投稿

#1461 時代が、日本が、車が、企画が、オモシロイ、カローラvsサニー。

イメージ
  #1450 にて紹介しました、三栄書房の歴代カローラのすべて、ですが、このサイトからのリンクを通じて購入していただいた方がおりまして、おかげさまで1冊あたり36円(1200円の3%)分のポイントをいただきました。感謝いたします。えっと、ま、その、アフィリエイトってやつですな。  さて、そのシリーズで、今度はカローラvsサニーが出版されましたが、前回のカローラでの執筆が、編集部のリクエストレベルになんとか引っかかったようで、再びの執筆依頼をいただき、執筆。ありがたいことです、はい。で、なぜに、いまさらにカローラvsサニーなのか、と思いきや、執筆にあたって振り返るとおもしろいんですね、両車。といいますか、あの時代。この本は、それを上手く構成していまして、ま、具体的にいいますと、vsという斬り方によって、両モデルの深さたるスゴサを、ま、極端な言い方をしますとね、あの頃の日本は良かった(凄かった)、いやいや、あの頃の日本車はおもしろかったよねという、感慨に浸らせてくれます。  自分が執筆したのは、日産がロータリーエンジンにチャレンジしていた頃の話と、サニートラックの話なんですが、いずれも、あの頃だから許されたといいましょうか、立ち上がった企画であり、やっぱりですね、いい時代だったんだなぁということを感じます。実のところ、サニートラックも日産のロータリーエンジンの話も、自分が3、4歳の頃のことですから、リアルタイムな話ではなく、後から知ったことであり、また、今回の執筆において改めて調べたこともあったのですが、そんな過程も実に愉しさがありました。ま、これも取材といいましょうか、執筆たる醍醐味ですな。その中でもやっぱりですね、先輩方々の執筆、取材が、すこぶるオモシロイ。参考にと、あれこれと読み解いていくとですね、昨今のクルマのような語るべきポイントが少なくなったモデルとは異なり、未完成も味もあふれていたモデルだったこともありましょうが、それにしても、観点が違うといいましょうか、ジャーナリスト的な視点が深いし、それがおもしろさといいましょうか、クルマ好きにはたまらない表現となっていまして、仕事であることを忘れて、読みふけてしまう始末。何でしょうかね、この、おもしろさというか、違いは。  というわけで、そんな昔の誌面を用いながら、表紙に謳われている"凄さ&quo

#1460 雪は積もったのに、タイヤが届いていないから、自宅待機だった話。

イメージ
 東京にも雪が降り、積もったあの日……、と書き出したものの、はて、何をまとめに書いたんだか、思い出せず。そうなんです、ここ、一度、書きあげて、アップして、修正したんですが、操作を誤って消し去りました。というわけで、書き直しています。  もちろん、高尾にも雪は降り、そして積もりました。で、当日はそのままに気温が上がらなかったこと、翌日は晴れたものの積もった雪によって冷蔵庫状態でしたから、翌々日の朝になっても、雪はこのぐらい残っていました(写真:撮影前に中途半端に雪をどけてしまっていますが)。といってもですね、この駐車場、一日中陽が当たる場所でして、クルマを停めておくことを考えると、できれば選びたくない、ってな条件の駐車場。そこで、この状態でした。  さて、雪といえば、スノードライブですが、今シーズンは、フィエスタではなく、ジムニーで愉しもうと企んでいます。グランドチェロキーでも愉しんでいましたけど、あの人ですね、ハイレンジではFR寄りのセッティングとなっていて、滑ってから、その回転差で油圧ポンプを回して、クラッチを繋ぐものでね、そう、タイムラグがあるのと、トルクがデカイので、回転差が大きい時、突然に、ドカンと繋ぐもんですから、つまりですね、あのですね、挙動が読めるようで、読めるんですが、車重がありますから、コワイところもありました。なので、実は、出掛けるにわずかに消極的なところもありました。  ま、思うにですね、やっぱりですね、パートタイムなわけですよ、確実なのは。そう常々感じてきましたが、グランドチェロキーに悪くて、それも公には言えずでした。って、ちなみに、グランドチェロキーはローレンジにシフトすると、センターデフロック、いわゆるパートタイム4WD状態になるんですが、ローレンジで街中や高速を走るわけにもいきませんしね。って、ここで語っているグランドチェロキーは、2世代目のWJ型で、V8エンジン搭載モデルに組み合わされていたクォドラ……、なんだっけか、いやいや、覚えています、ちゃんと、そうクォドラドライブの話ですが。  えっと、前に書いた時はグランドチェロキー話はしていないように記憶していますが、ま、いいや。というわけで、今年のスノードライブ用のタイヤ、発注しました。こういった仕事をしていても、といいますか、しているからこそ、身銭を切ってタイヤを選びますが、い

