#1007 パサート・オールトラックの不可思議な乗り味を、少々解析。

 #1005で書きました、 VWのパサート・オールトラックですが、例の乗り味について詳細に観察してきましたので、あれこれを書いておきましょうかね。
 あのですね、やっぱりシャシーのセッティングとしては、とてもいいと思います。なんだかんだ言っても、路面のトレース性能はすこぶる高くて、それゆえのコンフォート感を上手く表現しています特にリバウンドストロークについては、コンフォート感とスポーティ感をハイバランスしており、アッパークラス感があります。
 タイヤも、よくよく観察すると、悪くはない。接地感やグリップ感は、かなりハイレベルで、ランク的にもかなりコストを掛けているフィーリングがあります。ま、このあたりは、Dセグであり、かつ、パサートの中の上級モデルという、ポジションたるあれこれかなと。
 では、先に書いた硬さはどうかといえば、良い評価はできません。やはり、速かったり、大きな入力に対して、いなしきることができていない、と。要因としては、シャシーの仕立て方って話になりますが、先にも書きましたようにシャシーは悪くない。となると、シャシーがターゲットとした作り込みと、タイヤサイズ(キャラクターも)に、違いが出てしまっているだけのこと、と。
 実際、日本仕様以外には17インチがあった(すでに過去形)ことは事実ですが、ハイプレッシャー版の2.0Lターボと17インチが組み合わされていたかは不明でして、ハイプレッシャー版は18インチが標準だったという可能性もあります。というか、ひょっとすると、そうかなと思い当たる節も。そうなです、先代、先々代のパサートのトップグレードたるV6モデルには、やはり、行き過ぎな硬さがありましたから。これ、伝統なんでしょうか。
 というわけで、個人的に、パサートは、がんばっちゃうモデルよりも、ベーシックモデルがいちばん好きだなと再認識したのでした。ちなみに、個人的なベストパサートは、先代のTSIコンフォートライン。1.8Lターボで、16インチタイヤ。こやつ、最高でした。

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