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#1790 この年次って表現が、今年の終わりを感じさせる……、「2025年次」なRJC カー オブ ザ イヤー。結果ね。

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 気がつけば、もう11月も下旬。あっという間に1年は過ぎ去っていきます。ということで、今年次のRJCカー オブ ザ イヤー(←半角アキが正しい)を振り返っての、あれやこれや、を。個人的には、いろいろな事情があってとは理解しつつも、ホンダとスズキという2ブランドになってしまった国産部門の行方、一方の輸入車では、ここのところ連勝となっているメーカーの快勝が続くのか、いや、ここで途切れて、中国や韓国のブランドが評価されるのか、はたまた、フィアットやクライスラーを傘下に収める欧州企業がトップとなるのか、あいかわらず、開票までまったくわからないという状況となりました。 で、結果は、下記のとおりとなりました。   RJC カー オブザ イヤー      スズキ スイフト   RJC インポート オブ ザ イヤー      BMW ミニ・クーパー   RJC テクノロジー オブ ザ イヤー      BYD LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造 BYD    RJC 特別賞      三菱自動車工業 トライトン  今年を賑わせたモデルと技術たちですが、ま、いずれも話題を振りまき、それぞれに個性を放っており、今年はこういう結果になりましたか、といった感じ。いつも言っていますが、投票には甲乙つけがたく戸惑いがあり、いつもと同じくどう得点したかは覚えていなかったりもします。開票は、テストデー直後に、メーカーやインポーターの方々が見守る中で行われるのですが、自分が座っていた入り口付近の席(受付席)からはモニタがまったく見えずでして、読み上げられる点数を暗算するにも限界があって、最終的に結果が読み上げられるまで、わからずといった状況。輸入車は、読み上げの途中で、入れ替わりがあったようですが、そんなことも分からず仕舞いでした。  そうそう、ひとつだけ、なぜに、商用車であるトライトンが受賞をしているかについてじれておきましょうかね。基本的にRJC カー オブ ザ イヤーでは、商用車は対象外となっているのですが、過去に三菱ふそうトラック・バスの技術が特別賞として受賞しており、このあたりは特に乗用車系という枠にこだわらず、これからのクルマの発展に寄与してくれる技術やコンセプトにも、与えることがあります。それゆえの特別賞ですな。ま、そういう意味合いでは、現行型トライトンはまさにそん

#1789 もはやエコモードだけでいいと思った、BYDのシールのスポーティサルーンぶり。

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 つづいては、BYDのシール。日本戦略モデルの第3弾としてデビューしたフルEVモデルですが、ただのサルーンかと思いきや、かなりのスポーティさを演出していまして、ドライバーの感覚がクルマに付いて行くのがやっとといった感じでした。それは、まさに、すげー! を発したくなるほどに素晴らしいのですが、悪い意味で扱い切れない感がありましてね。ドライブモード的なセレクターも、エコ、ノーマル、スポーツの3タイプが設定されているんですが、ノーマルでもアクセルペダルを踏み込むと強烈な加速が発生してその扱いに戸惑いを覚えるほど。といっても、その加速とて、すっ飛んでいくようなフィーリングではなく、路面をタイヤがしっかりとトレースしたままにかっ飛んでいく感じでして、実際には操ることはできるのですが、そのパワーユニットは驚愕といわんほどの緻密さも持ち合わせていて、なんともコメントできないほどの域を表現していました。パワーモードについては語るべくもなく、むしろ、十二分に使えるエコモードに感心を覚え、そして、アクセルを踏み込めばかなりのパワーを発生させていますから、これで十二分じゃん、を感じました。  ちなみにEVを試す時って、たいがいは直線でアクセルを踏んで驚くものですが、今回は、首都高と第三京浜が交わる港北ジャンクションで、少しアクセルを踏み込んでみました。すると、車重はかなり大きくなっているのに、バッテリーといった重量物を低い位置に収めたこともあって、安定したスタンスのまま、ある種、ロールを感じさせぬままに、とんでも勢いでインを付いていきます。まさに、なんじゃ、こりゃといった感覚で。ちなみにタイヤサイズは235/45R19 で、AWDゆえに減衰力を適切に切り替えるダンパーが組み合わされていますが、乗り心地がいいうえに、乗り味がいい。そうなんですね、このAWDたる仕立ては雪道を走るためというよりは、もはやスポーティを謳うためのシステムとなっていました。こういった先進性やらを感じる、EVっていいなぁと思えてくるのですが、自分の使い方を考えると、マンション住まいですし、下道をひたすらに走るロングドライブが好みだったりしますので、まだまだ先かなぁと思ったりもしました。  そうそう、今回のテストドライブ時にふと気付いたのですが、こうしたEV系の「すごさ」を感じさせる時、スポーティさ以外に、そのアドバン

