#1005 素性はいいのに、タイヤサイズが……、VW・パサートオールトラック。

 そして、さらにVW。で、パサート・オールトラック。パサートヴァリアントのリフトアップバージョンですな。振り返ってみると、2011年の東京モーターショーがワールドプレミアでして、まだ、3年しか経過していないのか。って、ベースのパサートは新型が発表されていますから、果たして、このオールトラックはどうするのでしょうかね。
 で、以前の試乗会でのテストドライブでは、いい印象は強く残っておらず……。とにかく、硬さがある。フラット感がないというよりは、硬さがある。この手のモデルでは、あまり好ましくない、硬さ。そんなイメージだけが残っていました。まぁ、考えてみると、VWは、クロスポロでも、この硬さがありますからして……、云々。ただですね、そのいずれもが、タイヤサイズ(この場合はホイールか)が起因したものであり、それは演出とも捉えられるのですが、やっぱり……、云々
 で、それを再確認しようと、借り出したところ、やっぱり、硬かった。ただそれは、シャシーを締め上げたというよりは、やはりタイヤサイズによるものであり、ゆえに、突き上げがあるとか、そういった不快感ではありません。つまり、ドタンとバタンとゴツゴツがある、硬さ。そうなんです、シャシーの仕立ては悪くないんです。ゆえに、整えられた路面では、硬さを見せることなく、むしろシャシーの躾けがとてもいいことだけが、印象に残ります。高速域ではハイレベルなスタビリティを見せつけてくれます。
 あ、ひょっとして……、と思って調べてみると、やはり標準は17インチ。たかがワンサイズ、されどワンサイズといったところでしょうか。もったいない、実にもったいない。
 ちなみにエンジンは2.0Lターボで、170ps、210psあるうちの210ps版。こうやって、ハイブーストバージョンがある場合って、たいがい、そこまで不要とか、フィーリングがとか、ついつい言いたくなるのですが、このモデルに関しては十二分。トルク感とはなんぞやは、しっかりと表現されていますし、高回転域でのパワーもしっかりとあります。いや、いいんです、これで、スポーツカーを目指してはいませんから。
 ということで、リフトアップしていながら、160mmという最低地上高を含めて、あと少しを感じてしまったのでした。

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