#561 壁の向こうのお隣さんと、メールのやりとりしている、話。

 団地住まいも早いもので1か月が過ぎていました。高台にあり、さらに上の階ということもあって、部屋を駆け抜けていく風がとても気持ち良く、猛暑復活と騒いでいる都心と比較すると、同じ都内とはいえ、かなり過ごしやすく。昨日は打ち合わせで新宿へ行きましたが、人工物に遮蔽された不快な熱気の中に滞在する気になれず、用事が終わるとそそくさと帰宅。そして、帰りの電車の中で、あれを日常だと感じてしまう感覚は、ある意味、やばいんでないかい? と感じたりもしましたが。
 で、なんだっけか。そうそう、ひょんなことから、お隣さんとお話をするようになりましたという話は書きましたが、あれからメールでのやりとりをするようになりました。といっても、お互いに時間帯やら仕事やらに、気を遣わなくていいからって意味合いのメールのやりとりです。ちなみに、写真の壁の向こうがお隣さんですから、あそこからメールが届くのかと思うととても不思議です。社内で見えるところからメールが来る感覚に似ているのでしょうか、いや、違うか。ただ、ふっと考えてみると、隣からメールが届くとはいえ、サーバやらを介してくるわけですから、それなりの長旅であることには変わりないわけで、そう考えるとさらに不思議です。
 そして、今朝方届いたメールの最後には、きんぴら、ぬか漬け、いかがですか、と。失礼を忘れて是非と返信すれば、出がけにお持ちしますと、メールが届いたり。なんだか、不思議な関係です。なんでもメールだと困りますが、こういうメールの使い方は、とてもいいもんです。といいますか、愉しいもんです。で、左右の2枚の画像は、いずれもお隣さん作。ぬか漬けにしても、きんぴらにしても、作り方がとても丁寧で、センスがあります。これは真似することできないどころか、到底おいつけるレベルではありませぬ。右の表札も、お隣さん作。手漉きの和紙に手書き。書いてくださるというので、すべてお任せでお願いしたのですが、これもまたセンスがあって、とても気に入っています。たぶん、表札を出すのは初めてです。って、別に表札を出さない主義ではありませんでしたが、必要ないから出していませんでした。今回は、ま、いいんじゃないでしょうかね、こういう風に馴染んでいくのも、と思って、表札を掲げることにしました。
 で、表札を取り付けようと奮闘していて気づきました、玄関が汚いことを。中も外も。これまではあまりにひどい時だけ掃除していましたし、そもそも、誰かが掃除してくれてました。そう、誰かが。管理会社ともいうか。しかし、こうして知り合いが頻繁に家の前まで来るようになりますと、やはり気になるもの。で、あれこれ振り返ってみると、これまではそういった緊張感から逃げていたような気もします。お隣さんとの付き合いが、いい意味での自らへの戒めになるんだなってことに気づきました。んー、団地暮らし、奥が深いです。

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