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#1271 ランドクルーザーを執筆していて、ふと思ったことあれこれ。

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 ただいま、ランクル三昧となっています。書けども書けども終わらないランクル。いや、依頼ページ数が多いからなのですが、それにしても終わらない。というわけで、小休止です。  あれこれと、資料には出てこない話や、開発の方の言葉を拾っていたらですね、ランクルはどこへ行こうとしているのか、ってことがふと、頭に浮かびました。実のところ、日本のランクル事情は、グローバルから見ると特殊。だいたい、ランクル200系において、トップグレードがいちばん売れているという状況が、まず特殊。中近東地域でもそうじゃないの? と思われたかもしれませんが、実は、日本仕様でボトムとなっているグレードよりも、さらに下のグレード人気が高いそうで。つまり、エンジンはV8ではなく、V6。ATじゃなくて、MT。しかも、それを実用的に使うだけではなく、走ることを目的とした、つまり遊びに使うというのだから、とても羨ましい。  一方のプラドは、トップグレードではなく、ミドルグレードが最量販となるそうで、逆にトップグレードの割合はそれほど多くなく。まぁ、ずばりはオーナー層が異なっているゆえのこと。ただ、いずれにしても、ボトムグレードがたんなる見せかけではなく、選びやすくなっていることが、個人的にとてもとてもプラスに捉えています。記事内で書いていますが、200系のGXは、販売比率でいったら1%だとか。それでも、ラインナップ落ちさせることなく、今回のマイナーチェンジでもしっかりと残しているスタンスに、おおらかさを感じます。だから、それをうちらクルマのあれこれを伝える者も、ちゃんと伝えていかねばならんと思うわけです。はい。  いずれの写真も、例のごとく、グラビア的な企画での撮影時のもの。といっても、実際に使われる向後さんの写真の数々とは、全く異なりますので、 こうご 期待あれ。というか、今回も、スゴイです、写真が。打ちのめされました。

#1270 いつもながらのらしさがある、2016年次RJCカー オブ ザ イヤー選考結果。

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 本日、栃木県にあるツインリンクもてぎにて、2016年次RJCカー オブ ザ イヤー最終選考会が開催されました。って、イベントニュースを報告するかのような書き出しですが、……、開催されました。例年ですと、朝、フロントウインドウについた露が凍ってしまうほどの寒さなのですが、今日は、曇り空が広がっていたせいか、そこまで気温が下がることはなく、ただ、時折強い雨に見舞われました。前置きはいいから、さっさと結果を書きまししょうかね。結果は以下のとおりとなりました。  RJCカー オブ ザ イヤー       スズキ アルト/アルト ラパン  RJCカー オブ ザ イヤー インポート   MINI クラブマン  RJCテクノロジー オブ ザ イヤー   トヨタ フューエル セル システム  (トヨタ MIRAI)  開票そのものは公開としていますが、開票詳細についてはRJC側から公表はしていないようなので細かな分析は避けますが、開票を見ていて感じたのは、最高点(6点)がいずれのクルマ、技術にも入っていたこと。たとえば、国産車では、ロードスターと得点を争いつつも、S660も奮闘しましたし、エクストレイルHVやシエンタに高得点を入れた方もいました。そうそう、中にはCX-3、ロードスターともに高得点だったり、どちらかが高得点だったりもありました。  輸入車ではXEを高く評価する人もいれば、TTや308に最高点を入れた人もいました。ディーゼルエンジンを搭載して魅力を増したV40シリーズ(2014年次に受賞)も、点を集めていましたし、BMWの初のFFモデルである2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーも高評価も見られました。 技術では、ディーゼルエンジンをハイブリットユニットに組み込んだメルセデスのディーゼルハイブリッドに点数が入りつつも、トヨタのフューエル セル システムが、それを上回る評価を得、そしてロードスターやアルトの軽量化に関する技術に高得点が入りつつ、ボルボのディーゼルやホンダの3モーターハイブリッドシステムにも最高点が入っていました。  つまりですね、どれが受賞してもおかしくないクルマ、技術でした。見方次第といいましょうか、捉え方次第といいましょうか、でも、そこには、広くに勧めたいクルマ、技術と想うというベースがあってこそ。いろんな見方があっていい

