#803 あの頃の緩さをベースにしながら、イマドキを与えた、マスタングとカマロ。

 さて、輸入車試乗会のラインナップ、最後になりますな。2台のオープンカー。フォード・マスタング(写真上・走行シーン)と、シボレー・カマロ(写真下手前)。どちらもアメリカらしさを存分に表現したモデルですが、少し前の荒々しさは随分と陰を潜めており、さらに乗りやすいクルマになっている印象を受けました。
 マスタングは、以前にも書きましたが、V8たる存在感を表面に出したことで、まさに唯一無二が分かりやすく表現されています。荒々しさに通じるような、ラフなトルクフィールを与えていますが、それをしっかりとシャシーで受け止めてくれます。やっぱり、アメリカンV8っていいよね、を感じさせつつ、イマドキの乗り味を組み合わせているとでも言いましょうかね。
 一方のカマロは、おとなしくなったというよりは、随分と万人向けになったね、といった印象を受けます。V6もまさにジェントルであって、乗りやすさがあります。といっても、やはり唯一無二たるキャラクターを見失っていません。
 まぁ、いずれにしても、この日本で誰が買うんだろうと思うところがありますが、このボディサイズにしても、エンジンパワーにしても、オープンというスタイルにしても、ゆとりたるフィーリングをベースにした、緩さあふれるもの。これは、この世代以上でないと、分からないよなぁと感じたわけですが。って、経験値の有無ではなくって、あの頃を知っているか否かってことね。

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