#1123 分解して分かった、iPhone4Sと5で異なっていた、その設計方法の違い。

 まだまだ、iPhoneの分解・修理は続きます。でも、今回は、iPhone4S。知人が使わなくなったからと譲ってくれた個体ですが、バッテリーが終焉を迎えていたので交換しなければと探したところ、カナダのショップ送料込みで544円ってのを見つけて発注。ま、安いから届かなくても仕方ないかなと思いつつもそのことをすっかりと忘れていたところに本日到着となりました。ちなみに発注は3月2日ですから到着まで1か月以上かかり、さらに、発送元はカナダではなく香港でしたから、なにやら怪しさがありましたが、ま、交換してみることにしました。
 5cは、もはやお手本なしに分解できますが、4Sははじめてなので、少しだけ緊張しました。で、分解して分かったのですが、両者には設計に対するアプローチといいましょうか、根本的な違いがありました。簡単にいうと、4Sはバッテリー交換が楽、5は表ガラス面の交換が楽ということ。4S時代までのバッテリーは、当時の性能から交換するものと捉えられていたようで、ガラス面交換よりもしやすくなっています。一方の5では、バッテリー性能がアップし、交換頻度も少ないと捉え、相対的にガラス面の修理が多くなると判断して、設計された、と。なるほどね、なるほど。Applecare系の内容が変わったのも、たしかこの時期でしたっけね。
 ただ、そもそも分解しやすさという面では、4Sのほうが考えられているのかなとも感じました。というのも、4Sは、分解の第一段階が実に簡単。下側の星ネジを外して、裏面をスライドさせるだけ(左の写真)で、まさに、フタという感覚で取り外して、内部へとアクセスすることができます。一方の5は、フタという概念はなく、外すにしても裏面ではなく表面であり、しかも配線がつながったままゆえに、外すために緊張を強いられますから。
 無事にバッテリー交換を終えた4Sは、いまのところ、なんら問題はなく。バッテリーの減りも平均的。あとは、燃え出さないことだけを祈るのみでしょうか。

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