれの品ををかかえていました。  おもしろいもので、こういう愉しさがひとつあると、あとは勝手に転がり出します。宿も取らずに出かけたら、出発前はレギュラー料金だったのに、本日限定の特別価格に変わっていたり、新潟の知人とも連絡が取れたり……。果たして、明日は何があるんでしょうかね。  そうそう、メモ。エコスポーツの燃費ですが、丁寧に走ってようやく18km/Lオーバー。下道のんべんだらりん走りを加えたトータルでは約17km/L。走りの愉しさとのバランスを考えるとVWのTSIのすごさを感じつつ、エコスポーツの愉しさをあれだけ強調しつつの、この燃費にも驚きを覚えたのでした。

#910 リアサスペンションを変更したThe Beetle Designのロングドライブ記。

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 能登が自分にリンクしたって話は散々にしましたが、肝心なThe ビートルのインプレッションを書くのを忘れていました。デビューから時間が経過しているのに何故に今更に? と思われたかもしれません。 #636 で触れましたが、リアサスペンションを トーションビーム式から、カブリオレとターボに先行採用されていたマルチリンク式へ変更してまして、そのチェックと。まぁ、そもそも同じボディながら2タイプのサスペンションを用意している時点で、イマドキのコスト優先なスタンスとは異なるこだわりにいやはやを感じつつ、だからといって、デビューから2年で変更してしまう離れ業にもいやはやを感じるわけですが。  試乗会(初期モデル)では、トーションビーム式ゆえのリアサスペンションのしなやかさ不足が気になっていました。特に17インチタイヤとの組み合わせは、リアシートにおける乗り心地がいいとは言えないシーンがありました。もちろん、今回のリアのマルチリンク化によりウィークポイントは払拭され……、これがいい、いい、いい。とても、いい。17インチゆえの硬さは残っていますが、硬くはない。路面をきれいにトレースしていくフィーリングは、ハードウェアに世代違いはあれども一連のVW製品に倣ったもの。多少のトタトタ感(ドタバタではなく)はありますが、ビートルのキャラクターゆえに許せます。コーナリングでは、とにかくシャシーのしなやかさにうっとりで、リアサスの踏ん張り感も相当なハイレベルで、もう、ワインディングが愉しい、愉しい、愉しい。  1.2Lターボのポテンシャルについては今更語るまでもなく。中回転域のトルク感は十分であり、そこを多用するトランスミッションの制御も相まって、愉しい、愉しい、愉しい。DSGの発進時のギクシャクも改良ごとに消え去り、現行型はアイドリングストップレスであることも手伝って、特筆するようなウィークポイントは見当たらず。ま、シーンによってはターボとギアセレクトにおける“待ち”があったりしますが、それよりも、クルマとしてのハイバランスぶりの印象のほうが強くて、そんなちっぽけなこととばかりに、気にならなくなります。  今回は1200kmほどを走ってきましたが、走れば走るほどに身体に馴染んでいくクルマであり、それと同時に愛着も増していく、そんな良さがこのモデルのアドバンテージであることを再認識。

#909 雑味はあっても基本性能が高いから、愉しい、フォード・エコスポーツ。

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  #862 で、ちょいと紹介しました、フォードのエコスポーツ。取材で借り出しつつ、週末にロングドライブを企んでいます。ほら、ETC割引(休日割・5割引)が6月一杯で終了しますから。ということで、今年後半のテーマは、下道ドライブ。いや、何でもかんでも下道っていうんじゃなくって、能登のように、下道で行っても愉しめるって、ドライブ。そう考えると行動範囲は……、今のところ能登以外に思い当たりませんな。  で、エコスポーツ。ちょちょいとまずは400kmほど乗りましたが、これがやっぱりいい。以前にも書きましたが雑なところは多い。しかし、その雑味にアナログ感があふれておりまして、とんでもなく愉しい。あと少しのパンチが欲しいと思うところはあるものの、トルク感に不足がない1.5LNAエンジンも、十分といわんばかりの愉しさがあふれています。  まぁ、何よりも特筆すべきはハンドリングですな。ヨーロッパフォードからの流れのモデルに対しての、ヨシダの絶賛ぶりはBMW以上だったりしますが、エコスポーツでそんなフォードらしさを読み取りつつ、再度分析してみました。はっきりいって、雑。しかし、その雑然とした中に、ダイレクト感がある。って表現をすると意味不明ですよね。C-MAXの時にも書きましたが、容量の大きいブッシュによって、あちこちに曖昧さがあるものの、ステアリングとタイヤが直結しているかのようなフィーリングがあり、そのリズム感を読み取れるようになると、一気に愉しさがあふれ出してきます。まさに懐の深いシャシーはオーバークオリティと言わんばかりのフィーリング。衝撃を容量の豊かなダンパーでしっかりと受け止めつつ、路面を確実にトレースし、コーナーではふんばるふんばる。とてつもなく愉しい、愉しい。でも、そこには雑に通じる、曖昧さがあるのも事実。たとえば、コーナーでは、すべてのスピード域において素直な挙動をみせるフィエスタに対して、エコスポーツでは高いスピード域では、リアのトー変化がワンテンポずれて発生します。ただ 、それはリズムとして捉えられるレベルであり、 そんなの気にならない。そう、 不満にはなりませぬ。  ボディ剛性もすこぶる高く、ボディ変形を感じさせない。つまり、安心感にあふれています。シートも、このクラスで、ここまでコストを掛けますかといわんばかり。何がスゴイって、腰からオケツに掛けて