#740 ようやく正式に発表されたスズキのオートギアシフト(2ペダルMT)。

 さて、ようやく公式発表となりました。スズキの新型トランスミッション。あれです、2ペダルMT。東京モーターショーではトランスファーにモーターを加えるというスタイルの2ペダルMTを発表していました。空走フィーリングをモーターでフォローするというコンセプトはとてもおもしろいと思ったのですが、あちらは縦置き、つまり、採用車種を考えると、実用性の面でまだまだ。で、もう少し時間がかかるだろうなと思っていたら、来ました、こっちが。
 オートギアシフトと呼ぶらしいですが、搭載モデルをデリーオートエキスポで発表するとのことで、そうです、CVTの代わりというよりは、コストも含めたMTの代わりとしての役割“も”担っているようです。シングルクラッチは、フィーリングが……なんて話は過去になりつつあるこのタイミングでの発表ゆえに、そのフィーリングにはかなりの期待もあります。ただ、細かなことにうるさい日本のマーケットで果たしてあれこれ言われない仕上がりになっているかは少々心配。って、たぶん、ここまでCVTに特化してしまっている日本市場に持ち込むつもりがあるのか、そこもポイントではありますが。
 日本といえば、小排気量ターボ+2ペダルMTがグローバルでメインストリームになりつつある中、HVもしくはCVTが主であることを考えると、皆が向かおうとしている先は同じであっても、そのアプローチが大きく違い、そこに違和感を覚えます。そして、そんなことを考えてみると、そこからいちばん遠くにいるのがスバルなのかもしれない、なんてことも感じました。いや、善し悪しではなくって。FA、FBのブロックだとダウンサイジングは1.6Lが限界と推測されますし、CVTにあそこまで固執しているところを含めて、云々。もちろん、あれこれ先を見て動いているとは思いますし、あれこれと試しているでしょう。大丈夫でしょうけどね、もちろん。
 ただね、ルーテシアの1.2Lターボやフィエスタの1.0Lターボやら、それらの2ペダルMTに乗ると、クルマたる乗り味、乗り方は次のステップへと移行していることを、強く強く感じます。そう、強くね。未来ではなくって、もう現実になっているっていう意味での、強く、ね。

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