#1274 ここぞと新機能を搭載してデビューした、BMW・7シリーズ。

 キャスト・スポーツへの感激ぶりから、前日にあったBMW7シリーズの試乗会のことを書くのを忘れておりました、すっかり。というわけで、新しい7シリーズです。すでに、紹介原稿も幾度か書いていますが、とにかく新技術によるトピックが多すぎて、書き切れない。紹介をあれこれして、機能をふたつも含めたら、400Wなんて文字数は簡単に埋まってしまうもの。それでいながら、トピックも優劣付けがたいというか、新技術が関わっているので落とすに落とせない。
 ボディはカーボンを多用して軽量化を果たしたことが謳われつつ、実はアルミやスチールとの接合にもトピックがありますし、2アクスル・エア・サスペンション(セルフ・レベリング機能付)は、機能名がすでに長いだけではなく、具体的な車高に触れようとすると文字数オーバーとなります。エグゼクティブ・ドライブ・プロだって、ステレオカメラによって前方の路面を検知して、電動式アクティブ・スタビライザーによって、乗り味とハンドリングをコントロールしつつ……、なんて書いたらすでに80文字。外からリモコン操作で駐車可能なリモート・コントロール・パーキングも書かねばならんと思っても、具体的にどんな駐車に対応するのかまで書けない。レーザーライト、ジェスチャーコントロール、さらには大きくなった10.2インチモニタから……、云々。
 というわけで、最新の技術、機能をこれでもかと"盛って"デビューを果たした7シリーズですが、とってもいい。それは、単純に技術や装備がということだけではなく、走りがいい。試乗したのは、新型3.0Lターボエンジンを搭載した740iのMスポーツでしたが、とっても良かった。何が良かったかといえば、分かりやすいラグジュアリィテイストと、BMWらしいスポーティさを上手くバランスさせつつ、大きく引き上げていたことでしょうか。簡単に表現しますと、トニモカクニモ、フラットライド感にあふれていまして、とことんコンフォート。それでいながら、ハンドリングはストレスを全く感じさせることなく、エンジンパワーについては低・中回転域のトルクに富み過ぎていて、文句の付けようなく。

 タイヤからのロードノイズが大きめかなと思ったものの、銘柄をチェックしたらポテンザS001。そうですか、そうでしたか、それは失礼しました、といった感じ。といいますかね、S001であの乗り心地を作り上げていたと考えると、相当なもの。路面の凹凸があるところではコトコト感が顔を出しますが、それとてシャシーでしっかりと角を取り除いていますから、全くもって不満なしレベル。だいたい、タイヤサイズは、オプションとなるフロントは245/40R20、リアは275/35R20だったりしますから、そこまで考慮しますと、もはや極上。ま、BMWのフラッグシップモデルですから、当たり前ですし、価格もオプション除いて1200万円オーバーですからして、……、……。
 デザインも、フラッグシップ感が表現されていて十分。ほかのブランドが行き過ぎ感ある中で、それらに負けないように、でも、枠を超えないというセンスがあっていいと思います。それにしても、3.0Lターボが良かった、とっても良かった。荒々しさがありながら、そう感じさせないトルク感が好印象。って、3シリーズにも搭載していたんでしたね。近々試乗会があるので、3.0Lターボについてはまた後日に。

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