#1920 いちょうに見とれていたら、ついつい見落としてしまった、千駄ヶ谷の冨士塚の話。
2度目となる、東京は千駄ケ谷にある鳩森八幡神社側を歩いていたのですが、なんとそこには千駄ヶ谷の冨士塚があることを、今回、知りました。この冨士塚は都内のどこかにあるのは知っていましたが、それがいったいどこにあるのか、分からないままでおりました。もちろん、昔の会社の方々に訊けばいいだけの話ではあるんですが、してきませんでした、なんていうんでしょうかね、ちょいと気になりつつも、思い出すまでもなく、あそこは一体どこなんだろうなぁ、的なニュアンスで捉えていました。上の写真は、前回撮影したものなので、その主体は、ど真ん中にあるいちょうの木としていました。もちろん、かなり大きさのある樹木だったのでサイズ感を写真に写し込むには難しさがあったのですが……、って、そのいちょうの右側にその冨士塚がありました。高さにして6m程度ですが、そもそも、ここに積まれている岩系は、一部は富士山に存在していた岩だったそうで、わざわざ運んできたことを考えると、少々感慨深くもなってきます。まぁ、最近、持ち出したとも考えられませんしね。
あらたに最近集められたイラストを眺めていると、その看板そのものに用いられた色合いには新しく色を重ねていますし、たしか、登山用に用意された道も、登りも降りもこんな雰囲気となっていました。そして、肩書きとしては、東京都指定の有形民俗文化財「千駄ヶ谷の冨士塚」を得ていますが、これが、はたして昔からあったような、なかったような、よく覚えておりません。ちなみに、この富士塚が完成したのは江戸時代だったとか。途中、関東大震災を機に作り直されていますが、この地に、これだけの岩場を作り上げるのはたいへんだったろうなぁと、思わせてくれます。そして、新しいお客さんを呼び寄せている姿を目にすると、この冨士塚は、時代が経過すればするほどに、その価値を高めてきているような気もしてきました。