#253 クルマってのは、一方的ではなく、対話することで愉しさが生まれる、って話

 太陽が八ヶ岳へと沈む風景を見に行ってきました。ふっと思い立って。ただ、今日は、雲がかかっていたので、ダメかなと思いつつ、秘密のポイントまで出掛けると、入道雲がわずかに顔を出している程度で、なかなか気分のいい夕暮れを味わうことができました。この気楽に出掛けられることと、突然の出会いは、まさに八ヶ岳ライフの醍醐味と言えるものです。
 というわけで、帰り道は気分が良かったので、ついついクルマもスピードを上げ気味というよりは、トルクを上乗せ気味とした走りに。はきつぶそうと使っているスノータイヤは、腰砕けへといざなうフィーリングですし、ヌケヌケダンパーはコーナーで抑えが効かなくなっています。しかしですね、リズムは残っていました。コーナー手前で、美しく減速してフロントにグググーと荷重を乗せつつ、手前からステアリングをわずかに切ってロールを誘い、不快なヨーが顔を出さないように、姿勢を沈み込ませてコーナーへ突撃。アクセルを開けつつ、グリップを確かめながら、駆け抜けていく。クルマとドライバーがどうしようかとお互いに相談しながらも、最終的にはドライバーが決定権を握りつつ、走らせているとでも言いましょうか。いやー、最高。なんでしょうかね、この気持ちよさはって感じです。こうなると自動車税8万8000円の価値はあるかなと、改めて感じたりしました。ちなみに、コーナーを何事もなく駆け抜けていくというのとは、次元の異なる話です。
 さらに、ブレーキもきれいであることを再認識。初期制動の立ち上がりがかなり緩やかですが、踏み込むとググーと制動力が力強く表れまして、その様は実にコントローラブルであり、それもまた美点であるなと。ブレーキペダルを踏み込まずしてブレーキが利く利かないを語ることのダメさ加減を、改めて確認したりもして。
 こういうクルマ、最近、見当たりませんね。ほんとに。

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