#1128 期待どおり、想像以上の驚かしがあった、マツダ・CX-3。
最近のマツダ車は、デビューの度に驚かされることは多く、また、ロングドライブに連れ出す度に、そのポテンシャルに感心しています。最近では、デミオ(#1046、#1056)の大絶賛がありましたが、そんなマツダの最新モデルCX-3も悪いわけないだろうと思っていたら、悪くなかった。どころか、とっても良かった、良かった。 簡潔に述べますと、デミオのSUVバージョンとは捉えないほうがいいモデルであり、SUVらしい乗り味を生かしながら上手く乗用車ライクに仕立てたモデル、といったところでしょうか。 そのスタイリングやらコンセプトから、そこにスポーティをイメージするかもしれませんが、スポーティを重ねないほうが、その素性を捉えやすいかなとも思います。分かりやすいところでは、コーナーではロールします、というよりも、させています。ただ、そのチューニングは量を抑え込むのではなく、動きを滑らかに仕立てていまして、つまりは、重心高があることを認めて、自然な動きへと落とし込んでいるとでもいいましょうかね。結果、荷重移動を感じ取っての走るという愉しさを与えつつ、快適性を感じ取れるというフィーリングがあります。ま、それがマツダのいうところの、新しさ、でもありましょうか。 もちろん、デミオで感じた、ブレーキフィーリング、シートやシートポジションやら、あれこれもハイレベル。それは扱いやすさも相まって、大絶賛といえるほどのもの。1.5Lディーゼルターボは、トルクアップを果たしていますが、これは重量増分を補うためであって、フィーリングは変えていないとのこと。って、フィーリングといえば、この1.5Lディーゼルターボに対して低回転トルク不足を指摘する人もいらっしゃるようですが、自分としては発進から加速へと移りゆく過渡特性にシャシーの動きとのバランスを感じます。ここのトルクを太らせてしまうと、シャシーの動きとのバランスに違和感を覚えますし、扱いにくさが増してしまいます。 で、その点では、デミオ同様にATとの組み合わせが実にいいです。実に。MTは、その点では気を遣うかな。 今回は、18インチ+6MT+4WD、18インチ+6AT+4WD、16インチ+6AT+2WDの3モデルをテストドライブしましたが、このプラットフォームに対して、あれだけの大径タイヤをよく抑え込みましたね、といった感がありまして……、っ