#1499 ブランド性と売り上げは、なんだかんだ言って相反する、ってな話。
一部の人に好かれるのではなく、より多くに好まれることが、成功とされるような、そんな風潮がやたらと目に付くようになったのは、気のせいなのか、それともそのブランドとともに育ってきたたまたまな年代的なものなのか、よく分かりません。分かりませんが、それを強くといいましょうか、決定的だと感じたのは、先日のMINIクロスオーバー発表会でのプレゼンテーションでした。その件については #1496 に記しましたが、ターゲットを一部のマニアから、一般へと広げたこと、それが、CIを変えたタイミング(クラブマン導入時)だといいます。それは不満が出ないレベル(性能)を意味し、逆にいえば、マニアにとっては、不満があろうとも好きという、垂涎テイストが薄れたということにもなります。ま、その加減を探りながら、ブランドを一般に広げ、売り上げ増に繋げようというのが、その意図にはありますが、結果として、ブランド性は失われるばかりといった印象があります。極端な話、飽きられたとか、安売りといった、逆に落ちることも。そういう観点から眺めると、果たして、MINIというブランドはどう展開していくのか、どう変わっていくのか、その手腕といいましょうか、手法にとても興味があります。ま、一素人が考えているよりも、もっと複雑に、もっと先を見据えているでしょうから。 で、昨今のアップルを見ていると、広げすぎたふろしきを整理しようとしている、つまり、ブランドをかつてのように明確にしよう、取り戻そうといった雰囲気が見られます。ま、それを強く感じさせたのが、現行型Macbookの登場でしょうかね。振り返ってみると、モバイルとして新提案を行ったMacbookAir(2011)は、SSD標準装備といった当時は奇をてらった内容でしたが、それが当たり前となり、いつしかエントリーとしての入りやすさがそのアドバンテージになってしまっており、Airという異端児的なポジションから、メインストリームのMacbookたるポジションになっていました。ま、売り上げ増にはプラスとなっていましたが、Macbookそのものを追いやってしまい、結果として、分かり辛いバリエーションを展開するに至っていました。で、それを戻そうと、登場したのが、現行型Macbook。そう捉えると、端子を限ったことやら、新しい提案やら、そこにAppleらしさを感じますし、昨今登