#1068 クルマとしての完成度、やんちゃたる演出、すべて完璧なフォード・フィエスタ。

 振り替えてみると、ほぼ1年前のことでした。フォードの新型フィエスタに初めて乗ったのは。で、その1年後にようやく借り出して、ロングドライブをする機会を得ました。フィエスタの素性については#726にて語っていますので、そちらをご参照いただくこととして、今回は、それ以外のシーンについて感じたことあれこれを書きましょうか。
 やっぱりですね、ヤンチャぶりが、良くも悪くもキャラクターになっています。分かりやすいところでは、ステアリングのクイック感と、エンジンの初期のレスポンスでしょうか。スポーティさを作り上げているので、おっとり運転をする際には、少々気になります。ただ、ステアリングのクイック感とタイヤのグリップ感は上手くバランスされていますから、不満があるかといえば、そういう話ではなかったりします。って、それぐらいかな。気になったのは。ブレーキフィーリングやら、エンジンのトルクの表現方法やら、秀逸であることは変わりありませんでしたし。トランスミッションのダイレクト感も好印象だし。
 ウィークポイント? 強いてピックアップすると、ブレーキダストぐらいでしょうか。スタンダードモデルでここまでダストが出てくるクルマは、久しぶりのこと。50kmほど走っただけで、ホイールの掃除をしたくなります。あとは、燃費も、イマドキのこの手の輸入車と比較すると、いいほうではありません。しかし、以前のように悪いわけではなく、クルマの走り、キャラクターを考えると、不満にはならないはずです。とにかくスポーティだし、とにかく、オモシロイですから。
 と、ここで疑問となるのは、そんなにいいクルマなのに、どうしてヨシダリストに載らなかったのか。実はあえて触れてきませんでしたが、これがですね、とても単純。クルマとして、走行性能、装備やら含めて、いちばんと思えるほどにいいんですが、どうしてもフロントマスクデザイン、あの切れ長感を強調したヘッドランプデザインが好みではなくっって……。こればっかりは、どうしようもありませんでした。すみませぬ。

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