#1436 止まるのか、突き抜けられるか、メガーヌに感じたデザイン考。

 本日締め切りの執筆は、先ほど、無事に納品いたしました。やればできるもんですね。といいつつ、この3日間、取り掛かり時間が午後、しかも遅くなっていたりして、よくぞ、納品できたと、感心していたりします、自分に対して。さて、本日の執筆で印象に残ったクルマといいましょうか、調べものしていて突き当たったことについて、記しておきましょう。
 って、いや、ルノーの新型メガーヌですわ。改めて眺めていたら、実にカックイイー。そう、カッコイイではなくって、カックイイーって、感じのカッコ良さ。しびれています。ルノーのデザインって、どうして、こうカッコイイんでしょうかね。ま、フランス車すべてにいえることでもあるんですけど、ルノーはルノー、プジョーはプジョー、シトロエンはシトロエンって感じで、それぞれに流行を追いかけることなく、オリジナリティをデザインしながら、それが破綻していない。スバラシイですな。やっぱり、フランスだからなんでしょうかね。
 このメガーヌ、フェイスで特徴的なのはランプユニットを飛び出したライトライン。飛び出しながらも、飛び出したところまでユニットにしてしまっています。この手のいわゆるカタカナのコの字モチーフのデザインは、最新のクルマでは珍しくなく、あちこちで見かけます。しかしですね、いずれもおもしろくない、といいましょうか、同じテイストに止まっていて、そこを超えていない。なんかなぁ、つまらんなぁと思っていたら、このメガーヌの突き抜けたデザイン。ランプユニットからはみ出させることを考えもしなかっただろう人にはできないデザイン。そもそも、もっている感性が突き抜けていたから、実際に突き抜けたデザインにできたのでしょうな。
 さらには、テールランプのデザインも、スバラシイのひとこと。各ブランドですね、いかにワイドに見せるかに苦心しているようですが、気が付けば、ランプが点灯した際にL字を描くという手法ばかりを目にします。BMWを追いかけてどうすると思いつつ、前を走るクルマを見るたびにツマラナイなぁと感じていました。特にですね、寸法がないところに無理矢理に押し込んだL字テールランプのモデルなどは、見かけると、もはやがっかり感すら覚えてしまいます。で、このメガーヌのテールランプ。そうなんです、L字にしなくたって、フェンダーから通してしまえば、なんのことはない、ワイドな表現そのものになる、と。その造形を作るのが難しいのは承知の上の発言ではありますけど、実にスバラシイ、そして、実に分かりやすい。その上で、ルーテシアライクなリアフェンダーからの処理ときました。いやはやいやはや。まぁ、個人的には、テールランプとフェンダーラインに何かが変わった的なアンバランスを感じますが、たぶん、それとて、ルノーの策略なんでしょうな。いやー、スバラシイ。
 さてはて、日本にはいつ導入されるんでしょうかね、新型メガーヌ。

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