#1539 突然、偶然の出会いが肝心だったりする、ヨシダ的ジャム作り。

  感心されるのですが、感心されるほどのことでもないと、思っていることがあります。ジャム作り。難しくないですし、なにせ手間掛からないですし。といいますか、一度、自分で作ると、もはや市販品では満足できない、だから、作っている……、ただ、それだけのことです。以前にも書きましたが、そんなジャム作りも、すっかり、コストパフォーマンスも含めて、果物にこだわるようになりました。で、たどり着いたのが、杏と夏みかん。この2つはお分けした方から大絶賛をいただいたほどで、自分でいうのもなんですが、このまま販売できるんじゃないかというほどの仕上がり。とはいっても、特別なことはしていませんから、まぁ、素材がいいだけって話もありますが。
 さて、そんなジャム作りで肝心なのは、素材である果物をいかに安く手に入れられるか。言い方はあれですが、どうせジャムにしてしまうのですから、見栄えはどうでもいいですし、多少、味が悪かろうが、ちょっとしたあれこれで調整できます。いや、もちろん、見た目が美しい果実でもできますよ、できますけど、それって、高価でして、とんでもなく高いジャムになってしまいますから、まぁ、自分用としては不適。というわけで、いわゆるハブキもの、B級品の果実が、必要となるわけですが、これが縁といいましょうか、出会えるタイミングが大切でして、なかなか難しいものがあります。
 今年は夏みかんを手に入れられなかったので、杏で勝負しようと待ち構えていました。ちなみに杏の実が収穫されるのは、この6月下旬から7月上旬で、とても短い。で、ここのところ、出会いを求めて、どこをさまようかを考えたりして、落ち着かなかったのですが、あれこれと調べていたら、なんとなんと、なんとなんと、なんと! 今年の杏、不作だそうで。がーん。1年分のジャムを杏で作ってしまおうと考えていたほどですから、これは、強烈といえるほどの、大ショック。それでも、あちこちと探していますが、すでに今年分は完売としているところが多数で、諦めムードに……。手に入らなかったら、今年のジャムライフはもはやお先真っ暗といった感すら漂っています。まぁ、ジャムライフってなんだって感じですが、それほどに、自分の食にとって、ジャムは重要な存在となっているのです。
 ちなみに、7月はブルーベリーが収穫時期を迎えますが、実はブルーベリーのB級品を手に入れるのはほとんど不可能。なぜかといえば、そもそも、実を摘むという作業がとても面倒な上に、B品になったものって、まぁ、柔らかくなっており、保管が難しく。ですから、収穫を手伝えるようなそんな環境がないと難しいのですが、って、なくはないんですが、先に書きましたように、収穫がとてつもなく面倒でして、10kg集めようものならば、まさに1日仕事。さらに、収穫後に、残った雌しべやらを取り除く作業がえらくえらくたいへん。ま、ブルーベリーの収穫時期に桃も出て来ることもあって、桃で作っていた時期もありますが、桃は桃で人気があるもので、B級品を手に入れるには並ばなきゃならんですし、さらに、皮をむく作業がたいへんといった面倒が。それでいながら、コンポート的な単品としては美味なんですが、いわゆるジャムとして使うには水分が多くて、ちょっと使えない、と。というわけで、杏にかけていたわけです。いやー、ショック。
 あ、写真は、先日、スーパーで特売していたキウィを加工しているところ。10個以上入って100円だったもので、2袋購入。ただ、皮をむく作業はかなりたいへんでひと苦労。って、そうなんです、この手間と、出会いが、ジャム作りには、大切なんです。そして、本物を知ってしまうと、安価で売られている市販モノには手を出せなくなります。

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