#594 一日走りまくって、満足感にグダグダになってしまった、話。
早々に伊那を後にして、金沢へ向かいました。知人から、あれ、山形じゃなかったのかい? とメールが来ましたが、金沢、再びだったんです。そう、京都、再びではなく。金沢再びでした。その理由は2つありました。ひとつは、白山スーパー林道を走ってみたかったこと、もうひとつは前回利用したホテルで、朝食フリー券(期限付き)をもらっておりまして、それを使いたかったため。こういってはなんですが、このホテル、週末は庶民がおいそれと泊まれる価格設定ではなくて、それゆえに朝食も少々お高くて1400円。それでも高くないじゃんと言われるかもしれませんが、庶民には十分高くてですね、それがフリーになるわけですから、利用しないわけにはいきません。というわけで、白山スーパー林道を走って、ついでにとばかりに、金沢におります。
ホテルの話はさておき、白山スーパー林道の話。有料スーパー林道って、まだあったんだなと思いつつ走りましたが、やはり比較してしまうのは、個人的に思い入れが深い奥志賀スーパー林道。存在を知った時には、ダートが70kmとはスゴイ! 是非、走ってみたいと思いましたし、また、その時見た写真がこれまた良くって、心を強く奪われたことを今でもはっきりと覚えています。そして、卒論での調査やらプライベートを含めて何度も走り、想い出もあれやこれやと深くあります。現在では全て舗装になり、無料化され、かつての面影はありませんが。
で、白山スーパー林道ですな。こちらは有料のままですが、やはりフル舗装化されていて、すっかり観光道路になっていました。ところがですね、本日、走ってみて、おや、あれ、そうですか、をあれこれ感じました。なんといっても、R。そう、コーナーのR。とにかくキツイんです。路面の幅はあるんですが、Rがキツイんです。って、考えてみれば、林道として作られていますから、つまり、そう、砂利道だったら、スピードが出ない、出せないものですから、走行速度は低く設計されていました。ところが、舗装化されて、一般車が多く走るようになったもんだから、これがたいへん。とにかくスピードを出せない走りな上に、走り方が破綻しているクルマが多く、ひたすらに走りにくかったのです。景色も、どう考えても林道時代のほうがよかっただろうと思われるようなシーンばかりで、なんだかなぁを強く感じたのでした。とはいっても、それでも素晴らしい風景は広がっていますし、走りだってそこそこに愉しめますから、走らなきゃ良かったとは思いませんでしたが。
ちなみに、白山がそばにあったためか、不思議なことが多くありました。犬が首根っこをつかまれたかのように、ふっと自主的にスピードを抑えることがあったんですが、そしたら、次のコーナーでバイクが白線をはみ出してきたり、ダンプが突然に現れたり、あれやこれやと危機を回避。やっぱりなんかあるんですね、白山は。そもそも、白山スーパー林道を走ってみようと思ったのも、ふっと誘われるかのようでしたし。
ちなみに本日の走行距離は250km。高速道路はなく、すべて下道で、ほとんどがワインディング。どおりでグダグダなわけです。