#532 予想どおり、予測どおり、期待どおりだった、プジョー208XYとGTi。

 部屋の片付けもままならぬままに、仕事がスタートしました。まずは、プジョー試乗会。そう、あれです、208に追加されたGTiとXY。期待感は相当に高くてですね、その高ぶりを口に出してはならぬと思いつつも、ついつい口にしつつ、会場の箱根へと向かってみれば、雨と霧でした。
 で、結論。いい。とてもいい。想像どおりにいい。まずは、って普通、GTiから書くんでしょうけど、あえてXYから。プジョーらしいしなやかさをベースにしながら、17インチなりの剛性感を上手く使いこなしており、粘りあふれるシャシーと緩さを取り除いたハンドリングをハイバランスさせています。リアは、トーションビームだったことを忘れさせるほどの安定感と、中回転域のトルクを太らせていることで、とにかくコーナリングが愉しめるモデルに仕上がっています。それでいながら、乗り心地に不快感が見当たらない。17インチなりのドタバタ感はありますが、気にならないレベルです。で、何よりもブレーキフィーリングが美しい。そう、美しいのです。
 で、で、ガラスルーフがもたらすキャビンのサルーンテイストが、とてもいい。アヴァンギャルド的なテイストがあると謳われていますが、個人的にはそこには惹かれませんでしたし、思ったほど、“いやらしく”は表現されていなかったように感じます。あ、買いです、買い。
 さて、一方のGTiは、まさにそのとおりといった感じ。予想どおり、期待どおりでした。たぶん気になるのは、スポーティテイストよりも、スパルタンテイストがどこまであるのか、つまり、快適性がどのくらい存在しているかでしょうか。まぁ、タイヤサイズなりの固さを感じることはありますが、突き上げを感じさせず、その点での不快さはありませんでした。それも含めて、ボディ剛性、パワーをふくめて、上手くバランスさせており、まさにハンドリングが楽しめるモデルに仕上がっており、こちらも好印象。内容を考えると、リーズナブル感すら感じます。ただ、個人的には、ここまでは不要かなと感じましたが、好きな人にはたまらん、といった仕上がりになっており、まぁ、そんな分かりやすさもGTiのアドバンテージとなっていると思います。
 いずれも6MT。プジョーシトロエンジャポンってば、分かってるじゃんと思いきや、やっぱり分かっていました。現在、208に組み合わせ可能な2ペダルモデルは4速AT。他銘柄が6速だ8速だといっている最中、4速ATを合わせることは、新しさあふれるブランニューモデルのイメージを崩しはしないかってな考えと、今のプジョーに期待されているトランスミッションを考慮して、で、MTを採用したとのことでした。いやはや、いやはや。
 ちなみに、XYの2013年販売台数は60台とのこと。かなりレアな存在になりそうです。

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