#1602 さらに良くなった最新型MINIと、愛車フィエスタを比較した、話。
早いもので、BMWに移ってからのMINIの３世代目モデルも、もう、マイナーチェンジだそうで。というわけで、早々に日本に上陸を果たし、プレス試乗会が行われたので、その話を。そもそも、現行型MINIに関しては、BMWフルオリジナルになったこともあって、わりと大絶賛していました。実のところ、フィエスタよりもMINI ONEが欲しかったりもしました。ただ、#1583で書きましたが、ごく最近デビューした欧州Bセグモデルからはもはやベーシック感が消え去り、言葉は嫌いですが、プレミアム感まで出て来ていまして、最近といえば、最近デビューしたばかりのMINIですら、そこに古さを感じていました。もちろん、BMWもそんなこと分かっていますから、さて、マイナーチェンジでどう変わるんだろうかってのは、ファンとしてとても興味深く思っていました。と、まだまだ前置きは続く。今回の試乗会へ行くのに、フィエスタで出掛けることにしました。以前、タイヤを指定空気圧を整えたって話をしましたが、リアだけは高いままでしたので、リアも整えましてね。つまり、走りをチェックしたいところもあって、フィエスタで出掛けました。いや、恐れてはいましたよ、MINIの仕上がりのあまりの良さに、帰路、フィエスタの悪いところばかりが目に付くのではないか、って。なんてあれこれを思いつつ出掛けたものの、現場への到着が遅かったもので、残っていたのはクーパーＳ（先着順なもので）。最近のクーパーＳはコンフォートな乗り味まで手に入れていますから、ますます、フィエスタとの差を感じるのではないかと恐れおののきつつの試乗となりました。
そうなると、帰路ですよ、帰路。フィエスタと否が応でも比較することになります。なりますが、これがですね、フィエスタの乗り味を納得できた。実は、すでに往路で感じていたのですが、リアタイヤの空気圧を落としてから、路面追従性が一気に高まりましてね、それこそアンジュレーションで気持ちいいの、なんのって、という動きをしてくれます。リアは、トーションビーム式なんですけどね。ま、このあたりは、欧州車の不可思議といいましょうか、得意としているところですな。ただですね、やっぱり、設計が古いこともあって（デビューは08年）、唐突な入力に対してはトタン、コトンが出てくる。懐は深いんですけどね、やはり、195/45R16サイズのタイヤを躾け切れていないといった感じ。そうなんですね、しなやかさという絶対値があるならば、それはどこまで微分できるかってことになるのかな、ま、そうだったとしたら、よりきめ細やかなのは、もちろんMINIのほう。だた、あちらは400万円近いクーパーＳ。でも、フィエスタは当時の車両販売価格は236万円。、きめ細やかさは劣っていても、それなりの質感には届いており、ボディ剛性やハンドリングフィール含めて、バランスが取れているといった感じ。つまり、不満にはまったく感じませんでした。これはちょっと自分でも驚きだったことですな。というわけで、いいです、最新のMINI（３ドアと５ドアとコンバーチブルと）、と、日本最終型フォード・フィエスタ。あ、考え方を変えるとですね、中古車で100万円を切って、このクオリティが手に入るならば、フィエスタ、お買い得だと思います。ま、メンテナンスやらは、あれですけど。
