#1146 変わらなかった、よくやった、インプレッサ、でも、もっと頑張れ!

 さてと、インプレッサG4、2.0i-S アイサイトのインプレッションをまとめておきましょうかね。大改良を受けた、このインプレッサのファーストインプレッションについては、#1115で書きましたが、コンフォート感を上手く作り込んでおり、そこが好印象、でも、うーむという、欲といいましょうか、モヤモヤが残りました。
 好印象は、やはりシャシーのしなやかさ。すべてがストレスなく動いていまして、そこに質感を感じ取れます。個人的には、ダンパーの動きにもう少しメリハリがあっていいのかなと思うところと、ストローク量不足的な印象のある底付き感やらに、あと少しを感じますが、まぁ、あくまでも、あと少しって話ですので。
 で、前回、テストできなかったワインディングと高速シーンですが、やはりこれらシーンの走りにアドバンテージがありました。つまり、とてもいい。ステアリングギア比のクイック化もたんにスポーティを演出したものというよりは、そのシャシーの動きに見合ったものを用意したといった感があり、好印象。とにかくワインディングでの安定感は格別でして、しなやかになった分、荷重移動も感じやすくなり、フロントに移したままに、コーナーへ入っていくと、グイグイとインをついていきます。そこに、レヴォーグ的な演出された感はなく、先ほどのステアリングギア比も相まって、極自然。タイヤも4輪でしっかりとグリップしており、アクセルを踏んでいっても不安がありませぬ。
 まぁ、スバルが求めていた走りってのが、ひとつ完成しました、どうですか? と言われているような気がしたほど。ただですね、と、またも逆接を使いますが、このスイートスポットが出てくるのは、このシーンのみ。逆にいえば、どうしてここだけ、こんなに質感と走りとがハイレベルになるのかが不思議なくらい。あ、あれだ、ダンパーとバネの設定が、あるシーンだけピタリと合う、そんな印象に近いか。
 で、考えるに、ある程度のレベルへと到達したら、次の課題が見えてきたって感じなのかな。たぶん、もっと真っすぐ走らせる必要があるんでしょうな。そう、あれこれの剛性の話。ってのは、この直後、MINIに乗って、見えてきました。
 ということで、まとめとしては、やっぱり、よくやった、インプレッサ、でも、もっと頑張れ! なのです。

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