#1268 RXらしさを極めるという正常進化を果たしていた新型レクサスRX。

あのですね、走りがいい。RXってのは、スポーティなSUVという捉え方をされているようですが、いわゆるオフローダーSUVばかりの中、登場したモデルであって、彼らと比較すると乗用車のプラットフォームをベースとした分スポーティさがあるというところに生い立ちがありまして、その乗り味はいわゆるスポーツ系SUVとは異なっています。個人的には、今回の新型がそのラインを超えるか、超えないかが、心配だったのですが、超えることなく、RXたる姿を極めていました。分かりやすくいえば、コンフォートスポーティといった感じでしょうかね。
今回、何がしびれたってハンドリングとサスペンション。フロントデフにプレロードを与えるLSDを組み込んでいまして、それがオンセンター部のフィーリングを格段に引き上げています。といっても、それだけが引き上げられているというよりは、サスペンションのストローク感から静粛性に至るまで、そういった全体のフィーリングに合わせてあるといった感じ。つまり、質感が高く、バランスに優れていました。乗り心地はもはやいうまでもなく、フラット感に富んでいて、極上。試乗車は20インチ(55扁平)タイヤを穿いていましたが、よくぞこれだけのタイヤを抑え込んでいますなと感心したほどでした。まさに、コンフォートスポーティ感にあふれていました。
