#903 あれはたぶん、待っていてくれたのだと思う、乗鞍岳の夕景。

 この写真だけ、別にしました。雪を被っているのが乗鞍岳です。上高地を含めた乗鞍という地域に、強い思い入れも、心苦しくなる想い出もありませんが、それなりの思い入れと、そこそこの想い出はあります。
 今回、帰路に通過しましたが、予定の時間を遙かにオーバーして能登半島を離れていますから、陽のあるうちに乗鞍を通過することはできないだろうと思っていました。ましてや、夕景に出会えるとは思ってもおらず。
 しかし、いつものポイントに着いてみれば、ご覧のような夕景にギリギリ間に合いました。白骨温泉へのルートを走っている頃にはすでに暗くなっていましたから、やはり無理かと諦めていました。しかし、乗鞍が見えるいつものポイントへ到着して、クルマから下りてこの景色を見たら、この風景。乗鞍岳が待っていてくれたと思ってしまったほど。この、まさか、という驚きもあって、そんなふうに感じたんだと思いますが。
 先日の上高地でも感じたのですが、この地には何かの縁を感じます。なんでしょう、この不可思議な想いは。あ、もちろん、この後は、乗鞍温泉でひとっ風呂。その後、車内は硫黄臭(匂いというより臭い)が漂っていましたが、翌日になっても身体から消えず……。そうそう、この温泉の匂いに、何か想い出が絡みついているのですが、何だったかを思い出せません。

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