#1096 房総の春爛漫に覆い隠されていた、埋立土受け入れ問題。

 先日、房総半島へのドライブへと出かけました。いや、取材で。房総半島の中でも南房総は裏道から道の駅まで含め、あれこれと知っているつもりでした。そう、つもり。
 昨日、ちょっとした出会いがありました。早咲きの桜や菜の花やら春の風景を撮影していたところ、摘むならあっちがいいよ、と、通り掛かりのおばさんに声を掛けられまして。どうやら、菜花を摘みに来たと勘違いされたようで。というか、そもそも、ここ、勝手に摘んでいいの? と思って、訊いてみたところ、募金箱にお金を入れたら、いくらでも摘んでいいとのこと。で、その募金は、裁判にかかる費用に使うと言います。
 まさに、なんのこっちゃ、でしたが、どういうことですか? ともう少し話を伺うと、どこかで出た残土がこの地に持ち込まれて、埋め立てに利用されるとかで、その残土の安全性含めて、これはおかしいと訴え、そして、裁判していると。つまりですね、裁判費用(交通費やら)に充てるために、田んぼを菜花畑として、そしてこうして開放しているのだそうです。何やら深くまでは分かりませんが、ほかにも、"埋め立て”に関してのおかしなことを知っていたので、これは賛成しなきゃとばかりに、菜花を袋一杯に詰めました。もちろん、志はしっかりとお渡ししてきました。
 で、帰宅して調べたところ、この件、不可思議なことがあれこれとあるようです。その流れは簡潔にいえば、土砂採掘業者が規定以上に掘り過ぎた→でも、戻すための土がない→ほかから持ってこよう、というもの。別に、悪いことないじゃんと思われるかもしれませんが、それぞれにおや? があります。掘り過ぎた? 土がないから放置? ほかから持ってこよう? 当事者ではありませんし、深く調べていないのでコメントは避けますが、ただただ、"都合の良さ"が気になりました。そこには汚染土を受け入れるという、金銭の流れもあるわけで、それだけをピックアップしても、一連のあれこれに、おや? を感じます。詳しいあれこれは→(鋸南町の環境と子供を守る会)
 房総の春もいいんですが、もう少し、足下といいますか、現実を目にして、認識したほうがいい。いや、見ているのか、知っているのか。思うんですね、皆、見て見ぬふりをしすぎではないか、って。もちろん、自分も。撮影していた菜の花の写真を眺めていたら、何本かが立ち上がっている菜の花に、建設反対というシュプレヒコールだけではなく、見ぬふりしている人への訴えもあるように感じました。

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