#1056 デミオに感じたあれこれと、マツダがデミオに込めたあれこれ。

 #1046にて書いたこと、書き切れなかったこと、デミオに感じたあれやこれやについて、開発の方と話す機会がありましたので、それを書いておきましょうかね。
 まず、タイヤのグリップ感についてですが、やはり、低燃費性能を狙ったがゆえにフィーリングとしては弱いシーンがあるとのことで、そのことは承知されてました。ただ、タイヤのグリップ力については、もちろん、それなりのグリップに耐えられるようにしてはあるそうですが、強く印象に残ったグリップ力は、サスペンションのポテンシャルによって作り上げていた、とそうで。そうか、そういうことか、なるほどね。で、この15インチタイヤは実はガソリンモデル専用に開発したもので、ディーゼルは16インチでセッティングしていたとのこと。しかし、装着してみたところ15インチとのバランスが予想以上によかったとのことで、こういう結果にうんぬんかんぬん。ちなみにですね、ディーゼルエンジン搭載モデルならば、バネ、ダンパーは共通としているので、装備に魅力のある16インチ仕様を購入して、15インチ(純正ね)に履き替えることで、15インチたるフィーリングを手に入れられるとのこと。ただ、実はタイヤの動きに対する余裕代を変えているようで、……、云々云々。
 あとは、なんだっけか。あ、えっと、ヨシダ大絶賛だったシートポジションについては、マツダ車として過去最高を作り上げているそうです。これまで積み上げてきたあれこれを、すべてフィードバックして作り上げたのがデミオだそうで、そういった意味合いから、アテンザやCX-5を超えてしまっている部分があるのも事実だそうで。もちろん、アテンザやCX-5も見直しされたとのことですが、骨格に関わるところあるため、調整に止まっているようです。ま、そりゃそうだ。
 えっと、これは書いたんだっけかな、書かなかったかな、極上過ぎるブレーキフィーリングについて語ったらば、マツダ車として過去最高のフィーリングになっているそうで。フィーリングのほうね、制動力ではなくって。4輪がきれいに沈み込む挙動は、やはりサスペンションのジオメトリ、つまり、リアのアンチリフトを煮詰めたところが大きいものの、パッドのチューニングも大きく影響しているそうです。
 と、関心しきり。あとは、デザインか。フロントマスクの表情は、やっぱり、豊かさをデザインしたそうで、いろいろな見方ができるように仕立てたとのこと。特にヘッドランプは、精悍さだけではなく、下のラインに柔らかさを描いているとか、あれこれ練りに練られていました。
 懇親会の1時間半、ほぼしゃべりっぱなしで、何も口に入れず、その後にあった、打ち合わせではくたびれ果てていたことはいうまでもありませぬ。
 ますます好きになりました、デミオ。

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