#1788 ミニとしては4世代目ですが、これがまた、いいスタンスをしていまして、すごくイイって、話。

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 2025年次RJCカー オブ ザ イヤーの第一次選考会(それぞれに6ベストずつを選出→ ■ )が終了しました。新型車をリリースできないとか、ほか、いろいろな都合があったりしたとは思いますが、国産部門で、ホンダとスズキしかラインナップがないという事態は、ちょっと異例かなと感じました。そんな結果にありながら、輸入車部門で気になったモデルを2台紹介しましょうかね。  ということで、まずはミニ・クーパーから。あのですね、まずですね、いいたいのは、BMWオリジナルなミニに関しては、ミニクーパーと呼んでいた方々に対してですね、それは車名ではなく車名とグレード名をつなげた言い方なので、違うのですよ、と散々に説明していたのですが、なんですか、このミニクーパーという表現は。ほかのミニと区別したいのはわかりますが、その迎合してしまうスタンスを含めて、ちょっと違うんじゃないかな、を、感じています。  さてはて、肝心な評価ですが、ICEモデルは、大幅に手が入ったことで、デザインはもちろんですが、走りもすごくいい感じにまとめあげられたなと、思いました。ミニってのは、らしさとされるいわゆるゴーカートフィーリングがあれば、ノイズが聞こえようが、ロールが少なかろうが、乗り心地が多少悪かろうが、それこそ居住性が悪かろうが、すべてを許されてしまってきたもの。しかし、そのあたりの強引さを少しだけ消して、日常性をものすごく丁寧に作り込んできていまして、それらが、心地よさを作り出していましてね。ゴーカートフィールがあるんですが、乗り心地に不足を感じさせないって、そんなふうに。  さらに、EVモデルになると、もう、最初っから狙っていましたといわんばかりの、ダイレクト感あふれる乗り味が表現されていまして、加速だけではなく、その緻密さ含めて、スゲーの嵐。もはや、余分なロールをさせることなく、低扁平率なタイヤでも乗り心地に快適さを作り上げていまして、さらにサイコーの嵐。大型円形メーターはUI含めて、どこまで生かし切れているんだろうかと思いつつ、アニメーションもきれいだし、解像度も高いし、すごくセンスがいい。ただ、Carplayとの連携では、画面サイズを生かし切ることができず、つまり、縦分に表示されないスペースが生まれてしまうなど、仕方ないか……、と思うところがありました。  あとは、車両価格については、高いなぁと

