#1862 適度にゆるく、適度に直角な、コーナーリングを撮影できる「だろう」、コーナーな話。


 前回前々回と紹介した駅の北口周辺には、幅がそこそこに確保されつつ、電柱も多くなく、そして、今のところは交通量があまりないコーナーがあります。このコーナーというのは、自動車雑誌において走りを撮影するにあたって、ロールが出てくることもあって、直線と同様に、撮影すべきポイントとなっています。このコーナーは、そこまでRは深くないのですが、そもそも信号によってクルマが停められることもなく、速度域を大きく下げられることがないので、わりとすんなりと回って来られるんじゃないかな、とも思えるところがありました。で、実際、これって撮影できるんだろうかとカメラを構えてみましたら、撮影はできそうな感じが。そう、あくまでも雰囲気ですが、まぁ、よくよく見込んでいくとランプ付きな大きな支柱であったり、小さめな支柱もありますが、いずれもくすんだ系の加飾ゆえに「消しやすそう」なイメージもありました。


 ただ、ふと考えるとですね、日本で撮影されているコーナーのカットって、あまりに整えられているんじゃないか、と、思うことがあります。つまり、完璧たるカットばかりがとても多くて、また、実際には同じコーナーが使われることもあり、まさに完璧。そのほか、細かな部分カットであっても、やはり整えられて過ぎており、「美しすぎる」感があります。ボクらは、それが当たり前という感覚でここまで来ましたので、ここらで何か緩めてもいいんじゃないか、と、思ったりもします。走るシーンはそこそこに必要ですが、日常での話が少なすぎやしないか、と思うこともしばしば。もう少し日常性を大切に写し込んでもいいんじゃないか、と思います。とか、書きながら、やっぱり、異世界的なスタイルを表現できるか、にも、キーが残っているような気もするんですけども。

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