#1270 いつもながらのらしさがある、2016年次RJCカー オブ ザ イヤー選考結果。

 本日、栃木県にあるツインリンクもてぎにて、2016年次RJCカー オブ ザ イヤー最終選考会が開催されました。って、イベントニュースを報告するかのような書き出しですが、……、開催されました。例年ですと、朝、フロントウインドウについた露が凍ってしまうほどの寒さなのですが、今日は、曇り空が広がっていたせいか、そこまで気温が下がることはなく、ただ、時折強い雨に見舞われました。前置きはいいから、さっさと結果を書きまししょうかね。結果は以下のとおりとなりました。

 RJCカー オブ ザ イヤー       スズキ アルト/アルト ラパン
 RJCカー オブ ザ イヤー インポート   MINI クラブマン
 RJCテクノロジー オブ ザ イヤー   トヨタ フューエル セル システム  (トヨタ MIRAI)

 開票そのものは公開としていますが、開票詳細についてはRJC側から公表はしていないようなので細かな分析は避けますが、開票を見ていて感じたのは、最高点(6点)がいずれのクルマ、技術にも入っていたこと。たとえば、国産車では、ロードスターと得点を争いつつも、S660も奮闘しましたし、エクストレイルHVやシエンタに高得点を入れた方もいました。そうそう、中にはCX-3、ロードスターともに高得点だったり、どちらかが高得点だったりもありました。
 輸入車ではXEを高く評価する人もいれば、TTや308に最高点を入れた人もいました。ディーゼルエンジンを搭載して魅力を増したV40シリーズ(2014年次に受賞)も、点を集めていましたし、BMWの初のFFモデルである2シリーズアクティブツアラー/グランツアラーも高評価も見られました。技術では、ディーゼルエンジンをハイブリットユニットに組み込んだメルセデスのディーゼルハイブリッドに点数が入りつつも、トヨタのフューエル セル システムが、それを上回る評価を得、そしてロードスターやアルトの軽量化に関する技術に高得点が入りつつ、ボルボのディーゼルやホンダの3モーターハイブリッドシステムにも最高点が入っていました。
 つまりですね、どれが受賞してもおかしくないクルマ、技術でした。見方次第といいましょうか、捉え方次第といいましょうか、でも、そこには、広くに勧めたいクルマ、技術と想うというベースがあってこそ。いろんな見方があっていいんだと思います。
 個人的には……、と前置きをしておいて、アルトには、軽自動車という枠を超えたベーシックたるシンプルさ(良さ)がとことん表現されており、これで十分を改めて感じさせてくれるところに、価値があります。MINI CLUBMANは、たんなる異端モデルではなく、Cセグハッチバックモデルに仕立てて、MINIというブランド、世界観をさらに広げたことに、価値があります。トヨタ MIRAIに採用されたトヨタ フューエル セル システム は、いうまでもなく燃料電池を用いたパワーユニットをリースという手法ではなく実用化したことに、価値があります。
 なんて、あまりにさらっとした書き方けども、そういったことが、様々な視点をもって、評価されたというわけです。

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