#831 衝撃的なショックを受けた、あの頃の奥志賀スーパー林道の話。

 昔を懐かしんでしまうのは、今に不足があるから、ってなことは、ここで書いた気がしますが、心理学的にはそういうもんなんだそうです。最近、やたらと過去のことを触れるのも、今に不足があるからだということは自覚していますが、それは、不満とはまた異なるものです。不満ではなく、不足ね。
 てなわけで、過去話。写真は91年のもので、奥志賀スーパー林道にて。総延長70kmの林道と訊いて、ワクワクを覚えて冒険気分で出かけたことを今でも鮮明に覚えています。林道をあちこち走ってはいましたが、スーパー林道へ出かけたのはこの時が初めて。ちなみに、当時は有料で全線走ると2420円。しかも、上信越道も出来ていませんでしたから……、ってアクセスはとてもたいへんでした。その頃の奥志賀スーパー林道は舗装が始まっていましたが、まだ未舗装路のほうが長くもあり、どこまで走っても砂利道、かつ整備されすぎてフラットな路面、そして、雄大な景色に、ひたすらに打ちのめされた覚えがあります。
 ただ、それだけではなく、この行動が今に大きく影響しています。この時、林道にて車中泊するつもりが嵐接近との予報から、途中にあるロッジに宿泊。それがきっかけで人々に出会い、自然保護のなんたるかを教えられ、そしてブナ林に出会いました。翌日には、野沢温泉の雪捨て専用の側溝にクルマを落として、ここでまた人と出会います。当時、大学3年生。将来の話どころか、目の前の卒論をどうすればいいのかも分からず、日々の愉しみをテレビ局でのアルバイトに見い出し、これからに対しても何を戸惑っていいのかすら分からずに漠然と過ごしていた頃。ですから、この、人だけではなかった、出会いのあれこれにショックを受け、そして、自分が感じ取った何かを伝えたいという想いが、職業としてなんとなくカタチとなって見えたことに、ショックを受けました。そう、ショックだらけ。って、かなり略していますが。最初に書いた今に不足があるという表現は、そういった衝撃的なショックの不足を意味しているからで、その不足を埋めるために必要なのは昔のような無鉄砲さであることは分かっています。つまり、今を変えたいという不満とは少々違うと。
 話は脱線しますが、今に不満を抱くことや、それを口にすることは、あまり気にしません。その解決策は簡単で、他にその要因を求めるのを止め、自らを省みるだけのこと、と思っていますが。つまり、自分次第。素直になれるか、否かとも言えますな。
 話が広がり過ぎました。ま、そんなことを考えながら、あの頃を思い出した夜でした。

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