#1787 やっぱり、ゴルフ、されど、ゴルフ。スタンダードたる乗り味は、やっぱり、ゴルフ。

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 来年早々に、ビッグマイナーチェンジモデルの日本導入が発表されているフォルクスワーゲンゴルフですが、そういえば、ステーションワゴンモデルに試乗していないことに気付き、このタイミングで、復習を含めて借り出してみることにしました。ふと気が付くと、自分が住んでいる東京西側ではゴルフやポロ人気は以前ほどではなく、一方で、クロスオーバーモデルであるT-CrossやT-ROCへとスイッチしたなぁと、感じさせることがあります。  そんなこともあっての、ゴルフマイナーチェンジ前モデルへの試乗でしたが、何か不足を感じさせるかと思いきや、そんなことはまったくなく、スタンダードモデルとしての基準がしっかりと作り込まれており、いやはや、このブランドはあいかわらずにスゴイなぁと感心させてくれました。借り出したのは、1.5Lガソリンターボユニットを搭載したeTSI。1.0Lターボも悪くはないのですが、ステーションワゴンとなると1.5Lターボがもたらすゆとりがあったほうがいいのかな、と思うこと多々。なんだかんだ言っても、低回転から中回転域へのトルクは魅力的で、そこには爽快感を導きだすような気持ちよさがあって、DSGによるダイレクト感も相まって、もう、超・イイって感じ。そこにクイックすぎないハンドリングが相まって、それもまた、イイ感じを作りだしており、最高。さらには、モーターでのアシストもありますので発進時のレスポンスの良さが相まって、これもまた、イイ。ちなみに、タイヤはミシュランのプライマシー4でして、17インチ45扁平なサイズゆえに乗り心地は固めをベースとなりますが、そこにしなやかさを作り込んでいで、そのバランスもすごくイイ……。そして、全幅を1790mmに止めているところも、アドバンテージとなっています。  と、いいことづくめなんですが、ナビ・オーディオにおけるCarplay連携でオーディオだけ繋がらなくなるというちょいとエラーがありました。このあたりは、購入される方はしっかりと確かめたほうがいいと思われます。ま、ほとんど、在庫も残っていないとは思われますが。

#1786 ランクル300よりも好印象だったりする、ランドクルーザー250に表現された、ストレートな素直さ。

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 三菱のトライトンにビックリしたって話を書いていますが、トヨタのランドクルーザー250にもビックリしました。現在のところ、ランドクルーザーラインナップは、300、250、70の3モデルとなっていますが、前回のモビリティショーでモノコックボディベースモデルの存在が明らかにされ、もう1台、コンパクトであるモデルの存在が公になっています。やがて5機種展開になりますので、現在の3モデルだけで否定をしちゃならんのですが、250は大き過ぎる、と、まず感じました。それもそのはずで、300とプラットフォームを共用しているために、そこに乗っけたボディサイズも、250GX以外では、300のZXと比較すると全長4925mm(−60mm)、全幅1980mm(±0)と、まさに同等となっています。いわゆるアメリカンフルサイズ僅かに欠けるといったサイズ感ですが、こんなドデカイボディを気軽に国内で走らせる人はいるんだろうか、と思ったものの、抽選販売とされながらも予定台数を大きく上回る申し込みがあったとか。いやはや、いやはや、といった感じです。  さて、そんな中途半端な状況にあるランドクルーザーですが、4月にランクル群として、この3モデルのプレス向けオフロード試乗会が行われました。そこで感じたのは、300と250ってボディサイズだけではない、乗り味の違いがあったこと。全幅は同じなのですが、250はフェンダーを張り出させた(相対的にドアパネルを引っ込めている)造形としており、小さく見えます。  今回は、オンロード中心の試乗となりましたが、このコンパクト「感」たるイメージが扱いやすさを作り上げていました。右の写真のようなドアパネル上部に手を乗せられるというスタイルはもちろん、室内サイズにゆとりがありまして、さらにはボンネットも見渡せるし、インパネも直線基調で整えられており、すっきり感があり、それもプラスでした。乗り味については、電動パワーステアリング採用もあって、操縦性にちょうどいいがあったのですが、個人的には、それは乗用車的というよりは、ラダーフレーム付き、かつ、フロント:ダブルウィッシュボーン+リア:リジッドというサスペンションとしての、進化系ともいえる、好印象ぶり。なんていうんでしょうかね、アッパークラスのプラットフォームならではのゆとりを存分に使い切っていて、タイヤのドタバタとした動きはやはりゆ