#1459 あれ、ずいぶんと良くなっているじゃん、トヨタ・ハチロク。

イメージ
 さて、ハチロクです。ここのところランドクルーザーの原稿に追われていますので、なんだか、トヨタ三昧って感じです。そういえば、今週にはトヨタでも販売される新型車の試乗会もありますし。あれ、ひょっとしてと振り返ってみると、今年はトヨタ系のクルマについての執筆やらが、いちばん多いような気もしますが。ということで、トヨタ車と自分について振り返ってみますと……、って、トヨタ車に乗ったことが……、いや、大丈夫ですよ、ランドクルーザーに乗っていたことがありますから。  さてはて、ハチロクの話です。ハチロクなのに、なぜか4x4magazineでの仕事。オフロードを走らせるってわけでもないですし、FRスポーツカーのお勉強をしましょうって企画でもありません。試乗記事を紹介する企画があるんです、はい。で、ハチロク。早いものでデビューから5年目を迎えていたようで、今年の夏、大改良といえるマイナーチェンジを行いました。で、ハチロク。これがですね、実に良くなっていておりましてね、驚きましたよ。  試乗したのはハイパフォーマンス仕様ではないGTリミテッドのMTでしたが、エンジンフィールがですね、パワーアップを果たしたっていうから、過激さを先に感じるかと思ったらば、これがですね、かなりジェントルな仕立てになっていまして、つまり扱いやすい。とっても扱いやすくなっていた。アクセルを踏んだ際のレスポンスもかなり極められていましてね、って、レスポンスが良くなっているだけではなくって、踏み込み量に対してきめ細やかなレスポンスとトルクを提供してくれまして、これ、扱いやすさに繋がっています。  で、シャシーはですね、これがまた良かった。特に好印象だったのは微舵角におけるグリップ感。パワーステアリングのアシスト量の変化もあってのことなんですが、それにしても、オンセンターからの繋がりが美しい。違和感を覚えさせるようなクイックを感じさせることなく、クイックに、そしてグイグイと曲がっていく。ま、そんなシーンでのグリップ力はいうまでもなく十二分。って、今回はクローズドコースでの試乗ではなかったので、限界までは達する前の話ですが。  さらにですね、そんなジェントルテイストに倣うかのように、乗り心地もすこぶるいい。とにもかくにも、どんなシーンでも、215/45R17というタイヤサイズを、暴れさせない、ばたつかせない、

