#1621 2019年次RJCカー オブ ザ イヤー最終選考会で感じた、あれやこれや。

 早いもので、今年もRJCカー オブ ザ イヤー最終選考会が行われる時期となりました。ほんと、早いものでして、先々月ぐらいに行われたような感じでいますが、あれからもう1年が経過していたんですな、ほんと早いものです。さて、その結果は、以下のとおりとなりました。

 2019年次RJCカー オブ ザ イヤー
  RJCカー オブ ザ イヤー       三菱 エクリプスクロス
  RJCカー オブ ザ イヤー・インポート BMW X2
  RJCテクノロジー オブ ザ イヤー   日産 e-POWER(セレナ搭載)
  RJC特別賞             ホンダ N-VAN


 三菱のエクリプスクロスは、ここでも散々に書いていますが、操縦性の素晴らしさを評価する一方で、リアシートにおける乗り心地にあと少しが残っている点は実に惜しい。しかし、速度域を上げた際のドライバビリティを知ると、あまり気にならなくなりますから、頭ごなしにこのモデルを否定はできません。できませんどころか、さらにその操縦性を深く探っていくと、S-AWCとて無理矢理に修正して理想の走りへ導いているのではなく、その条件下、つまりドライバーの意図をくみ取った制御をしており、ひたすら感心を覚えます。下手なドライビングにはフォローというアシストで対応し、上手いドライビングにはそれを強調する制御を行い、その加減に拍手喝采といった感じ。こうした、クルマがドライビングを教えてくれるといった対話性まである国産車は珍しいのでは? と感じ、自身はこのモデルを高く評価しています(なんて話は#1616に記しました)。ちなみに国産モデルでは、個人的にはCX-8も同じぐらいに高く評価しています。CX-5/8は、このクラスのベンチマークたるハンドリングをもったモデルであり、そう捉えると、どちらが選ばれたとしてもおかしくなかったと思っております。
 輸入車はボルボV60、XC40の仕上がりに、個人的には特にXC40のパフォーマンス、仕立て方に感心しておりました。セグメント比較をすると、BMW X2が、SUV系列どおし、Cセグどおしとなり、ライバルになります。ですから、ハラハラドキドキしながら開票を見つめていました。で、結果は、X2に。ちなみに、このモデルへの評価は周囲(選考委員)の話を聞いたところ、最終選考会でさらに高まった気がしています。いや、そもそも低くはなかったんですけどね。当初、このX2は、導入時期の都合から広報車として用意されていたのは2.0Lを搭載したxDrive20i Mスポーツのみ。ところが最終選考会に、1.5Lを搭載したFFモデルsDrive18i Mスポーツ(写真のブルーの車両)の登録が間に合いまして、試乗する機会を得ました。そもそものX2に対するポテンシャルは理解していましたが、X2に与えられていた懐の深さといいましょうか、素性が、sDrive18iでダイレクトに感じられましてね。フロントは軽いし、FFでも十分だし、比較すると軽快感が印象的でしたから。そうした視点から一方xDrive20iを眺めてみると、素性のいい素材を、さらにいい仕立てにしたといったアッパークラス感が作り込まれており、もはやうっとり。ただ、個人的にはXC40の大らかさと新しさに感激していましたから、X2との横並びに比較してしまうことにナンセンスを感じましたが、ま、得点は付けなければなりません……。で、結果はX2が選ばれましたが、個人的にはXC40が選ばれてもおかしくなかったと思っています。あ、まだ、COTYがありますから、あちらでどのように評価されるか、個人的には注目しています。
 とまぁ、見方を変えるだけで、その評価は大きく変わるものです。さて、来年はどうなるのでしょうかね。特に輸入車は、BMW3シリーズ、ボルボS60と、スタンダードモデルが並びますから……。って、あれ、また、BMWとボルボ? ……、……。

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