#1785 BFグッドリッチのオールテレーンT/A KO3、最速試乗記。本日、解禁となりましたので、その裏話を。

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 解禁となりました、オーストラリア取材。今日まで、なんの取材だったかを語れないでおりましたが、内容は、BFグッドリッチブランドからリリースされたオールテレーンT/A KO3のテストドライブでした。ま、インプレッションについては動画を観ていただくとしてですね、それとは直接関係ない話をここではつづりましょうかね。取材地は、オーストラリアだったので、ま、あれです、夜飛んで、朝に到着するというフライトだったのですが、そもそも時差が1時間しかない上に、早朝に到着。取材は翌日だったので、到着日は丸々フリーとなり、レンタカーに乗ってあちこちへと出掛けたのですが、当初はコアラを見に行こうと言われていたものの、流れるままにあちらこちらへ、と。まぁ、分かってはいたことですが、道幅が広いし、人々の心も広い。なにもかもが日本と違って見えるのはなぜだろうと思いながらも、これは海外へと出掛けると、いつも思うこと。そして、もうちっと意志疎通ができる会話ができたらいいのになぁ、と思うところも、いつものことでした。   イベントそのものは、このタイヤブランドのマーケットとされる地域の方々が参加しており、参加した回は、いわゆるアジア地域の方々が集っていました。こういった体験イベントはジャーナリスト向けであることが多く、ましてや、ある程度知識を必要とするこのタイヤように、理解し、解説するのが難しい製品の場合はなおさらのこと。と思っていたんですが、来ている方々の多くはyoutuber的なノリを大切にされている方々ばかり。ま、このあたりは動画を観ていただけるとわかるのですが、もう、みなさん、突然に語り出すは、背景やらは気にすることなく収録を始めるは、で、いわゆる、はーい、静かにしてくださーい、はじめまーす、とか、がない。ない、というか、そのための時間が用意されていない。現場は、もはや雑然としており、収録した者勝ちといった感じ。それに気づいて、うちらチームも、無理矢理に収録していったのですが、こうしてあらためて目にすると後方にほかの国の方々が映っていたり……。ただ、こういうスタイルに慣れていく必要を感じつつ、カメラマンさんの編集もあってそれなりに勢いは出せたのではないか、とも思うております。はい。  あとは、あれか、物価の話をしておいたほうがいいでしょうかね。いわれているとおり、高いです、超高いです。ただ、あ

#1784 求めていたクオリティを備えている、キーボードに出逢えた、という話。

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 キーボードにはこだわりがあります。ライターですから、そりゃ当たり前のこと。ただ、かつてからMacway(ブランド)を愛用してきた者としては、その最終モデルにおける若干のチープさをもってしても、まったくもってこれに変わるレベルは見当たらず。ということで、生産中止になっても、新品やら中古を探して使い続けてきました。  とはいっても、ハードウェアですからヤレてしまいますし、また、キーを叩く力が強いこともあって壊してしまう傾向もあり、とうとう使いモノにならなくなり……。で、評判がとてもよかったキーボードへと買い替えることにしました。あれは何年ぐらいだったのかな、って、調べてみたら、なんと2003年でしたのでなんとなんと21年も前のこと。しかも、その価格は2万5000円+消費税。まぁ、いまだからいいますけど、イイモノならば仕方ないと払いましたが、そのキーボードに対しての評価は自分としてはあまり高くなく、かといって、ほかにいいキーボードがあるかといえば、そんなこともなく、仕方なく、そう、21年も使い続けていました。ってか、そうですか、21年ですか。いやはや、いやはや。ま、そう考えると、よくぞ、耐え抜いてくれましたな、って、褒めてあげたいところも出てきますな。  で、この度、新しいキーボードへとスイッチしました(写真いちばん上)。最近デビューしたばかりのキーボードなんですが、まずもって、このグレーとホワイトという色合い含めた、デザインがいい! さらに、Macで使うことを考えた設計になっており、キーを外して交換できますし、外せますから掃除も簡単にできるなど、惚れ込みまくり。昨今のキーボードといえばWindows用がメインとなっていますから、この心遣いにはものすごくうれしさがあります。ちなみに、テンキーレスですが、以前のキーボードですっかり慣れてしまっていたので、まったくもって問題なし。肝心な使い心地については漏れ聞こえてくる”評判”によればかなり好評とのこと。んー、スイッチさせてもいいんじゃないかな……、と思ったものの、立ちはだかるのは円安すぎる為替レート。しかも、そもそも本国での定価は安くない。安くないといっても$99ですから、前に使っていたキーボードの価格と比較すると、高くはないか。高くはないんですが、160円やらで計算され、そこに税金やら手数料やら乗っけられてしまうと、もは

