#745 イマイチわからない、それが実はポジションだった、ハスラー。

 で、あれですよ、ハスラー。わりとノーマークだった、スズキの新型軽乗用車。モーターショーで出品されて、ちょっと意表を突かれた感のあるクロスオーバーモデル。ほかメーカーが、軽スポーツカーを作っているなんて噂話ばかりの中、スズキは“使える”軽自動車しか作らないと明言しているがゆえに、あちらには手を出さず、こちらとなったわけで。
 そもそもは、Keiが発端となったようです。ヒップポイントとアイポイントが高く、オールマイティに使えるモデル、という視点からのKei。そんなKeiの後継になりうることも求めら、そんな要件をベースにしながら、さらにイマドキテイストを加えてハスラーを仕立てたようです。なるほどね。ですから、Keiの後継車種というわけでもなく、そこにはさらにラパンテイストまで含めたとのことで、つまりは、ブランニューモデルとなるわけです。
 その走りは、もちろん、良くも悪くも、遙かにジムニーには届いておらず、どちらかといえばワゴンR亜種といった感じです。ゆえに、悪くない。ただ、妙に街乗りを意識した感もあって、車高を上げた分のシャシーの動きにあれ? を覚えたのも事実で、緩さをもう少し与えてもいいのではないか、といった印象がありました。タイヤサイズを大きくした分、押さえ込めていないとも言えるのかな。段差があるシーンでは、バタバタが途端に顔を出しましたから。
 ただ、これがターボになると、わりとバランスしていたりするので、一概になんだかんだは言えないような気がしますな。ま、もう少しロールさせたほうがいいんでないかとか、あれこれはありますけど、これはこれでいいのではないかと思うわけです。
 ちなみに、ピンクは、ピンク過ぎない加減が受けているそうです。ホワイトのルーフと、ブラックアウトさせたボディのボトムとフェンダーと、その辺り。このピンクを選ぶのは女性だけかと思いきや、男性にも購入者がいるようです。自転車がピンクだから合わせたいやら、やっぱり、デザイナー系の人とか。そういう時代なんですな。なんだかね。

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