#610 なぜ、この時期に発表したかが分からない、次世代アイサイト。

 なぜこのタイミングだったのか、その真実はわかりませんが、本日、突然に次世代アイサイトが発表されました。レガシィC型(B型の後に公な改良が謳われてます)に搭載された最新バージョンになってから2年以上が経過していますから、そろそろ何かあるだろうとは思っていましたが、それは噂の新型モデルの登場時、もしくはひょっとすると東京モーターショーのタイミングか、なんて推測していましたが、次のアイサイトの機能はどのように進化するのかねと、たまたま先月に友人に訊かれたこともあって、あれこれは考えていました。ちなみに、その友人は信号認識するんじゃないと言ってたんですが、って、何か知っていたんだろうか、ヤツは。
 で、何が進化したかについては、すでに公開されていますからリサーチしていただくとして、今日の技術発表会で探ってきたあれこれを、少々記しておきましょうかね。
 まず、トピックのレーンキープアシストですが、車線中央維持と車線逸脱抑制と、その違いが分かりにくい機能が2つ並べられていますが、ふと、抑制には、単純に抑制して終わるのか、疑問に残りました。つまり、抑制によって、レーンに当たる(レーンを踏む)とステアリング修正を行いつつ、そのままにして反対側車線を逸脱しないようにと、先ほどとは逆にステアリング修正を行い、って、そのままに放置するとそれをずっと繰り返してしまうのではないかと。で、訊いてみました。ここでACCオンならば、車線中央維持が行われますから、理想の車線キープを行うように導かれる、つまり協調制御が行われるとのことでした。って、逆にいえば、ACCオフの場合は、車線内をいったりきたりを繰り返すことに、なるのか、訊くの忘れた。それっと、ふらつき運転にならんのだろうか。
 ふたつ目、AT誤後進抑制制御。バック時にも踏み間違えによる事故を軽減してくれる機能ですが、これはセンサー類を用いることなく、単純にアクセルペダルの踏み込み速度だけで判断しているとのこと。技術発表会で見せてもらったムービー(公開されているかも?)では、車輪止めにリアタイヤが接している状態だったので、アクセル開度に対してスピードが出ていないシーンのみ対応なのかな? と思ったものの、逆にそうではないとのこと。ちなみに、誤後進、誤発進、なにやら分かりにくいと、指摘してきましたので、ひょっとすると正式リリース時には名称が……、変わるわけないか。
 三つ目。カメラのカラー化については、リリースや説明によると、赤信号と先行車のストップランプを認識するためのものという印象を受けますが違います。それ以外の色ももちろん認識しており、それによって、リアルワールドの様々なもの(人やら自転車やら)の認識率を引き上げることにプラスになっているそうで。ちなみに、ストップランプを認識することのメリットを深く訊いてみましたが、これまでも、先行車のスピードダウンを読み取れなかったわけではないものの、よりその精度を高めるために、ストップランプを踏んだという事実を、情報として採り入れためとのこと。なるほどね。
 あと、なんだっけか。レーンキープアシストに戻りまして、車線中央維持でステアリングから手を離している状態ではキャンセルされるって話ですが、ステアリングホイールそのものにセンサーを取り付けたわけではなく、握っている時のわずかな動きを感知して、握っているかを判断しているとのこと。
 そのほか、えっと、正式なアナウンスでは2014年に登場する新型車からとなっていますが、スバルのことですから、フルモデルチェンジを待つことなく、現行型にも随時搭載していくとのことでした。
 もちろん、現行型からのバージョンアップは不可能となっています。今回、カラー化、画素数アップによって、処理能力は相当に上げられており、システムとしてまったく新しいものになっているそうで。
 となるとですね、スバル車は今は買いではない、となってしまうわけです。そうなんです、だから、なぜ、このタイミングだったのかがわからないんです。XVハイブリッドなんて今発注しても来春納車って言われているのに。

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