#1783 予想を遥かに上回るモデルへと進化していた、新型MINI カントリーマン S All4。やんちゃっぷりまで、質感を与えられていたんですよ、これが。

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 ぼちぼち、新型車ネタを復活させようかなと思いつつ、能登の現実が聞こえてくると、引き戻されそうになります。ま、出掛けなきゃいかんと思いつつ、クルマが納車されてからにするかなと、考えていたりもします。現実的に、仕事でドタバタしていますし。  ということで、最新型MINI Countrymanの紹介をば。個人的にものすごく注目しているモデルでしたが、まさか、カントリーマンとクーパーとエースマンと、バリエーションをここまで変えてくる、とは思わずでした。日本専用名であったクロスオーバーをカントリーマンに変えたほうがいいとは思っていましたが、実はエースマンというクロスオーバーモデルを追加するために、従来のクロスオーバーをカントリーマンへと追いやったというストーリーには天晴れ、いやいや、"お上手"を感じてしまったほど。こうして、毎回、なんらかのアクションを提案してくるMINIブランドですが、今回のエースマン追加は果たしてどう出るのか、見どころではありますな。  さて、借り出してきたMINI カントリーマン S All4は、150kW/300Nmを発生させる2.0Lガソリンターボエンジンを搭載したモデル。ま、その質感たるや、MINIというよりは、BMWのFFモデルのほうを強く感じさせ、走りでは、懐の深いサスペンションによって標準サイズである18インチタイヤをしっかりと抑え込み、素直さとクイックさをいいところでバランスさせたハンドリングフィールなど、さらには身体をしっかりとホールドするシートなど、至れりつくせり。そのキャビンは、このサイズにしては絞られた感がありますが、そもそも、全幅1845mmのボディサイズゆえに、そこにタイトを感じさせないところも、また、美点なのかな、と。  そして、いちばんビビりましたのは、エンジンフィール。これまで、クーパーSに搭載されてきたユニットは、ヤンチャっぷりをアドバンテージとしていましたが、そのあたりはいつしか追加されJohn Cooper Works(JCW)に持っていかれ、結果として、先代最終あたりでは、アッパーグレードというよりは、特に日本ではスタンダードかのような位置づけとなっていました。で、その新型のエンジンですが、なんとですね、2.0Lという排気量にゆとりを与えながら、低回転における発進加速を実に滑らかに、そしてなだ

#1782 オーストラリアだから赤が映えるのか、日本では映えないのか、でも、赤はすごくいいよね、と思った、ジムニー(シエラの5ドアバージョン)。

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 仕事でオーストラリアにおりました。その内容は、もうしばらくは話せないので、それ以外の話をば。ということで、ジムニー5ドアが結構走っておりましたって話をしようかと思います。あれですよ、あれ、日本でいうシエラの5ドアバージョンで、インドで生産されたモデル。日本への導入が渇望されるものの、導入を含めて、どうなるのかさっぱり分からないという、あのモデル。ただ、こうして市街地を走っている実車を目にすると、ストレッチされたといっても思ったほどにそのバランスは崩れていないし、サイズ感を含めて、ちょうどいいんじゃないか、と、感じさせるマジックがありました。ふーん、いいんじゃない? ってな、感じで。  ただ、ちょいと調べたところ、車両販売価格は5ドアで$40,000以上。今朝の為替レートが$1(以下au)=105円ですから、えっと、日本円にして420万円。ちなみにジムニーシエラ(以下ジムニー)3ドアのボトムグレードでも$34,990ですので、日本での販売価格には超リーズナブル感があります。そう考えると、3ドアは日本で生産できたとしても、5ドアはインドからの輸入になりますので、5ドアが日本で販売されたとしても、その販売価格は決して安くはないんだろうな、という妄想も沸いてきます。ただですね、ほか、オーストラリアで販売されているモデルの価格を調べてみると、たとえばトヨタ・ヤリスは$32,674であり、ジムニーの割高感は「それほど」強くはないことも見えてきます。ランチの価格が日本円で2000円を超えてしまう国と考えると、なおさらのこと。  それはさておき、不可思議に感じたのは、彼らがジムニーサイズ、つまり、いくら5ドアになろうともジムニーのキャビンスペースを認めて、選んでいるところ。そう、狭いとは感じないのだろうか、ということ。そういう観点からすると、5ドアが選ばれる理由は分かるのですが、3ドアもラインナップされており、意外にも選ばれていまして、ちょっと、驚きを覚えました。ま、ジープ・ラングラーとて2ドアを用意していることからも、需要があるんでしょうな。そんな妄想をしていると、ランドクルーザーにもショートボディがあったらいいのにな、とか、3ドアモデル好きとしては、あれこれと考えてしまいます。  あれこれと妄想していると、やっぱり、ジムニー5ドアを、ローンチできなかったスズキのスタンスに、い

