#1495 ベンチマーク的存在の新型ティグアン、商品性を強めたパサートR-Line。

 さてと、輸入車試乗会の話題を一気に展開してきましょうか。この時期、毎年、我々向けに行われる輸入車試乗会ですが、今年のセレクトはなかなか秀逸だったと思います。まずは、2台のフォルクスワーゲンのモデルから。
 昨今、国産車がずいぶんと良くなったなぁといいますか、欧州車レベルに近づいたなぁと感じることしばしばなんですが、なんですが、なんですが、なんですが……、気が付いたら、その欧州車はさらに先を走っていた、と感じることがしばしば。ま、メルセデス・ベンツのEクラスやBMWの5シリーズなんかが、それですが、決してアッパークラスだけではなく、Cセグあたりでもそれを感じることが多々、というか、Bセグでも、なんですけどね。
 一昨年の東京モーターショーにて、フルモデルチェンジモデルが参考出展されていながら、なかなか日本上陸を果たせなかったティグアンですが、早いもので、MQB採用モデルとしては4台目になるのかな、その仕上がり、進化は、期待以上で、まさにぐうの音も出ないほどでした。よくよく観察してみるとボディの剛性が足りていないような印象も受けるんですが、なにがいいって、シャシーのきめ細やかな動き。しなやかさともいいましょうか、そのあたり。試乗した車両はスタッドレスタイヤをはいていたにも関わらず、なんだ、この接地感はといわんばかりの、接地性の豊かさ。ま、結局のところ、これだけ仕立てられるってことはそれに通じるボディの固め方もしっかりしているってことなんですが。ハンドリングには素直さと同時に美しさがあって、これもまたいい。ホイールベースがストレッチされた分、リアの居住性も大幅にアップさせており、まさに、やられた感に打ちのめされました。ま、詳細は、後日のロングインプレッションにて。
 さて、もう一台のフォルクスワーゲンは、パサートR-Line。日本上陸当初のパワーユニットは1.4Lターボでしたが、この度、2.0Lターボへと格上げされて、そこそこに装備を整えて、再デビューといった感がありますが、やっぱりですね、スタイルだけではなくパワーユニットやシャシーまで手を入れてこその、ヒエラルキーだと思うんですね。というわけで、すでに購入された方には申し訳ないのですが、ようやくまとまったといいましょうか、意義が出たといいましょうか、そんな感じ。あ、乗り味は、とってもいい。40扁平19インチというタイヤサイズなのに、乗り心地に不足が見当たらない。個人的にはシャープになってしまったハンドリングに期待しているパサート像とのズレを感じましたが、ま、スポーティを求めている人にはとっても分かりやすくなっているのではないでしょうか、と。
 そんなフォルクスワーゲンですが、フェイスリフト版のゴルフの仕上がりが期待されますし、噂されているディーゼルユニットにも期待されますし、個人的には、そんな期待感をもって、待っているって感じでしょうかね。

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