#1269 見方次第で良くも悪くも捉えられてしまう、レクサスLX570。

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 そして、レクサスLX570です。ランクル200をベースに、レクサステイストを表現したモデル。いわゆるフルサイズモデルで、V8/5.7Lエンジンを搭載していることからも、ま、日本向きではありませんな。今回は、レクサスのフルラインナップ試乗会の1台として試乗したのですが、このモデル、やっぱり、レクサスらしさにあふれながら、レクサスらしくないところに価値があるモデルだなとつくづく感じました。あれですな、メルセデス・ベンツにあって、ちょっと外れているという、Gクラス的。ただ、あちらの特殊性はオフローダーかつ設計が古いままということにありますが、こちらの特殊性は、最新世代ではあるもののオフローダーたる乗り味がベースにあってというもので、世代というところが違います。  で、そのLX570。ベースモデルであるランクル200を意識させます。そりゃそうです、ラダーフレームやらリジッドサスを採用していますから、仕方ない。ただ、ランクル200たるゆったりとした乗り味に、節度感を与えていまして、具体的には、サスペンションストローク量を確保しながらも、その動きに制限を与えています。分かりやすくいいますと、街乗りモデルであることを意識させつつ、スポーティさを語る一歩手前といいましょうか、そんな仕立て。チューニングとしては上手く作り込んだなと感じます。ただ、試乗車に採用されていたオプションの21インチタイヤは、ゴトゴト手前のコトコトがありまして、ボディへの振動も相まって、フレーム付き+リジッドサスの限界をそこに感じました。ただ、これはLX570がダメというのではなく、北米のフルサイズモデルあたりも同じ課題を抱えています。そして、これが、標準の20インチタイヤ、さらにはオプションの18インチタイヤだったら悪くないんだろうなと感じさせるところもありましたから、チューニングとしてはかなりいいバランスになっていると思いました。  で、期待のV8/5.7Lエンジン。アクセルを強く踏み込むと8速ATが割と下のギアをセレクトしてドンと加速しますが、排気量から期待されるような激しさはなく。また、普通に踏み込んでいると、ATの存在を忘れさせるほどにジェントルだったりします。不足はありませんが、もう少し刺激が欲しいなと感じつつ、そんな過激さ、いったいどこで使うんだろうと気付くと、この仕立てで十分だな

#1268 RXらしさを極めるという正常進化を果たしていた新型レクサスRX。

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 さて、レクサスの新型RXについて。レクサスにNXが登場したことで、RXはそのポジションを明確にできたといいいますか、広いレンジをカバーしなくてよくなった分、それが商品性にも色濃く表現されていました。  あのですね、走りがいい。RXってのは、スポーティなSUVという捉え方をされているようですが、いわゆるオフローダーSUVばかりの中、登場したモデルであって、彼らと比較すると乗用車のプラットフォームをベースとした分スポーティさがあるというところに生い立ちがありまして、その乗り味はいわゆるスポーツ系SUVとは異なっています。個人的には、今回の新型がそのラインを超えるか、超えないかが、心配だったのですが、超えることなく、RXたる姿を極めていました。分かりやすくいえば、コンフォートスポーティといった感じでしょうかね。  今回、何がしびれたってハンドリングとサスペンション。フロントデフにプレロードを与えるLSDを組み込んでいまして、それがオンセンター部のフィーリングを格段に引き上げています。といっても、それだけが引き上げられているというよりは、サスペンションのストローク感から静粛性に至るまで、そういった全体のフィーリングに合わせてあるといった感じ。つまり、質感が高く、バランスに優れていました。乗り心地はもはやいうまでもなく、フラット感に富んでいて、極上。試乗車は20インチ(55扁平)タイヤを穿いていましたが、よくぞこれだけのタイヤを抑え込んでいますなと感心したほどでした。まさに、コンフォートスポーティ感にあふれていました。  エンジンは、2.0Lターボもいいんですが、大改良を受けたV6ハイブリッドもいい。そういえば、V6の4WDは、リアモーターの配分をフロントよりも強くできるモードを備えたそうで、雪道で、ちょっとアクセルを踏んでリアを出して向きを変えるなんて芸当も可能とか。どちらを選ぶかといえば、V6ハイブリッドなんですが、FFの2.0Lターボの仕上がりも良くって……、って、495万円のボトムグレード(FF+2.0Lターボ)でも自分にとっては装備やら含めて全くもって不足なく。実のところベストバイかなと感じましたほどでした。

#1267 思うところはあるけど、時代に即した正常進化だった新型エスクード。

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 書かねばならないといいますか、書いておきたいネタが積もり積もって、という状況ですが、ま、ひとつずつ、ひとつずつ。というわけで、スズキ新型エスクードです。初代モデルを、トータルで4台ほど所有というか、購入というか、したことがありますが、ま、初代はシートポジションにしても、リアサスの設定にしても、エンジンパワーにしても、クルマとしてどうなんだろうと思うところがありました。1.6Lなのに中央道談合坂の上り坂でスピードをキープするのがやっとってどういうクルマだったんだろうか、と、談合坂を走る度に思いますが、ま、あの頃はそんなもんでしたっけね。  さて、その4世代目モデルが登場しましたが、とうとう、完全なる乗用車ベースのモデルへとスイッチしてしまいました。オフロードを走らないならば縦置きエンジンレイアウト+パートタイム4WDベースにこだわる必要もありませんし、FFになれば何よりも室内空間を確保できますから、コンパクトを謳うモデルとしては、ある意味正当な進化だったわけですが……、ま、過去を知っている者としては寂しさはありますな。  とか言いながらですね、クルマとしての完成度はとても高く、ちょっとビックリしましたし、ベースとなったSX-4よりも重心高がある分を、シャシーフィールに上手く転換していまして、とてもいい。個人的には、SX-4よりも好印象。たとえば、ロール。ロール量を抑えるのではなく、ロールさせながら、ロールスピードを上手くコントロールしていまして、ハンドリングフィールに実に見合ったもの。つまり、バランスがいい。それでいて、グリップ感もしっかりと伝わってくるので、そうなんですね、ワインディングが楽しい。もちろん、乗用車ベースとなったことで余計な動きを見せることなくなりまして、スポーティさを楽しめるといった感があります。  エンジンは、SX-4と同じM16A型1.6L。パワースペック的には117PS/151Nmと大したことないんですが、これが高回転までしっかりと回る。SX-4ではCVTでしたが、今回は6ATになったことでそれを体感できます。発進時の加速で、ちょっと驚いたほどといいいますか、やっぱり、段付きギアがいいよね、と感じた次第。あ、思うにですね、ダウンサイジングターボを早々に搭載してくれたら、おもしろいのになと思うのは……、って、やっているんでしょうね。ただ、