#1781 この時期、恒例となった杏のジャム作りをいたしました、ってな、話。

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 この季節がやってきました。そう、梅雨時期の杏ジャム作り。砂糖の甘味に負けていない、杏独特の風味が、その酸味も相まって、すごくいい味わいを作り上げてくれています。10kg購入して作っていますが、これ、1年分ですので、まったく多くはありません。ありませんどころか、足りません。足りないので、一年の途中で、安価な果物を見つけると、それで代用しつつ、なんとか1年もたせます。昨年はどうなったかといえば、やはり杏を10kgを購入したものの、秋にはリンゴでかなりを代用して、なんとか、杏が到着する前日に使い切ったところ。  ちなみにですね、足りないと訴えるのに、どうして10kgに止めているのか、といえば、冷凍庫に入れておける限界ゆえのこと。もはやほかのモノが入らない状況ですので、限界を超えていまして、ほか、冷凍物を入れられなくなっています。もう、ワンサイズ大きい冷蔵庫を買っておけばよかったと、後悔しています。はい。  今年分は、昨夜宅配便で届いたので、新鮮なうちにと、タネを取り除いて砂糖に浸けて、ジャムにしましたが、杏そのものは状態があまり良くなく、段ボールの下のほうは売り物にならないような小粒なものが敷き詰められていました。そこに、姑息さを感じつつも、ま、ジャム用だから、致し方ないかな、と。1年経過すると忘れてしまうので、備忘録として残しておきましょうかね。

#1780 シングル用物件もくっついていた、分譲ファミリー向けマンションなちらし。

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 引っ越しといえば、賃貸ばかりではなく、分譲マンションでも買ったら、どうかね、というアドバイスをいただくこともあります。賃貸がいいのか、はたまた分譲マンションがいいのかは、よく分かりませんが、資金があるかどうかよりも、実のところ、自分にちょうどいい物件がない、というのが、分譲を選ばない理由のひとつとなっていました。入ってくるチラシにあるのは、ファミリータイプ。いかに広く、いかに部屋数が多いか、に、焦点があてられたものばかり。過去にそんなファミリー向け物件な賃貸を借りていたことがあったのですが、その広さをゆとりとして捉えていたつもりが、のちのちにゆとりというよりは広すぎと捉えるようになっていきました。その後、あちこち引っ越していくうちに、そんな広くなくてもいいという考えと、テレビを観ないという流れが相まって、今回は、部屋が分かれていなくてもいい、さらには広くない1部屋な物件へとたどり着きました。これ、これまでの物件の集大成いったところともいうことができると思います。  と、新居に移ったところで、早々と分譲マンションの宣伝チラシが入ってきました。また、どうせ、ファミリータイプだろ? 、だいたい、新築物件なのに早々に分譲のチラシってさぁ……、などと思ったら、そこには、一人暮らし用だけどちょっと広いタイプ(写真いちばん左)がありました。ほぅほぅと眺めていたら、そこそこのリビングはいいとして、部屋を分断すべく寝室用にドアが設けられており、その小部屋の広さは4.0畳。んー、区切るにしては狭すぎるし、でも、窓があるからいいかなぁ、と思いつつ見ていると、なんと、この物件だけ、ほかの2物件とは方位が逆。つまりは、北向きなバルコニーな物件でした。昨今は、北向きでもさして不人気ではないと聞いたこともありますから、これもイマドキの選択なのかなぁと思いつつ、価格をチェックしてみれば3000万円台。八王子駅から徒歩圏内とはいえ、あー、やっぱり無理だーを突き付けられたのでした。

