#615 八ヶ岳から送ることができなかった、キミに見せたいシーンの数々。

 週末と月曜日、八ヶ岳にいました。で、さきほど帰京したんですが、知人に帰宅を伝えたらば、八王子や奥多摩では、八ヶ岳の代わりにはならないのかい? と訊かれました。それは、キミはなぜにそんなに八ヶ岳なのだい? と、まさに夏目漱石のこころ調に、問われているかのようでもあり、また、嫉妬されているかのようでもありました。ただ、その回答はとても簡単で、代わりにはなりません、との表現に尽きるのですが、そこには奥多摩も八王子も代わりになる地はないというつけたしが、加えられます。つまり、それぞれに良さがあり、それぞれに代用はできません。
 もちろん、何がいいかは簡潔に文字には表現できません。ですから、それを伝えやすい手段である写真を、右に5枚ほど。お気に入りの1冊に「キミに見せたいシーンがある」というサブタイトルが付けられたムック本があるのですが、ここにアップした5枚はまさにそんなシーンばかり。こういったシーンに出会った時は、その場にいる人たちと共有しながらも、その場にいない人と共有したいという想いに駆られるものです。今回も、その場でメールに携えて送ってみれば、携帯電話の電波が届きにくい通信環境もあってエラーが続発。そして、届かないことを繰り返しているうちに気づきました。この、キミに見せたいという想いは、実は一方的になっているんじゃないかって。自分がいいと思ってたとしても、キミがいいと思うとは限らないのだと。そして、とうとう、送るのを止めてしまいました。
 さて、写真の解説をしておきましょうかね。いちばん上は、小海町高原美術館から見た朝焼けで、モーニング対応のために朝早くから準備をしている際に、外から東の空を眺めたところ。2枚目は突然に現れた夏雲(夏空)で、秋なのに少し夏に逆戻りという日の1シーン。3枚目は夜の小海町高原美術館なんですが、時間が経つに連れて、雲が薄れていき、気がつけば満天の星空になっていました。目が慣れたんじゃなくって、雲がなくなっていって星空が。4枚目は、朝の八ヶ岳と小海町高原美術館、先の朝焼けの翌日ですが、数日、いい天気が続いていました。この後、雲が広がって、一気に風景は変わりましたが、その1時間後にまた快晴へと戻りました。5枚目は夏空と秋空が組み合わさった空と浅間山。空に浮かんでいる雲も秋雲、夏雲と2種類あるように見えます。写真は爽快な風景が広がっていますが、自らは、軽トラックで賢明に走っています。
 まぁ、いうまでもなく、ここでいうシーンとは、一瞬の絵柄だけではなく、そこに流れる、そこにたどり着く、そしてそこから流れ出すシーンのこと。って、こうして言葉にすると、陳腐にチープになりますな、失敬。

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