#1266 楽しさとオモシロさにあふれていた、東京モーターショー。

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 ここを放置していたのは、忙しかったこと、体調不良など、あれこれと重なってのこと。ただ、日々の取材やら、執筆やらは続いていましたので、あれこれとネタはあります。というわけで、まずは東京モーターショーのあれこれから。どのメーカー、ブランドのブースも見どころがあって、おもしろさがありました。今回の注目は、やはりマツダのRX-VISIONでしょうな。チラ見せから始まって、公開しても、詳細を語らないというスタンスは、まさに演出であり、仕掛けであり、その手法も好印象。ただ、このモデルを見ると、市販前提ではないコンセプトモデルは出品しないって話、大丈夫かなぁと思いつつ、ま、そんなあれこれを考えさせるところもポイント。個人的には、コンセプト、サイズともにスケールダウンさせることなく、手が届かない価格でもかまわないから実現して欲しいものだなと感じましたが。スポーツカーたる定義をすべてデザインしているこのモデル、とにもかくにも美し過ぎます。  ブースデザインで印象的だったのは、ルノー。前回はマツダでしたが、今回はルノー。というか、今回のマツダのブースデザインにあまりおもしろさを感じませんでした。期待していたんですけどね。で、ルノーの話。バンプと呼ばれる丘を表現したブースはセンターが盛り上がったデザインなのですが、これが、寝転がって昼寝したくなるような緩さにあふれていまして、とても良かった。いや、褒め言葉です、褒め言葉。ちなみに、海外のモーターショーでは、もっと広いスペースを使うことができるため、こぶが連続するそうですが。もちろん、新型トゥインゴも良かった。デザインの妙といいましょうか、RRらしさとルノーらしさとを上手くバランスさせていて好印象。気になるのは、その価格。これだとルーテシアとの価格帯に重ねてくるのかな……、とちょっと心配。下の価格帯にしたら天晴れですが。  トヨタのKIKAIは、実際に目にすると、写真では感じ取れなかったような作り込みに感心します。ショーモデルだからということもありますが、見せるところを見せるというか、見たいところを見せる、らしいところをアピールする、そんなデザイン性にひたすら感心。それでいながら、そのままに走り出しそうな作り込みもとてもいい。今の感覚をもった人たちも、昔の感覚から抜けだせない人たちも納得させられる、そんな1台です。  そういった意

#1265 なんだかんだいいながらランドクルーザーは羨ましい、って話。

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 実は東京モーターショーの仕事でどったんばったんでした。まさに、どったんばったん。終わらないんじゃないか、本が出ないんじゃないかというどったんばったん。東京モーターショーの仕事はひと段落つきましたが、ここのところ毎日のように締め切りが連続していまして、もはや、疲労困憊。やっぱり締め切りが連続するのはやはり心労があります。というわけで、今日は締め切りがなかったので丸一日のんびりしてみましたが、先ほどスケジュールを確認したら、のんびりしている場合ではありませんでした。締め切りは来月とはいえ、取材終了しているあれこれがあって、それをまとめている時間がないことが発覚。さて、どうするんでしょうか。と自問自答。  その次の大きな仕事ですが、久しぶりにランドクルーザーだったりします。詳しいことは書けませんが、4名の方々のインタビューと、1台のインプレッションを済ませたところですが、まぁ、ジープオーナーからすれば、過去にランドクルーザーに乗っていたことがある身として、やっぱりランドクルーザーは羨ましいと思うことしきり。その性能にもありますが、やはり値段が下がらないこと、トラブルが少ないこと、たとえトラブルが起きても対処できるとか、あれこれを含めて。ただ、最新のモデルに対してはやっぱり価格が高いことが気になります。中古車価格が落ちないとか、走りを含めた内容を考えたら安いんでしょうけども、でも、高い。もう少し、気軽に乗れるランクルがあればいいのになと思うことしばしば。って、それはエントリーモデルじゃなくって、ベーシックグレードって観点で。ああ、あの頃が懐かしいななんて思いつつ、取材を重ねています。   というわけで、こうご期待、って、これだけの分量の原稿、終わるんだろうか。締め切りは11月中旬のようですが……。あ、写真は、撮影で訪れた富士山。もう、色づいていました。