#1779 突然に引っ越しをしました。狭くなりましたので、思いっきり断捨離しました。

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 引っ越しをしました。これまでは基本6年周期で動いてきたのですが、以前のところには10年以上住んでおり、これまでの最長記録となっていました。まぁ、いろんな意味で住みやすく、特に、それは自然の豊かさであったり、山梨、長野へと行きたいと思ったら即飛び出せる、そんな環境が、止まらせた理由。また、バルコニーからは高尾山が見えましたし、団地内のまったりとした雰囲気も嫌いではありませんでした。さらに、団地内に友人ができたりしたことも、引きとどめさせようとする、要因となっていました。では、なんで引っ越しをしたのか、それは自分でもよく分かりませんし、引っ越しの契約が決まるまでは、引っ越さなくってもいいかな、と思っていたところもありました。    今度の物件は、再びの新築です。ちなみに、以前の団地は歴史があり、借りていた部屋は、かなりなところまでリフォームが行われた物件でした。当初、自分の中では新築なつもりでしたが、住んでみると、ほぅほぅ、これは古いわ、と思えるところがたくさんあり、あれこれは書き連ねませんが、少なくともこの物件は買わなくてよかった、そう思ったこともありました。新しい物件は、家賃は変わらずとも狭くなりましたが、逆境をはねのけるといいますか、そこに自分を合わせてしまう性分もあって、ここに住まうために、あれやこれやと捨てまくりました。丁度、実家でも、大胆な断捨離を行っており、それに釣られたところもありますが、実際、それ以上に大胆な断捨離をしました。そうでないと、入り切りませんでしたから。 それはもう、ライフスタイルをがらっと変えてしまうほどのもので、まず、バルコニーでの家庭菜園を止めましたし、オブジェ的に飾ることに意義を求めていたCDやら本やらも、ばっさりと捨ててしました。あ、LDも。大胆に捨て去った(諦められた)のは、もう、いまさら振り返らなくていいし、振り返る必要もないし、つまりは、懐かしむ必要性もない、と、思ったから。それはまだ、ちょっと早いんじゃないか? というアドバイスもありましたが、一方で、40代前半の友人からは無駄が多すぎると指摘され、た、たしかに……、と思ったところもあり、実行に移しました。そう、自分にとって、引っ越すとは、一新する、リセットする、そんな意味合いがあったことを思い出したのでした。   と、捨てることが、今回の引っ越しの命題となっていまし

#1778 発信があったので、返答しました。そしたら、懐かしい! と、今のみんなの表情には疲れが出ている、と。奥能登な話。

 時間だけ経過し、何もしない自分にいらだち、気分的にクルマのことやら書く気が起こりません。起こらない時には放置でいいんでしょうけども、そうすると、毎月、最低でも1本上げていたルーティーンが崩れてしまうので、書きはじめてみました。みましたが、書きつつも、一時的に途切れてもいいのではないか、という気持ちも出てきました。  奥能登の知り合いな方にいくつか連絡をしました。あちらから発信があるのを待って。何を考えているのか、どうしようとしているのか、それが分からないと、なんとも声を掛けられないし。簡潔に、感情を入れぬように、メッセージしましたが、それとて正しかったかは分からない。分からないというよりも、離れた地でヌクヌクしている自分にいらだちが募るばかりといった感じのほうが強いかな。  そのメッセージに、昨年11月に出掛けた際にみなさんと撮った写真を付けました。送っていいのかどうか迷いましたが、送りました。そしたら、懐かしい! というニュアンスのことばとともに、みな、いま、この表情よりも疲れているかも、という返答がありました。そうなんです、半年経過していないんだけど、懐かしい、になってしまっていたんです。

