#242 デビューしてから3年目にしてようやくしっくりと来た、現行型レガシィ。
レガシィですよ、レガシィ。フルモデルチェンジを果たしたわけではないんですが、定例の年次改良が行われ、ようやく納得させてもらえたような気がしています。その改良内容については、今月末発売のクラブレガシィを見ていただくことして、ここでは書ききれなかったこと、個人的に感じた想いなどをつれづれと。
そもそも、現行型に対しては、一新されたことで手に入れることができた快適性は認めておりました。しかし、一方で見失っているものがあるような気もしていましてね。それは失ったではなく、一時的に見失っているように感じるものであり、つまり、年次改良で戻ってくるだろうなと思っていたもの。で、今回の改良でようやくといった感じを受けました。
それは、単純にバランス。ここでも良くいうバランス。絶対的な性能とは直接的には結びつくとは限らない、バランス。素直さが戻って来たし、エンジンフィールがそれに見合っているし、乗り心地もやっと落ち着いたかなと思うのですね。変更点として、ピロボールの採用やら、ブッシュ改良を理由として挙げられていますが、それらはあくまでも裏打ちな存在であって、書かれていない部分も含めての改良があってこそ、と感じています。
さて、今回、アウトバックにSパッケージが追加されました。個人的には、今だにグランドワゴン最高とか言っているような感覚を持っていますから、この乗り味は、自分好みではありませんでした。善し悪しではありません、そう、好みではないだけのこと。ただ、客観的に見るとアウトバックらしさである快適さを失っていたシーンもありましたから、購入される方は、これまでのアウトバックそのものとは思わず、この新しさを理解し、そして納得することが大切かと思います。
ちなみに、ボディ同色化されたスタイリングを見て、開口一番、まとまり過ぎと口走ってしまいました。それは、ゴルフ5のリアバンパーをボディ同色にしてしまったような野暮ったさやら重たさとは違うもので、ちょっと不思議な感じを受けました。好みから言ったら、ブラックアウト部分を残したスタイルのほうが好きなんですけどね。さて、このアウトバックのSパッケージ、どれぐらい売れるんでしょうかね。