#612 いつしか消え去った、直して使い、そして引き継ぐというスタイル。
そうそう、#611でちょっこっと写っているイスですが、これは数少ないヨシダ的コレクションのひとつで、STOKKEのバランスチェア。そもそも腰痛持ちというわけではありませんでしたが、原稿書きをする際に、その環境を整えようと手に入れたものでした。愛用して、かれこれ10年以上になるのかな。やはり本物(それまでは偽物を使っていた)は違うなぁとか、リクライニング(スイング)までは不要だったかなとか、想像以上に大きすぎたなといったファーストインプレッションは今ではすっかり忘れ去り、もはやなくてはならない存在になっています。原稿書きだけではなく、ぼけっとする時にも座ってきましたから、ファブリックに多少の汚れとスレがあり、また、一か所、設計上のマージン不足か、ヨシダの使い方なのか、背もたれを固定しているダボ&ビスに負担がかかり、ガタが出てきています。で、このたび、そのガタの修復を行いました。2度目かな。修理に掛かった費用は1本4円のダボ4本で16円、なんですが、ジョイフルホンダまでのガソリン代は8Lだから、1000円オーバーか。ま、いいんですが。
そういえば、何かで読んだのか、テレビで見たのかは忘れましたが、北欧と日本の子どもに、もし自分の自転車が壊れてしまったらどうする? という質問を投げかけた際、北欧では、皆が、お父さんに直してもらうという回答だったのに対して、日本では、皆が、自転車屋さんへ持って行くという答えだったことを、目の当たりにして、ちょっとしたショックを覚えました。まぁ、少し前に見たことですから、イマドキとは変わっているんでしょうけど、日本では直して使うという感覚が、北欧と比較してあまり強くないようです。まぁ、アメリカも、クルマをできる限り自分で直すというスタンスがあるために、細々としたパーツがあれこれと手に入ったりしますから、たんに北欧が素晴らしいだけではなく、日本がちょっと異例なのかなと思ったりもしましたが。
修復後はもちろん快調です。ただ、修復が完璧ではないために、背もたれにわずかなぐらつきはあります。でも、いいんです、また、そのうち調整しますから。