#1777 支えるのも、寄りそうのも、あえて言葉にする、そのスタンスは好きじゃない。だから、奥能登に関しては、いままでと変わらぬ、スタンスでいます、ってな、話。

 能登のことは、自らで、何か具体的な活動を起こしてから語ることにします。現在の、現地のことを知ったつもりになっている者たちが、あーでもない、こーでもない、言っているだけの、外野からのスタンスに辟易としています。ネット情報を元に発信している者たちの「寄り添っている」感にも、うんざりとしています。そして、自らも、奥能登へと出掛けないで、東京にいて「眺めて」いるだけですから、同類です。でも、奥能登のことを忘れたわけではありませんし、能登半島とひと括りにして欲しくないことは、ここに記しておきます。  東日本大震災の1年半後に、被災地を訪れて紹介する企画に携わったことがあります。発災後、足を運ばなかった者としては、当時のままの風景は見当たらずだろうな、と勝手に思い込んでいました。しかし、出掛けてみれば、ガレキがまとめられているシーンを目にしてまだまだを感じ、手のつけようがなく放置されている景色に元に戻らぬ悲しさを覚え、復興を旗印に前を向いている人たちにこちらが勇気づけられ、もともと現地では誰しもが知っていた、でも、誰も触れようとしなかったことが浮き彫りになっていることを耳にして、足を運ばないと分からないことだらけで強くショックを受けた覚えがあります。  そして、現地の方々のダイレクトな声にショックもありました。撮影のために訪れた食事処にて、現地の方との雑談の中で、自らをあえて傍観者に仕立てて「今、なにを希望されますか?」的な質問をしたところ、「ここに来て、今を目にして欲しい。忘れないで欲しい。そして、お金を落として欲しい」、と、実直すぎる回答を受けました。そして、昨年11月末に奥能登を訪れた際、現地の方から「仕事をしていると気が紛れる」、と、そんな言葉が返ってきました。被災直後は再建のためにいろんなことやモノが必要でしょう。でも、ずっと生活は続いていきます。そこを支えるのも、つまり、忘れないでいることも、大切なこと。だから、自分は、いままでと変わらぬスタンスでいようと、思っています。

#1776 無題

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 数年、年が明けた際に、年賀状を紹介していました。それこそ、旧年中に用意しておいて、年が明けるとすぐに公開するという流れで。ところが、今年はすぐに公開できるようにと用意していませんでした。なんとなく。理由は分かりません。ここのメインに掲載している写真がそれなんですが、これは、昨年11月末に訪れた時( #1775 )に撮影したもの。年賀状用とは意識せずに、日暮れにぎりぎり間に合わずというシーンを、いつものように撮影。ちなみに、レンズが向いているのは輪島方面、震源地はこの背にあたります。  今回のことに対しては、あれこれと発信することを避け、そして、災害地へと向かうことを諦め、さらには現地との連絡を極力取らないようにしています。災害発生当初から、連絡が途絶えて、情報が伝わって来ていない地域があることを承知し、そこが、もはや孤立していることを想像し、じっとしています。渋滞するから来るな? そんな言葉に乗せられてはいません。冬タイヤとはいえ、フィエスタじゃ出掛けられないし、出掛けたところで、どうしようもない。そして、昨夜あたりから、いまさらに孤立しているという報道が上がってきた、この現状に、ナニヲイマサラ、といった感すら覚えています。  今、報道で目にするのは、建物が幾重にも倒壊し、そして津波が押し寄せた市街地で、いわゆる富山湾側を向いた内浦ばかり。人が集まって住んでいる地域ですし、広域農道もダイレクトに繋がっている地区。一方、日本海側を向いた外浦は、今回の震源地がすぐ目の前にありながらも、岩盤がしっかりとしており、倒壊までにはいたらないことも多く、昨年、5月の連休の際にも、そんな違いを解説せずな、報道がたくさん見られました。ちなみに、この外浦地区から市街地までは片道20kmはありまして……。  何を書きたいのか分からなくなったので、いったん、筆をおきます。