#1458 内容を充実させたリーズナブル感をアピールした、パサートの商品改良。

イメージ
 守りに入っていちゃいかんとばかりに、インポーターが攻勢に出ていることが印象に残る、昨今。#1457で、プジョー・シトロエン・ジャポンのディーゼル戦略について触れましたが、今日は、VWからパサート商品強化の知らせが届きました。って、今年に入ってからのVWは、春先にゴルフやポロの価格を下げるというアプローチを行い、秋にはフェイスリフトしたビートルを導入するなど、そこには来年へと勢いをつけようとしている感が伺えます。で、パサート。現行型は、そのいい人そうには見えないようなテイストもあってか、目立つ、つまり、やたらと見かけるような気がします。そもそもパサートに対しては、内容の割に安いというリーズナブル感があるモデルであり、現行型については、 #1195 で褒め、 #1278 で褒め称え、 #1279 で低燃費もアドバンテージだと記しています。これからの熟成も期待されますし、ま、価格を含めたベンチマーク的なモデルである、つまりは、売れていいモデルだと捉えています。  さて、今回の日本仕様における変更ですが、これがですね、ま、日本向けらしい仕様と言いましょうか、そのラインナップに、今後のVWの戦略が見えたような気がします。この価格帯といいましょうか、Dセグのモデルは、見かけの安さよりも、装備を充実させたほうが売り上げに繋がるようで、メルセデスベンツにしても、BMWにしても、ここのところ、大幅に価格帯を上昇させています。ま、それでも、お客さんがついてくるんですね、あの価格帯は。いやはや、いやはや。ただ、あまりに急激なアップだったもんですから、さすがに置いていかれてしまうお客さんもいるようで、ちょっと待てよとばかりに、以前の価格帯で手に入るモデルを設定。そんな中にあって、パサートはリーズナブル感がさらに際立ってきたように捉えていました。  しかし、今回の改良で、ボトムに手を加えることなく、いわゆる売れ筋グレードの内容を充実させて、さらにその価格をアップさせるという手法に出てきました。具体的には、コンフォートラインをエレガントラインと名称変更して、ランプ系にLEDを採用して、アルカンターラ&レザーのコンビシートやらそのほかを標準装備して、20万円アップの379万9000円(セダン)にしたと。ま、内容を考えると割高感はないのかもしれませんが、ボトムのトレンドラインが329万円(セ

#1457 ディーゼル導入は大正解だと感じた、フェイスリフト版シトロエンC4ピカソ。

イメージ
 それは突然に、というか、戦略的にアナウンスされました。そうです、 #1431 にて書きました、フェイスリフトを受けたシトロエンC4ピカソシリーズにディーゼルエンジン搭載モデルが追加されるってな話。導入は来春予定だそうで、先に特別仕様車として200台を導入するとか。  プジョー・シトロエン・ジャポンもディーゼルエンジン攻勢へと打って出ましたが、 #1406 にて書きましたように308ディーゼルはヨシダイチオシですからして、このC4ピカソへの期待もそりゃ大きくなります。といいますかね、たぶん、いいんですよ、これ。いや、悪いわけはないんですよ。ただ、2.0Lのみというのが残念。いわゆるパワー感には届かなくても、1.6Lのあの十二分な極太トルクと、あの滑らかたるフィーリングをもってすれば、十分を感じ取れるはずでして……、って、乗っていませんから分かりませんけどね。というわけで、残念。  残念といえば、MTがないことも残念。いや、日本市場を考え、まずは抑えるべきところを抑えるというスタンスからすれば、正しい戦略なんですが、個人的に残念。1.6L(ディーゼル)+MTの組み合わせなんかあれば、それこそ、話題を振りまくことできる……、といっても、絶対的な台数にはならないでしょうから、稼ぎとしての数値に現れない、プロモーションとなることを承知の上とはなりますが。ただ、勝手に妄想するのにですね、50台もしくは100台といった台数で限定発売したらば、後々、とんでもない高値で取引される仕様になることは確実。アンチ国産ミニバンな人の好みって、実のところ、そのあたりにありますから。ちなみに、日本仕様のタイヤサイズはすべて17インチになるそうで、硬さが気になりますが、調べたところ、2.0Lディーゼル仕様はこの17インチが標準となっているようなので、それなりに整えられていることを期待しましょうかね。  そうそう、そんなんでシトロエンを調べていたらですね、新しいC3もあれこれと目にしたんですが、やっぱりですね、いい。とってもいい。これぞ遊び心といわんばかりのデザインは、インテリアにまでバランスされて、もちろん、ボディカラーやらのバリエーションにまでしっかりと展開しています。そうなんですね、言い訳が見当たらない。メインカラーとなっているホワイトのボディに赤いルーフって組み合わせが刺激的なんです

