#873 好みはcomfort-line、でもHi-lineもいい、ゴルフ・ヴァリアントな話。

 さてと、フォルクスワーゲンのゴルフヴァリアントの話、その2。#807#809で1.4Lターボを搭載したハイラインについて書きましたが、今回は1.2ターボを搭載したコンフォートラインについて。走行距離は700kmと、吉田的テストドライブとしては少なめとなりましたが、輸入車試乗会で感じたあの天晴れという印象は変わらずでした。
 やっぱりですね、コンフォート感、分かりやすさという面では、1.2L+リアトレーリングアーム+16インチは、やはり最良グレードだと思います。1.4Lターボとはリアサスが異なることもあって、乗り味についてはリバウンドストロークを生かしたのんびり感あふれる乗り味があります。ただそれは、ベーシックというよりはスタンダード的であり、嫌みがない。つまり、チープさを感じない。
 と言いつつ、このモデルの感激ポイントは、そんな乗り心地だけではなく、コーナーでのポテンシャルにもあります。シャシーのしなやかさもうっとりレベル。コーナー手前でなんとなくフロントに荷重を移し、じんわりとステアリングを切り足していくと、はぁとため息をついてしまうほどにロールフィールが美しく。そこから先は、中回転域の太いトルクも相まって、もう、勘弁してください、って感じに。グリップ感はハイレベルで、単に粘るだけではなく、高速のカーブでの継ぎ目でも逃げる気配を見せません。美しい、美しい。
 個人的には、高速域で真価を発揮する1.4Lターボ+リアマルチリンク+17インチ(あちら)よりも、こちらのほうが好み。ただ、あちらは質感という絶対的なアドバンテージがありますから、あちらも捨てがたい。って、VWのことですから、2年後あたりに、トレーリングアームモデルは質感を得、マルチリンクモデルは乗り心地を極めてくることでしょう。
 ちなみに燃費については、しっかりとは計測していませんが、1.4Lターボと同等か、悪いかなといった印象を受けました。

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