#797 グランドチェロキーとラングラーにあふれていたジープらしさ。

 で、メインストリームのほうのジープ。って、そういう表現は正しくないのか。販売台数はコンパスのほうが多いわけですから。デカイほうのジープとでも言いましょうか、グランドチェロキーとラングラーですな。ともに新世代のV6/3.6Lエンジンを搭載したモデルで、ここでも散々に紹介していますから、細かなことは省きましょうか。
 まぁ、両車ともジープたる乗り味がベースになっていますが、片やラグジュアリィを語り、片やタフさを謳うモデルであり、つまりその演出方法は異なっています。極端とまでは言いませんが、そう捉えてもらうといいかもしれません。では、ジープたる乗り味ってのは、何かって話になるのですが、それが色濃く表現されているのが、サスペンションフィーリングのような気がします。それはストローク量をしっかりと確保し、そこでオフロードでの路面からの強い衝撃をしっかりといなしつつ、4輪とも路面に確実に接地させるというもので、結果、オンロードではコンフォート感を作り上げています。で、シャシーがしなやかな分、荷重を移動させながらのコーナリングが愉しい。タイヤこそ、一時期はサイズだけが先走ってしまった感がありましたが、ようやくタイヤもサスペンションもバランスさせられるようになりました。こうして最新のジープに試乗すると、それを感じますし、シャシーだけではなく、エンジンや、装備、そしてスタイリングなども、リンクしていることを強く感覚えます。
 それにしても、このV6/3.6Lエンジンはとってもいいですな。軽快感とトルク感とパワー感を上手くバランスさせていますし、燃費もいい(V8/4.7L比較ね)。まぁ、負け惜しみと分かりながら、言わせてもらいますとね、吹け上がりフィーリングは、やはりV8には届いていませんけどね。

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