#1455 運転しても、眺めていても、ひたすらに愉しい、ルノー・トゥインゴ。

 トゥインゴです、ルノーのトゥインゴ。ただ、ヨシダ的なロングドライブではなく、ちょっと撮影で使いました程度ですので、じっくりとはインプレッションしていません。が、#1418で語りましたように、とにもかくにも愉しいのひとことに尽きます。それは、MINIに表現された愉しさとはまたちょっと違うものでもあり、でも、大枠においては共通項にもなっているという愉しさですな。
 とにかくですね、このシャシーの粘りったら、これぞ粘ると言わんばかりの粘りよう。その安定性たるや、ハイレベルで、ドライバーを含め、乗員に安心感を与えてくれるもの。唐突なアライメント変化など見せません。それでいながら、RRたる操縦性に長けている。クイック気味に仕立てられてはいるんですが、ここにも唐突感がなく、コーナーでは少し深めにロールさせるあたりなど、対話性がトニモカクニモ豊かで、うっとりといった感にあふれています。乗り心地は、重量バランスもあってのことでしょうかね、上屋にもう少し重しを載せたいと感じるような硬さがありますが、ストローク量豊かなシャシーフィールによって、そんなのまったく気になりません。
 で、そんな愉しさ、軽快感、スポーティさを助長してくれるのが、0.9Lターボエンジンとシングルクラッチ式2ペダルMT。とにかくですね、低回転域でのトルクが太くてですね、そこには扱いやすさと頼もしさがあります。そう、結果、スポーティ。高回転まで刺激的には回りませんが、これで十二分なのではないでしょうか、といわんばかりのトルクバンドも相まって、好印象。ちなみにですね、ショートホイールベースやら重量配分やらによるピッチングが懸念されますが、って、ありますが、あるんですが、不安にさせるレベルには届いていませんし、それどころか、速度を上げていくと、何か? と言わんばかりのフラット感を見せるんですね、これには驚きました。そんな速度域でのコーナリングは、言うまでもなく、とんでもなく安定していましてね、そこに深い、深い、深い、深い、対話性もあるんもんですから、もう、感激といった感じ。まさに脱帽ですな。
 そんなトゥインゴを返却した後、フィエスタに乗ったらどう感じるかと自ら興味津々でしたが、意外にも、フィエスタのまとまりの良さに感心し、フィエスタの良さを改めて感じた次第。特にシートの作り方や、シャシーへのコストの掛け方に、感心しました。もちろん、思いましたよ、自分のクルマ、フィエスタではなく、トゥインゴにしておくべきではなかったか、と。そして、クルマとしての愉しさがあふれていること、その仕立てのバランスから、カーオブザイヤーで投票が許されたならば、きっと6点を入れていただろうこと、を。しかしですね、いまさらに、どちらを選ぶか、と訊かれたら、その回答は、なんともかんとも難しいですが、どうだろう、愉しさといった点からトゥインゴかな。いや、バランスの良さから、フィエスタかな。即答できません。

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