#1456 ちまたに氾濫する丸ゴシック、あまり好みではないんです、ってな話。

イメージ
 果たして、スマートフォンやらタブレットは、カーナビゲーションの代わりになるのか、なっていくのか、いや、なれるのか。カーナビに限らず、クルマに搭載されるにあたっては、その機能性とは直接に関係ないような……、たとえば、時に高温だったり、陽にさらし続けられるという、車内の悪条件に対処できるようなポテンシャルが与えられています。つまりですね、それが想定されていないデバイスにおいては、クルマ専用として使うことはなかなか難しいという側面があります。たとえば、新機種に変えてiPhoneが余ったからとドライブレコーダーに利用しようにも、実は常に録画し続けることは、発熱の面から困難というわけですな。  以前、車内のコンピュータ関係の設計に携わっている方とお話をした時に、コンピュータ処理の半分近くはエラー訂正であり、また、その配置にしても、何かが車内に転がって(たとえば携帯電話やスマートフォンやら)も、なんら影響を与えないところまで確認していると、教えてもらいました。そうなんですね、クルマってのは、エラーが起きました、だから停止します、ってワケにはいきませんから。というわけで、スマートフォンやらタブレットは、カーナビゲーションの代わりにはなり切れません。しかし、ある程度の代用にはなりますな。そんな先を見越してか、トゥインゴには、標準でスマートフォンサポートが付いていましたっけ(写真上)。  さて、本題。とはいっても、スマートフォンやらタブレット向けのナビゲーションシステムも、代用たる期待から、進化を続けています。ま、もはや、物理的スイッチとタフさ以外は、十分、代用できるといった仕上がりを見せています。といいますかね、やっぱり安価で利用できることも相まって、加速しているような気すらしますな。で、そんなナビゲーションアプリのひとつである、MapFan(写真下、iTunes Storeへ→ ■ )が大幅な改良を果たして、登場しました。あれ、少し前に変わらなかったけか、と思いきや、ま、再度の大改良となったようで。アプリケーションは無料、機能を利用するに有料というスタイルは、以前と変わっていませんが、今回の大改良を記念して、今ならば、365日チケットを大幅値下げ中として提供。それは、通常3600円のところ、96%オフとなる120円から提供を開始し、だんだんと割引率を上げていくというもの

#1455 運転しても、眺めていても、ひたすらに愉しい、ルノー・トゥインゴ。

イメージ
 トゥインゴです、ルノーのトゥインゴ。ただ、ヨシダ的なロングドライブではなく、ちょっと撮影で使いました程度ですので、じっくりとはインプレッションしていません。が、 #1418 で語りましたように、とにもかくにも愉しいのひとことに尽きます。それは、MINIに表現された愉しさとはまたちょっと違うものでもあり、でも、大枠においては共通項にもなっているという愉しさですな。  とにかくですね、このシャシーの粘りったら、これぞ粘ると言わんばかりの粘りよう。その安定性たるや、ハイレベルで、ドライバーを含め、乗員に安心感を与えてくれるもの。唐突なアライメント変化など見せません。それでいながら、RRたる操縦性に長けている。クイック気味に仕立てられてはいるんですが、ここにも唐突感がなく、コーナーでは少し深めにロールさせるあたりなど、対話性がトニモカクニモ豊かで、うっとりといった感にあふれています。乗り心地は、重量バランスもあってのことでしょうかね、上屋にもう少し重しを載せたいと感じるような硬さがありますが、ストローク量豊かなシャシーフィールによって、そんなのまったく気になりません。  で、そんな愉しさ、軽快感、スポーティさを助長してくれるのが、0.9Lターボエンジンとシングルクラッチ式2ペダルMT。とにかくですね、低回転域でのトルクが太くてですね、そこには扱いやすさと頼もしさがあります。そう、結果、スポーティ。高回転まで刺激的には回りませんが、これで十二分なのではないでしょうか、といわんばかりのトルクバンドも相まって、好印象。ちなみにですね、ショートホイールベースやら重量配分やらによるピッチングが懸念されますが、って、ありますが、あるんですが、不安にさせるレベルには届いていませんし、それどころか、速度を上げていくと、何か? と言わんばかりのフラット感を見せるんですね、これには驚きました。そんな速度域でのコーナリングは、言うまでもなく、とんでもなく安定していましてね、そこに深い、深い、深い、深い、対話性もあるんもんですから、もう、感激といった感じ。まさに脱帽ですな。  そんなトゥインゴを返却した後、フィエスタに乗ったらどう感じるかと自ら興味津々でしたが、意外にも、フィエスタのまとまりの良さに感心し、フィエスタの良さを改めて感じた次第。特にシートの作り方や、シャシーへのコストの掛