#909 雑味はあっても基本性能が高いから、愉しい、フォード・エコスポーツ。
で、エコスポーツ。ちょちょいとまずは400kmほど乗りましたが、これがやっぱりいい。以前にも書きましたが雑なところは多い。しかし、その雑味にアナログ感があふれておりまして、とんでもなく愉しい。あと少しのパンチが欲しいと思うところはあるものの、トルク感に不足がない1.5LNAエンジンも、十分といわんばかりの愉しさがあふれています。
まぁ、何よりも特筆すべきはハンドリングですな。ヨーロッパフォードからの流れのモデルに対しての、ヨシダの絶賛ぶりはBMW以上だったりしますが、エコスポーツでそんなフォードらしさを読み取りつつ、再度分析してみました。はっきりいって、雑。しかし、その雑然とした中に、ダイレクト感がある。って表現をすると意味不明ですよね。C-MAXの時にも書きましたが、容量の大きいブッシュによって、あちこちに曖昧さがあるものの、ステアリングとタイヤが直結しているかのようなフィーリングがあり、そのリズム感を読み取れるようになると、一気に愉しさがあふれ出してきます。まさに懐の深いシャシーはオーバークオリティと言わんばかりのフィーリング。衝撃を容量の豊かなダンパーでしっかりと受け止めつつ、路面を確実にトレースし、コーナーではふんばるふんばる。とてつもなく愉しい、愉しい。でも、そこには雑に通じる、曖昧さがあるのも事実。たとえば、コーナーでは、すべてのスピード域において素直な挙動をみせるフィエスタに対して、エコスポーツでは高いスピード域では、リアのトー変化がワンテンポずれて発生します。ただ、それはリズムとして捉えられるレベルであり、そんなの気にならない。そう、不満にはなりませぬ。
と、まぁ、書き出したら、止まらない。ここから先は取材時へと繋がっていきますので、アップ(掲載)されてから、続きを書きましょう。あ、2枚目の写真は、取材風景(動画)。そうなんです、こんなところ走ったのですよ。もちろん、フォードジャパン了解済みです。